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設立時の1870年からわずか2年後の1872年(明治5年)、初の海外支店を日本の横浜と清の上海に出したドイツの銀行「ドイチェバンク」。
その際、来日した創業者のアデルベルト・デルブルックが、東京でも支店を、と当時両替商も営んでいた当社(揚場の升本)の升本喜兵衛と面会したそうです。
結局、東京支店の開設は見送りとなったそうで、また、喜兵衛が期待していた日本酒(恐らく白鷹でしょう)の売り込みも、彼の口には合わず、こんなことを言ったそうです。
Dieser Likör ist zu sauer.
「sauer」は酸っぱい、すなわち「この日本酒はずいぶん酸っぱい」と言ったらしいのですが、sauer には「怒る」という意味もあるので、当時の通詞(通訳)は勘違いして
この酒を飲むと、神様が怒る
と訳してしまい、良く分からないままに話は終わったそうです。
ただ、なぜか木枡を大変気に入り、土産として持ち帰ると共に、枡からとった当社の紋を参考に、会社のロゴを作成したそうです。
ドイチェバンク
ウチ
⇒冗談ですよ!ドイチェバンクの現在のロゴは1974年に公募で決まったらしいです。
(ただ、その際、ドイツ生まれの当社前社長が応募したという噂も)
それはさておき、そんなドイチェバンク、敵ながらあっぱれというか、一昨日12/3付けで、こんなリサーチペーパーを出していました。
Mapping the World's Prices 2017
要は、世界の物価を調べたもので、定期的に出しているらしい。
「物価」には、家賃とかタクシー代とか、映画料金とか、今風なものとしてはiPhoneなどがある(しかも7と6Sの両方があった)のですが、その中にさすがというか、こんな項目もありました。
Beer in a neighborhood pub (500ml or 1 pint) in expat area
お隣のビアパブでのビールの値段
で、この結果は面白いネタらしく、早速誰かがグラフ化し、それが出回っていました。
(リリースそのものは数表でした)
「出回っている」情報でトピックになっているのは、最も安いのが物価の安い東南アジアなどではなく、ピルスナー・ビールの祖国チェコのプラハで1ドル30セント、ということ。
東京は4ドル30セントですから、3分の1です。
(10数年前にビールを飲みに1週間ほど行きましたが、そんなに安かったかなぁ)
その他、ヨハネスブルグやリスボンなどが2ドルラインの下。
一方、最高値はノルウェーのオスロの9ドル90セント。プラハの5杯分です。続いてシンガポールの9ドル、香港の7ドル70セント(約870円)と、1杯で1,000円くらい。
それを考えると、日本の4ドル30セントというのは、良い国だなぁ。
こんな感じで価格を挙げて行ったらきりがないので、今日はここでおしまい。
次回(明日かも)は、もうちょっとヒネッた分析?をしてみましょう。
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