川柳マガジン ２０２０年１０月号掲載句

<川柳マガジン１０月号　掲載句>

　　定年後知る諦念と言う境地
　　　　　（駄×洒落川柳　佐道　正　選・佳作）

　　三角形が母のおにぎり
　　　　　（十四字詩　井手　ゆう子　選・佳作）

　　仲直りしようひとかけらの勇気
　　　　　（川柳文月賞「欠片」　岡崎　守　選・佳作
　　　　　　　　　　　　　　　　駒木　香苑　選・佳作
　　　　　　　　　　　　　　　　鈴木　順子　選・佳作）　　



　　　
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川柳すずか ３２１（２年９月）号掲載句

<すずか路>

　　父母の御霊そろって帰る盆

　　八連休あって誰にも会えぬ夏

　　色褪せぬおもいで巡る古写真

　　懐かしい母とお菓子の半分こ

　　ステイホーム家事はだいじな仕事です　　　　


<小休止>　前月号より推薦句

　　マスクにもノーメイクにも慣れました　（柴田　比呂志　選）


<課題句>

　「這う」　（橋倉　久美子　選）

　　這いだした道で干物になるミミズ

　　這ってでもたどり着きたい避難小屋


　「油」　（芦田　敬子、小川　はつこ　共選）

　　太古から酒は会話の潤滑油　（芦田　敬子　選）

　　油切れ起こさぬうちに注ぐビール　（小川　はつこ　選）

　　注油した自転車機嫌よく走る　（小川　はつこ　選）


<自由吟>　（青砥　たかこ　選）

　　選外でした。


<すずか路前号鑑賞>　　西山　竹里

　　オンライン飲み会どうも気が乗らぬ


<誌上互選>　

「励む」

　　手洗いに誰もが励む新時代　（６点）

　　夏が来るそろそろ励むダイエット　（１点）


<ポストイン>　各誌から…青砥　たかこ

　　おひさまの母が隠れて長い梅雨　（川柳つばさ）

　　


　　　
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静岡たかね ２０２０年９月号掲載句

<前月号推選句>

　　紫陽花の青にこぼしてきた涙　（高嶺抄・望月　弘　選）

　　
<せんりゅう広場　富岳抄>

「さむい夏」

　　コロナ禍は止まず動けぬ盆休み

　　目覚ましは鳴らさず過ごすバケーション

　　日常が塗りかえられたコロナ以後

　　猛暑だがコロナがさむい夏にする


<７月句会>

「スタート」「空」「コ、ロ、ナ（折り句）」

は、ＨＰにあわてて投句しましたが、
しめきりに間に合いませんでした。。。

　　　　　　

　　　　　　
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川柳展望ネット句会・８月「割る」

<川柳展望ネット句会・８月>

「割る」　（互選）

　　円周率世は割り切れぬことばかり　（１１票）

　　あたらしい朝に毎日割るたまご　　（１０票）


わたしが選ばせていただいたのは、以下の句でした。
川柳展望のホームページには、
投票した句に投票したことになっておらず、
投票していない句に投票したことになっていて、
あれれ？でしたが…手違いがあったのでしょう。
お世話いただいている管理人さんには、
メールでその旨連絡をしておきました。


　　オールドをノスタルジーで割って飲む 　北原おさ虫　　　

　　きれいには割れなくていいスイカ割り　　吉崎柳歩

　　ソーサーが割れてもとっておくカップ 　　たごまる子

　　ため息を紙風船に詰めて割る　　　宮川令次 　　

　　割り込みがしづらくなったディスタンス 　　綾女 　　

　　割り切れぬ思い飲み込むコップ酒 　　甲斐良一

　　恐竜の卵を割った夢を見る 　　西田峰春 　　



　　　　　　
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「たかこの世界」まじめに川柳

「記念日」　（岡本　恵、西山　竹里　共選）

　記念日を増やし家族になってゆく　（岡本　恵　選）



　　　
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豊橋番傘 令和２年９月号掲載句

<近詠>

　　日常がコロナありきになる暮らし
　　　　
　　変わりゆく基準ふつうの暮らしとは
　　　　
　　生きるってたいへんですねまた試練
　　　　
　　重要なミッションは日常の維持


<課題句>

　「さまよう」　（青嶋　由紀美　選）

　　集う場を失くしさまようコロナ以後

　　さまよいの道で拾った夢の種


　「パンチ」　（彦坂　石転　選）

　　パンチある酒で気合いを入れたい日

　　猛暑日に食べるパンチのあるカレー


　「屋根」　（須崎　東山　選）

　　雨だれとコラボしているトタン屋根



　　　
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川柳マガジン ２０２０年９月号掲載句

<川柳マガジン９月号　掲載句>

　　平等に配る義理チョコほどの愛
　　　　　（マガジンクラブ誌上句会「配分」　本荘　静光　選・九客）

　　ペース配分へたでいつでも気ぜわしい
　　　　　（マガジンクラブ誌上句会「配分」　本荘　静光　選・七〇秀、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　小代　千代子　選・七〇秀）

　　ともに見るはずの景色をひとり見る
　　　　　（川柳水無月賞「悲しい」　佐藤　朗々　選・佳作）　　



　　　
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