降りそうだ、こりゃあきっと降るぞ。と淡い期待を抱かせてくれた東京の雪は結局降らず、夜半のみぞれでお茶を濁されてしまった。こりゃあ今年はだめかなと思っていたら、明日からは春の陽気だという。うーむ、だからといって急に春が来るわけでもなく、公園の東のはずれの池では厚く氷が張っていた。
靴のかかとでこんこんと蹴って、厚さを確かめてから写真におさめていたら、池に張り出した対岸の松の影でマガモが泳いでいる。双眼鏡で観察すると、そのあたりだけ半円形に氷が溶け、というか氷は張らずに水鳥が集まっていた。砕氷船のように行く手の氷を砕いて進む猛者はおらず、10数羽がぐるぐる周囲を泳いでいる。
と、見るとカモより二回りも小さな鳥が、スケートでも楽しむかのように氷上をつつつつーと滑っている。2羽のセグロセキレイだ。そうかじきにソチの冬季五輪。一陽来復。やはり春が近づいているのだ♪