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これが、忖度?
思わず、写真に撮っちゃいました。
日経朝刊
景気回復 戦後3位
~アベノミクスで52カ月
2012年12月に始まった「アベノミクス景気」がこの3月まで維持されたことにより、その期間がバブル経済期を抜いて戦後3番目の長さになった、という記事です。
エコノミストさん達からすると確かに一つの真実ではあるのでしょうが、円安や公共事業により支えられている部分が大きいようですし、何よりも消費は弱く、これまた国が買い支えているとも言える株式市場を見ると、どうなんでしょう、と思わないでもない。
事実、日経でも見出しでは良い事づくめというか、安倍さんエライ!という忖度トーンを出しつつ、本文では「実感乏しい回復」「脆弱な内需」などと本音が書いてあったりする。
ウチの売り上げ(内容)を見ていても、本当に実感が乏しい。
(バブルの頃は本当に景気を実感しましたね。お金なかったけど)
■
これと同じという訳ではありませんが、日本酒の売上げ、というのも、統計数値や関係者の我々と、一般の方々の印象は大きく違うようです。
昨年来、お酒とは関係のない方々(銀行さんとか不動産の関係とか、地域の会合などでお会いする方々)とお話をしていると、皆さん
日本酒、ブームで好調なんじゃないですか?
とおっしゃるんです。
でも、違うんです。
というのと、同じ文脈でこの前NHKでやっていました。
こちら
日本酒の国内出荷量です。見事なまでに、右肩下がり。
グラフの作り方に作為を感じないでもないですが、平成10年から平成27年までに半減しています。
そう、減っているんです。
確かに、海外への輸出は右肩上がりですし、国内でも地酒というか地方の蔵元さんを中心に、純米とか純米吟醸とかの特定名称の高付加価値のお酒は伸びています。
ただ、これまで日常的に日本酒を楽しんでいらっしゃった層が飲まれていた普通酒とか、特定名称でも本醸造とかの比較的リーゾナブルな価格のお酒が売れなくなっている。
これらはボリュームゾーンであるので、結果としてトータルの消費量(出荷量)が減っているという訳です。
日本酒の出荷量全体が減少すること自体が悪いことではないのですが、量が減るということは、人が減る、技術の層の厚みが減る、ということです。
これは特に地方の有力都市などで地元に愛されてきた蔵などでは深刻な問題だと思います。
これは大変だ!ということで、公共でも輸出を振興したり、地酒の蔵元さんなどを支援したりしています。
上掲したNHKのニュースでは、「打開策としてカワいいカップ酒とかで需要喚起」と続けていました。
ただ、こういうものがある程度成功しても、あの右肩下がりのグラフは昔に戻ることはないでしょう。
公的な支援は業界人としてはありがたいのですが、どんな将来像をイメージするのか、そしてそれが皆で共有できないと、お上頼り・既得権益に守られた、ムードで動く歪んだ市場になってしまいます。
ちょっと前まで集約製造(、、、、翻訳すると桶買い?)をしていた蔵元さんが、再度設備等を誂えられて自らお酒を造るようになるのは喜ばしいことです。
ただ、それが「ウン百年の伝統と革新によって生まれた素晴らしい酒」的に安易に売れてしまうほど(実際売れているんですが)、我が国の酒造りの技術というのは軽いものではないと思いますが、、、、
難しいですね。
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