さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか 331(3年7月)号掲載句

2021-07-13 | 川柳すずか

<すずか路>

  くちなしの香りが誘う回り道

  涼感のマスクで真夏日を歩く

  生き生きと目立たぬ場所で咲いた花

  過去形で話そう過去にするために

  断捨離に遠い暮らしがまだ続く


<課題句>

 「失敗」 (吉崎 柳歩 選)

  選外でした;


 「シンプル」 (川喜多 正道、小川 はつこ 共選)

  飽きの来ぬ和食ごはんとお味噌汁 
        (川喜多 正道 選)


<自由吟>  (橋倉 久美子 選) 

  食べやすくなあれと刻む介護食

  読むたびに同じところで泣く絵本

  焚いた火とじっと向き合うソロキャンプ


<誌上互選> 

「熱意」

  結局は熱意に負けたプロポーズ (5点)

  東京五輪熱意だけでは成り立たぬ(3点)


  


   
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静岡たかね 2021年7月号掲載句

2021-07-07 | 静岡たかね

<せんりゅう広場 富岳抄>

「雨宿り」

  つかのまのご縁でしたね雨宿り

  紫陽花とともに見送る去る背中

  さよならも言えぬ別れの多いこと

  濡れて知る傘あることのありがたみ


<5月句会>

「昇る」 (増田 信一 選)

  いつかみな煙となって昇る天

  エレベーターの先は最上階の夜


「休む」 (澤崎 ひらめ 選)

  休んだらまた歩きだしめざす山(五客)


「コーヒー」 (佐野 由利子 選)

  コーヒーが冷める結論出せぬまま


「自由吟」 (互選)

  線引きが下手で誤答をくりかえす (3票)




      
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豊橋番傘 令和3年7月号掲載句

2021-07-05 | 豊橋番傘

<5月号(4月句会吟)から推薦句> 

  ひとの世がどうあれめぐる花暦  寺部 水川・推薦


<近詠>

  こころにも太陽が射す梅雨晴れ間

  水をやりすぎてなかなか咲かぬ花

  殊更に言わぬ不幸もしあわせも

  役目終えしずかにほどけゆく絆


<課題句>

 「返す」 (戸沢 ほたる 選)

  引き返す選択もある登山道


 「餌」 (佐藤 恭子 選)

  老犬の少しずつ減る餌の量

  餌付けした猫が夜な夜な会いに来る

 
 「先駆け」 (寺部 水川 選)

  夏に先駆けて今年もダイエット


<各・地・句・報>  前中 知栄 抄

  本質がつかめぬままの読み飛ばし




   
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