さくら・ことのは~川柳の部屋

言の葉はこだまことだまものおもひ…五七五の部屋へようこそ。

川柳すずか 330(3年6月)号掲載句

2021-06-15 | 川柳すずか

<すずか路>

  藤棚でみじかい時を分かち合う

  梅雨入りが早く紫陽花あわてだす

  まだ素顔みせてはいないディスタンス

  巣ごもりでたまごひとつをあたためる

  瓶覗だんだん深い藍になる


<課題句>

 「重ねる・重なる」 (橋倉 久美子 選)

  選外でした;


 「母」 (吉崎 柳歩、鈴木 裕子 共選)

  母なぞり母に似ながら老いてゆく 
        (吉崎 柳歩 選)


<自由吟>  (青砥 たかこ 選) 

  ささやかな旅駅弁のお取り寄せ


<すずか路前月鑑賞> 329号から・加藤 ゆみ子

  ときめきを探してカーテンをひらく


<誌上互選> 

「鈍い」

  鈍感力つけて夫婦の和を保つ (3点)

  鈍くなる身と折り合いつけてゆく暮らし(2点)


  


   
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