川柳マガジン ２０１８年１０月号掲載句

<川柳マガジン１０月号　掲載句>

　　うかうかとできぬ酷暑に蝉の羽化
　　　　　（駄×洒落川柳　津田　暹　選・佳作）

　　うれしくてちぎれるほどに振る尻尾
　　　　　（第１７期５回　川柳マガジンクラブ誌上句会「喜ぶ」
　　　　　　　田中　螢柳　選・七十秀）

　　逆上がりようやくできた夏休み
　　　　　（第１７期５回　川柳マガジンクラブ誌上句会「喜ぶ」
　　　　　　　田中　螢柳　選・七十秀）




昨日は４つの合唱団体での交歓会、
歌いあい、聴きあう交流の会でした。
大型台風の影響が出るおそれのある、今日でなかったのはさいわいで、
なごやかで楽しい時間を過ごすことができました。

今日は１日、おうちで過ごします。
どの地域にも、大きな被害がありませんように。




　　　
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ネット句会～鈴鹿・川柳塔・豊前境

<鈴鹿インターネット句会・９月>

「覗く」　（米山　明日歌・吉崎　柳歩　共選）

　　Ｂ面で意外な色を覗かせる　（米山　明日歌、吉崎　柳歩　選）


<川柳塔ＷＥＢ句会・９月>　

「呼ぶ」　（平　宗星、栃尾　奏子　選）

　　呼んでから気づくああもういないんだ　（栃尾　奏子　選）


<豊前境句会・８月>

「雷」

　　あと一歩ずれたら踏んでいた地雷　（やむ茶　選、互選２９票）


わたしが秀句に選ばせていただいたのは、


　　雷に夢の続きを見損なう 　（古俣　きそ）

　　稲妻にちょっと秘密を覗かれる 　（甲斐　良一）


でした。　


敬称略で失礼しております。




　　　
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川柳すずか ２９７（３０年９月）号掲載句

<すずか路>

　　エアコンに過重労働させた夏
　　　　　　
　　生きのびた酷暑の夏の背を送る
　　　　　　
　　習慣を見直さねばならぬ節目
　　　　　　
　　先送りした課題にまたも迫られる
　　　　　　
　　平成のさいごの夏が過ぎてゆく


<課題句>

　「糸」　（青砥　たかこ　選）

　　折り合いの糸口さがし茶を淹れる


　「脅かす」　（北田　のりこ、毎熊　伊佐男　共選）

　　ゴキブリも蚊もおびやかす温暖化　（毎熊　伊佐男　選）

　　野菜高即座に家計おびやかす　（毎熊　伊佐男　選）


<自由吟>　（橋倉　久美子　選）

　　だんだんとなじんでくれる登山靴

　　好きだけどずっと一緒は疲れます

　　合ったのは相性よりもタイミング


<誌上互選>

　「学者」

　　医学者を医学者らしくする白衣　（６点）

　　恋ごころ心理学者も悩ませる　（３点）



お天気も気温も、めまぐるしく変化しますね。
体力気力ともにすぐれない日々が続いています。
何のかげんか、このところ疲れやすく、
気持ちがあちこち徘徊して落ちつかず、
しかもネガティブな思考にばかりとらわれ、
川柳に限らず、集中してことごとに向きあえずにいます。

気持ちはじたばたとしますが、
あせってもどうにかなるものでなく、
こんな状況が過ぎ去るのを待つよりほかないかも知れません。




　　　
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川柳展望８月「丁寧」

<川柳展望ネット句会・８月>

「丁寧」　（互選）

　　説明が丁寧すぎてわからない　（５票）

　　丁寧な言葉で人を傷つける　（５票）

　　
わたしが選ばせていただいたのは、


　　一人目は丁寧だった育て方　（福村　まこと）

　　丁寧にすればきりなく続く家事　（北田　のりこ）

　　秋風が吹いた二人の丁寧語　（北原　おさ虫）

　　新聞を丁寧に読みゴミに出す　（徳重　美恵子）

　　丁寧に書いても少し残る癖　（青砥　たかこ）

　　丁寧に辞書を調べて誤字を書く　（沢田　正司）

　　定年の椅子丁寧に拭いて去る　（颯爽）


でした。

敬称略で失礼いたします。
選びたい句があと５つほどあって…
悩みました。
つくるのも選ぶのも、難しいです。

　　

　　　
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静岡たかね ２０１８年９月号掲載句

<前月号推選句>

　　あなたには見抜いてほしい嘘をつく　（高嶺抄・望月　弘　選）

　　今できる愛ただそっと距離を置く　　（疾風抄・松田　タ介　選 ）

　　　
<せんりゅう広場　富岳抄>

「酷暑」

　　救急車もエアコンも休めぬ酷暑

　　早朝と日暮れを選び動く夏

　　おつまみとお酒合間にちょいと水

　　また父の命日が来る暑い夏



地震、大雨、台風と、たて続けに自然災害に見舞われている日本。
そしてまた、このたびの北海道地震。
どの地域も、いつどうなるのかわからないという思いです。
被害に遭われた方々が、
１日も早く安心して暮らせる環境がととのい、
日常をとりもどせますように。

たかね７月句会分の欠席投句、
いつものようにＨＰから送ったつもりでしたが、
間に合っていなかった？？
参加者名にも名前がなかったので、おそらく…
残念でした。
また全没かな？さもありなん、と思いましたが＾＾；

その次に送った分は、ちゃんと届いているかなあ。



　　　　　　
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豊橋番傘 平成３０年９月号掲載句

<推せん句>　（７月号近詠より・鈴木　順子）

　　慌てずに対処してゆくイレギュラー


<近詠>

　　夏野菜までもへばっている酷暑
　　　　
　　こんなにも暑い地上をめざす蝉
　　　　
　　猛暑日に冷えたビールがない悲劇
　　　　
　　天敵はヒトかも知れぬ青い星


<課題句>

「鱗」　（鈴木　順子　選）　

　　鱗いちまい恋の名残りがまだ光る

　　
「窓」　（立山　ゆう子　選）

「許す」　（藤原　緑郎　選）

は、選外でした。



　　　
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川柳マガジン ２０１８年９月号掲載句

<川柳マガジン８月号　掲載句>

　　かろうじて残るくびれは死守します
　　　　　（笑いのある川柳　高瀬　霜石　選、竹内　ゆみこ　選・佳作）

　　被災して水のこわさとありがたさ
　　　　　（時事川柳　川柳瓦版の会　選・佳作）

　　すっぴんを隠し美人になるマスク
　　　　　（全国誌上句会「マスク」　井上　信太朗　選・佳作）

　　うつくしい器が火から生まれ出る
　　　　　（全国誌上句会「雑詠」　赤松　ますみ　選、三浦　哲夫　選・佳作）



また強い勢力の台風が近づいています。
どうか大きな被害が出ませんように。
こちらあたりは、明日に荒れるようです。

　

　　　
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