JR青梅線の日向和田(ひなたわだ)駅周辺は、梅の季節ににぎわいをみせる観光地域だが、梅林、梅の公園などに続く吉野街道周辺はスーパーやドラッグストア、ホームセンターなどが集まっている生活区域でもある。梅郷郵便局も街道交差点のJA近くにあるから、用事の時は自宅から20分ほどかけて歩く。多摩川にそった裏道を進むと、青梅は山と川の町だなあとつくづく実感する。山が多いということはその分、谷もあるから、橋がか . . . 本文を読む
昼下がり。神社の木陰のベンチに座り、顔の汗をぬぐってから、自販機で買ってきたリボンシトロンを飲み干す。ゴクっと最後のひとしずくまで喉に流し込む。喉が地べたと平行になるまでのばしたら、梢の向こうに初秋の空。うす曇りの白っぽい空だけれど、久しぶりに天空を真上に仰ぎ見た。口から離したサイダーの缶を右手に、そのまま首が痛くなるまでじっと見上げる。もうセミの声は聞こえないが、かわりに草むらからすだく虫の声。 . . . 本文を読む
自宅前の草思堂通りは、御岳方面に10数分歩くと道が終わり、道なりに吉野街道と合流する。そのままゆるやかな上りを歩き続けると「櫛かんざし美術館」を経て寒山寺駐車場にいたる。駐車場入り口からは川にくだる坂道が続き、下りきったところが「楓橋」だ。眼下の流れを見下ろしながら吊り橋を渡ると澤乃井園。ここから御岳遊歩道を川沿いに散歩するのだけれど、悩みどころの分岐点。右は玉堂美術館が目安になり、歩道も歩きやす . . . 本文を読む
秋を彩るコスモス。御岳の散歩道にも朝日をうけて咲きほこる可憐な花が渓流にのぞむ。近頃は黄色、オレンジ色の花が鮮やかなキバナコスモスが優勢だけれど、好みでいえばやはりコスモスは薄紅色が一番。朝夕涼しくなってきたから再開した御岳散歩の、このところの楽しみは秋風に、首をかしげるように揺れるコスモス。さだまさしが「淡紅」(うすべに)と書いた秋桜。感傷をさそう懐かしい花。 . . . 本文を読む
草むしりしていたら、雨戸にとまる虫を見つけた。スイッチョことウマオイだ。俗称のスイッチョはその鳴き声から名づけられたのだけれど、この声は馬を追うときの掛け声に似ているからウマオイなのだという。キリギリス科に所属。 . . . 本文を読む