今2年生でまもなく3年生になる女子学生に「社会って何?」と聞きました。ボクは「人がいて、暮らしがあって、村があって、町があって、お金が動いて、政治や司法があって、学校があって、子どもがいて・・その全部が社会です。」と言う答えが返ってくるのを予想して、「じゃあお金が動くってどういう事?」という質問を準備していました。すると彼女の答えは「社会は大学を卒業したら行くところ。」でした。う~ん・・ちょっとボクの準備が早かったようです。
3月は卒業式です。小中高はまだつぎの学校があるので気持ちはそんなに変わりませんが、大学生の卒業式はちょっと違います。いよいよバイトではなく職業を持つことになるのです。でも今はその垣根が低くバイトと職業の区別が難しい時代になりました。目先の収入を比べても社会人になったら収入が減ってしまうほどバイトで稼いでいる大学生も多くいます。そんな彼らに余計なお世話と言われても言っておきたいことがあります。
大学は勉強しなくても落第しないし、学校行かなくても卒業できてしまいますが、社会は少しでも気を抜くとたちまち「落第」します。クビになったり、辞めるように言われたり、待遇が悪くなったりすることです。どんな職業でも日々勉強していないと仕事が出来ない人間になっていきます。つまりほんとうに勉強しなくてはいけないのは卒業したその日からなのです。ところが学生時代に勉強していない人は職業を持っても勉強の仕方が分かりません。よく「バイトで社会経験をした。」などと聞きますが、それはただ社会を見学したということだけで、職業に就いてからの勉強には全く役立ちません。バイトと職業とは違うのです。「大学は勉強の仕方を学ぶところ。」僕がいつも大学生に言っていることです。仕事を覚えるのに何が必要かは勉強の仕方が分からないと見つけられないからです。
今は大学の経営も厳しく学生集めのため「マスコミなんとか学部」だとか「国際なんとか学科」だとか学ぶ意味のほとんどない、訳のわからない客寄せ学部がいっぱいです。結果、学ぶというより楽しい学生生活が売り文句のいわゆる「大学」が多くなり、大学で勉強することが本来の目的ではなくなってしまいました。「遊んでバイトして楽しい学生生活が送れました。」などと堂々と言って卒業式を迎える学生たちを見ていると、ボクはちょっと悲しくなります。「小学生からやりなおせ!」と言いたいのですが、こいつらはきっとやり直してもまた大学の卒業式で同じ事を言うでしょう。困ったものです。
ならば卒業式を迎えた大学生たちにこう言いましょう。「学部や学科の専門的なことを学ばなくもこれから仕事に就く職業について勉強しよう。実践と勉強が併行して出来るのは職業に就いてからなのだから。」
今年は大学の就職内定率が史上最悪と言われていますが、新就労人数約38万人は10年間ほぼ変わっていません。ネコも杓子も大学へと言う時流で大学卒が多くなりすぎた一因もあるのです。勉強が嫌いな人や勉強をしたくない人が大学へ行く意味は実はありません。大学へ行って勉強しないのならさっさと社会へ出て働いた方がよほどみんなのためです。お金の無理をしてまで訳の分からない大学の意味のない学部学科へ行ってなんのプラスがあるのでしょうか。それより勉強したいけどお金がなくて大学へ行けない人をみんなでサポートして行かせてあげる、その方がよほど社会のためなのです。勉強をしたくない人は大学へ行かずさっさと働く。その働いて得たお金を奨学金にして本当に勉強したい人が大学へ行く。そして勉強した人が社会へ出て前から働いて奨学金をくれた人に大きく返す。どうですか?今より少しはマシな「社会」になるとは思いませんか?みんなで一度考えましょう。
3月は卒業式です。小中高はまだつぎの学校があるので気持ちはそんなに変わりませんが、大学生の卒業式はちょっと違います。いよいよバイトではなく職業を持つことになるのです。でも今はその垣根が低くバイトと職業の区別が難しい時代になりました。目先の収入を比べても社会人になったら収入が減ってしまうほどバイトで稼いでいる大学生も多くいます。そんな彼らに余計なお世話と言われても言っておきたいことがあります。
大学は勉強しなくても落第しないし、学校行かなくても卒業できてしまいますが、社会は少しでも気を抜くとたちまち「落第」します。クビになったり、辞めるように言われたり、待遇が悪くなったりすることです。どんな職業でも日々勉強していないと仕事が出来ない人間になっていきます。つまりほんとうに勉強しなくてはいけないのは卒業したその日からなのです。ところが学生時代に勉強していない人は職業を持っても勉強の仕方が分かりません。よく「バイトで社会経験をした。」などと聞きますが、それはただ社会を見学したということだけで、職業に就いてからの勉強には全く役立ちません。バイトと職業とは違うのです。「大学は勉強の仕方を学ぶところ。」僕がいつも大学生に言っていることです。仕事を覚えるのに何が必要かは勉強の仕方が分からないと見つけられないからです。
今は大学の経営も厳しく学生集めのため「マスコミなんとか学部」だとか「国際なんとか学科」だとか学ぶ意味のほとんどない、訳のわからない客寄せ学部がいっぱいです。結果、学ぶというより楽しい学生生活が売り文句のいわゆる「大学」が多くなり、大学で勉強することが本来の目的ではなくなってしまいました。「遊んでバイトして楽しい学生生活が送れました。」などと堂々と言って卒業式を迎える学生たちを見ていると、ボクはちょっと悲しくなります。「小学生からやりなおせ!」と言いたいのですが、こいつらはきっとやり直してもまた大学の卒業式で同じ事を言うでしょう。困ったものです。
ならば卒業式を迎えた大学生たちにこう言いましょう。「学部や学科の専門的なことを学ばなくもこれから仕事に就く職業について勉強しよう。実践と勉強が併行して出来るのは職業に就いてからなのだから。」
今年は大学の就職内定率が史上最悪と言われていますが、新就労人数約38万人は10年間ほぼ変わっていません。ネコも杓子も大学へと言う時流で大学卒が多くなりすぎた一因もあるのです。勉強が嫌いな人や勉強をしたくない人が大学へ行く意味は実はありません。大学へ行って勉強しないのならさっさと社会へ出て働いた方がよほどみんなのためです。お金の無理をしてまで訳の分からない大学の意味のない学部学科へ行ってなんのプラスがあるのでしょうか。それより勉強したいけどお金がなくて大学へ行けない人をみんなでサポートして行かせてあげる、その方がよほど社会のためなのです。勉強をしたくない人は大学へ行かずさっさと働く。その働いて得たお金を奨学金にして本当に勉強したい人が大学へ行く。そして勉強した人が社会へ出て前から働いて奨学金をくれた人に大きく返す。どうですか?今より少しはマシな「社会」になるとは思いませんか?みんなで一度考えましょう。