散歩道の土手を降りて、対岸の柳を見つめる。水面に映る、背伸びした影。その手前のコンクリートのかたまりの、妙な存在感が気になって、少し強調して取り込んでみる。 . . . 本文を読む
神社近くの用水路に横たわる桜の古木。この木の幹をなめるように、水が流れ、多摩川に注ぐ。何度か描いた画題だけれど、季節ごとに少しずつ表情を変えて、何も語らずに身をまかせている。陽を浴びた木の葉がきらめいて、包みこむ。 . . . 本文を読む
岩だらけの山道をのぼり、見下ろす鳩ノ巣渓谷。しゅるっと伸びた木々の枝が、谷底を包み込むように広がって、真っ白な水しぶきとの対比が目をひいた昼下がり。微風が肌をかすめて、水音が立ちのぼる。 . . . 本文を読む