ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

アジアの危機

2008-11-30 21:21:39 | 報道/ニュース
世界金融危機に気を取られていたら、アジアは大変な事になっていました。タイの反政府運動はもう2ヶ月以上も収拾がつきません。そこにきて今回のインド・ムンバイで起こった同時テロです。駅や一流ホテルなど10カ所がほぼ同時に攻撃され死者195名、負傷者300名を越えました。日本人も一人が犠牲になりました。ムンバイは以前ボンベイと言われたインド最大の商業都市で、日本企業も駐在を含め130社以上が拠点を置いているところです。人口はムンバイだけでおよそ1400万人、まわりの町を含めると1900万人という東京を上回る大都市なのです。現地時間の26日夕方、人通りの多い時間帯に市内10カ所でテロリストのよるいっせい攻撃が始まりました。突然で無抵抗の市民は逃げる暇もありません。三井丸紅液化ガスの津田さんは同じ会社の結束さんとホテルのエレベターからロビーへ歩いて行く途中に突然撃たれました。これはもう防ぎようがありません。インド政府は発生から60時間でテロリストを制圧しましたが、およそ10名のテロリストに対し治安部隊19名と警察官1名が犠牲になりました。それほど彼らは多くの武器を準備し十分に訓練された武装集団でした。テロリストはパキスタン人も含まれる他国籍集団で、パキスタンから小さなボートでムンバイの海岸に上陸し、周到に準備し、今回のテロを決行しました。今、インドで何が起こっているのだろうと世界地図のアジアを見てみると西からパレスチナのハマスとイスラエル、イラクは引き続き戦争状態、イランは核開発、アフガニスタンはアルカイダの再起、パキスタンはアルカイダと今回のインドのテロ(パキスタンとインドは領土問題で戦闘状態)チベットは中国からの独立運動、ミヤンマーは軍事政権、インドネシア、フィリピンは反政府武装テロとの戦い、つまり戦闘状態のないところはありません。これが現在のアジアなのです。アメリカ、イギリス、ロシア、中国など世界の大国と言われる国が産みだしたテロリストはアジア中に散らばり、いまや世界中で増殖しています。世界金融危機がアメリカ発ならテロリストもまたアメリカなどの大国主義が産み出した危険な産物なのです。アメリカ一極集中と超大国主義が招いたこの産物は支配という種を蒔くたびに新たな芽を出します。イラク戦争のような意味のない武力行使は彼らにとってはまさに増殖のための水分補給なのです。まったくイノセントな日本のビジネスマンが巻き込まれた今回のテロ攻撃に私達もウカウカしていられない状況になりました。世界情勢を観察分析し、日本人がテロリストの種を蒔かないようにするにはどうしたら良いかを真剣に考えなければなりません。

※その後、インド政府はテロリストは10人で、すべてパキスタン人のイスラム過激派と発表、新たな火種となっています。

仲間はずれの太郎くん

2008-11-18 21:15:59 | 報道/ニュース
ワシントン時間15日午後に首脳宣言を採択した緊急首脳会合は金融サミットと言われ、世界20カ国の首脳がワシントンに集まり、元凶ブッシュ大統領の愚策から始まった世界金融危機の回復のため各国が強調して何か出来ないかを相談するものでした。本来サミットは先進国首脳会議と言い先進国と言われる7カ国が世界の社会・経済について相談するものでした。冷戦構造の終結によりロシアが加わりG8プラスEU代表で2008年の今年は日本が議長国でした。日本では大騒ぎをして今年7月始めに北海道洞爺湖サミットが行われ、その時の総理大臣は福田康夫と言う人でした。各国首脳の夫人も同伴するのですがイタリア、フランス、ドイツ(ご主人ですが)は欠席でした。ヨーロッパで行われるサミットはすべて同伴だそうですよ。わざわざ日本まで行っても収穫なしと言うのが見え見え、沖縄サミットのときはなんと全員欠席でした。世界の先進国のファーストレディをまとめてバスに乗せて移動させるような国には誰も来ませんよ。さすがにアメリカのローラ夫人はこのまとめてバス移動は断りました、当たり前ですこんな非常識な国は先進国で他にはありませんから。と思っていたら、やはりと言うか今回の金融危機では日本から「羽田にG8が集合して緊急サミットをやろう。」と呼びかけても反応なし。2008年サミットの議長国は日本ですよ。議長国が召集しても集まらず、ヨーロッパ・アメリカは集結して緊急会議を開き、新興国を加えたG20をブラジル・サンパウロで開くことを決めました。議長国の意味ないじゃんと思っていたら、続いてG20の緊急首脳会合はアメリカ・ワシントンです。ニコニコ笑って手を振って飛行機に乗り込んでいく太郎くんを見て、バッカじゃないのと思っていたら、案の定ワシントンでは先進国は言うまでもなく新興国にもまったく相手にされませんでした。ブッシュ大統領と握手し写真を取ってハイおしまいです。ブッシュとの首脳会談もありません。他の国の首脳とは個別に会談しているにもかかわらずですよ。なったばかりでいつ替わるか分からない臨時の首脳などどうでもいいのですよ。新興国との首脳会談すら断られました。ここまで相手にされてないのにまだIMFに10兆円を拠出すると自慢げに話し、「日本の役割は大きい。」などと閉幕の記者会見でノーテンキに述べている太郎くんを見て、情けなくも悲しくもなってきました。いったい、この日本は政治家は何をやっているんでしょう。北朝鮮の拉致問題でも6カ国協議に日本は必要ないなどと北朝鮮からあからさまに言われる始末です。う~ん、もうこうなったら次の選挙では国会議員をすべて入れ替えましょう。少しはまともな日本代表でないと、こんなんではいつか日本はG20にも入れなくなりますよ。ちょっと太郎くん、聞いてますか。漫画もいいけどもう少しお勉強しなさい。世界地図見て世界情勢を知りなさい、2兆円をどう配ったらいいのか算数をしなさい。緊急にですよ。そして漢字のお勉強も足りません。太郎くん、できるまで廊下で立ってなさい。

給付金の給付資金

2008-11-14 00:45:52 | 報道/ニュース
案の定と言うかやっぱりと言うか、景気対策と言う選挙目当てのばら撒きが混乱しています。いったい国民一人当たり12,000円をすべての国民に配布するのにどれだけの手間と費用(これもすべて税金)がかかるのでしょう。国の事務費や地方の役人の残業手当それに各自治体数千人のアルバイト費用など、全国の自治体を合計すると1000億円は超えてしまうかもしれません。2兆円をばら撒くのに税金を1000億円使っていては意味がありません。何を考えているのでしょうか。これでは国民の不安を取り除く緊急経済対策などとはとても言えません。また緊急の景気対策と言いながら来年の3月までには行き渡るかもとノーテンキなことを言われては呆れてありがとうとも言えません。そもそも今緊急を要するのは世界中に伝染してしまった金融危機の建て直しなのです。新興国まで含めて世界中の政治家が必死になって模索している最中に12,000円をどうばら撒くかに頭を使っている時間は無いのです。さっさと配って次の事を考えろと言いたいね。と、イカっていたら、先程、金融サミットへ行くと言って笑って手を振って飛行機に乗り込んで行く太郎くんがテレビに映っていました。ボクはあの緊張感のない表情を見て、この国はもう本当にだめかもしれない。本気でそう思ってしまいました。う~ん、ブログを書くのももう今日はやめましょう。

日本の国会

2008-11-13 23:12:00 | 報道/ニュース
アメリカの新大統領に注目していたら、いつの間にか日本の国会が始まっていました。何をやっているんだろうとテレビを見たら防衛省の最高幹部が日本の侵略について政府見解と異なる論文を発表したと言ってもめていました。田母神俊雄という航空幕僚長は国会での参考人質疑で自論を曲げずに謝らないと野党が追及しているようです。それにしても質問する方も答える方もなんとレベルが低いのでしょう。当たり前の事を聞いて答える方は与えられた紙を読んでいるだけでした。前もって書かれた紙ですから当然質問に添ってないところがあります。ボクがテレビをつけた時は委員会の委員長が答えている防衛大臣に質問に添って答えてくださいと注文をつけているところでした。あまりにもバカバカしいのでテレビを消しました。中学生の生徒会でもこんな光景はないでしょう。これはもう質疑の内容以前のレベルです。紙を読まないと答えられない紙に書いてあること以外は答えられないそんな防衛大臣を見て立派な人だと思う国民がいるでしょうか。そもそも国会議員が立派な人だと今みんな思っているんでしょうか。末は博士か大臣かなどと言われ特別なえらい人だったのは遠い昔の事のようですね。総理大臣がころころ変わる昨今の国会議員は二世、三世ばかりです。こんな国会を全国生中継で見せられては国会議員のなれの果てと思われても仕方がないのではないですか。いきなり立派になれとは言いませんが、せめて紙を読まないで自分の言葉で話ができる大人になってから立候補してもらいたいものですね。もうこうなったら国会議員がちゃんと質問が出来て大臣がきちんと答弁が出来ようになるまでいったん全国中継は止めた方がいいと思うよ。こんな無駄な時間とお金を使っているなら「とりたてマイビデオ」でも放送していた方がよっぽど気持ちが和みます。そう思いませんか。太郎くん。あれ、いませんか。どうやら太郎くんは今「頻繁」と「踏襲」の読み方を教わっているようです。やれやれ困ったもんだ。

ジョン・マケインの輝き

2008-11-13 21:38:23 | 報道/ニュース
バラク・オバマ氏の勝利宣言に7万人もの観衆が集まり、大きな目から涙を流して聞いている60代の黒人男性黒人女性のアップ映像が世界中に配信されました。歓喜の渦の映像に世界中の多くの人々が感動し共感を呼びました。またひとつアメリカンドリームが生まれましたね。バラク・フセイン・オバマ・ジュニア、47才。次期アメリカ大統領です。彼の演説にはカリスマ性を感じます。日ごとに上手くなっていくのも分かります。観客が演者を育てる一面も見ましたね。ボクはこの選挙戦を見ていてオバマ氏とマケイン氏の人物像があまりにも対照的なことに興味をもちました。オバマ氏は初の黒人大統領候補でしたし、高所得者に増税を低中所得者に減税をと大衆に訴えていました。対するマケイン氏は72才、当選すれば歴代最高齢の大統領でしたし、彼のお父さんは海軍大将でお父さんのお父さんも海軍大将でした。いわば生粋のアメリカ軍人一家です。ベトナム戦争での捕虜経験もあり国家が第一と訴えていました。ふたりはどちらもアメリカそのものなのです。

大統領になれなかったアメリカの軍人、ジョン・マケイン

オバマ氏のことはいっぱい紹介されていますし、何と言ってもアメリカの次期大統領ですから多くの人たちが彼の政策を期待してします。対してジョン・マケインさんは予備選からすでに劣勢でした。共和党の大統領候補よりヒラリーVSオバマの民主党の大統領候補選挙のほうがはるかに注目されていましたからね。民主党の候補がオバマ氏になってそういえば共和党は誰だろうと思ったらマケインさんだ、と言う感じではなかったでしょうか。ヒラリーVSオバマが余りにも派手な選挙戦になったので当初マケインさんを見たとき、なんと地味なしかも72才で大丈夫かと思ったものです。しかしマケインさんの演説やテレビ討論を見ていくとオバマさんがアメリカンドリームならマケインさんもまたアメリカそのものではないかと感じました。軍人は戦闘状態に入ったらどんな状況になっても振り返ることはできません。敵に背を向けることは死を意味するからです。昔日本が敗戦を迎えるとき沖縄が占領され東京が焼け野原になり長崎広島に原子爆弾が落とされても、軍の最高幹部は最後の一人になるまで戦うべきと訴え国民にたいして腰抜けとののしりました。リング上で戦っているボクサーは終了のゴングが鳴っても相手が打ってきたら打ち返します。ベトナム帰りのアメリカ兵士が反戦運動うずまく自国を見て自分の戦いが間違っていたなどとは到底思えないのです。彼らは命を賭けて国のために戦っていたのですから。ジョン・マケインは8年前共和党の予備選でブッシュに敗れました。やっと掴んだ最後のチャンスが今回の大統領候補でした。しかも相手は飛ぶ鳥を落とす勢いのオバマです。彼は劣勢の中ずっとひるむことなく戦いました。アメリカ軍人の誇りを守りました。彼が一番輝いていたのは戦いの終盤およその大勢が判明してからではないでしょうか。投票日間近の11月、彼は決してあきらめないと訴え決してこの戦いを捨てないしやめないと訴えました。勝敗の行方が見えたとき軍人は一番輝くのです。軍師山本勘助が作戦を誤り自ら敵陣に飛び込んでいくときが一番輝いていたように。アメリカは独立戦争から南北戦争以来休むことなく戦争を続けてきました。アメリカ軍人にとって戦いは永遠に終わることはないのです。マケインさんは敗北宣言でもアメリカ軍人の誇りを最後まで忘れませんでした。「私たちもChangeしよう!」と支持者に呼びかけたのです。ボクはオバマさんが優位になればなるほどマケインおじさんが好きになりました。軍人の中の軍人ジョン・マケインもまたアメリカなのです。

県立神田高校

2008-11-04 21:07:47 | 報道/ニュース
ちょっと昔の話になりますが、ボクはある専門学校の入学式に立ち会うことになりました。カメラマンやデザイナーになりたい人の専門学校でした。入学式が始まって会場の中では校長先生の挨拶が始まろうとしています。受付に立っていると数人の男女がやってきました。パーカーのような上着に下はジーンズです。金属の飾りの入ったベルトに何やらちゃらちゃら金属の鎖をぶら下げています。耳はピアスで髪は茶髪。会場内の新入生はもちろん男性はスーツにネクタイ、女性はスーツの正装です。先生方はみんな黒のタキシードに白のネクタイの入学式姿です。受付にやってきた若者は手に手に入学願書を持っています。受付の先生にぶっきらぼうに言いました。「まだ、いいですか?」ボクがどうするんだろうと見ていると、先生は普通の顔して「いいですよ。もう入学式が始まっていますから、後ろからそっと入ってね。あっこれ入学金と授業料半年分の振込用紙です。後でいいからね。」唖然としているボクの前を若者たちは当たり前の顔して通り過ぎ中へ入っていきました。ボクは先生に聞きました。「いいんですか?あれで?」先生はどうしようもないという表情で「金払ってくれて学校へ出てこないのが一番いい学生ですから。」と言い次に来た同じような若者に対応していました。当時この学校は入学したとき40名のクラスが夏には半分になり、1年経ったらそのまた半分、2年後卒業するのはせいぜい7~8名でした。途中で学校へ来なくなった学生もほとんどが授業料は払っていました。「これは学校ではない。まるで映画館のようで学生はお客ではないか。いや映画館でも騒ぐお客は退出させられるのに。」とボクは真剣に考えてしまいました。親も承知の事でしょうがこの実態を見せられたボクはこれでは学生も社会をなめちゃうし先生だって教える気がなくなっちゃう、ただお金が動いているだけ、お金で専門学校卒業を買っている、ひどい状況になったものだと思いました。

県立神田高校

神奈川県平塚市の県立神田高校は生徒数347名の小さな高校です。これがまたレベルの低い高校で毎年100名以上の生徒が何らかの処分を受けていました。「課題校」と言うそうですが来年から他の高校と合併することになっていました。そのどうしようもない高校の校長先生が入学試験で要項になかった服装や態度で合否を決めていたと更迭されました。校長先生は生徒からとても信頼されていて校長先生に戻ってもらう署名運動が生徒を中心に起こっているそうです。校長が自分の学校を良くしたいと思うのは当たり前です。ほとんどの学校の校長は同じことを考えているでしょう。しかし教育は先生だけで出来るものではありません。生徒が良くなろうという向上心がなければ成り立ちません。テレビのバラエティが事前に言えばよかったのに、とか。会社の入社試験なら態度で落とせるのになどと言っていましたが、教育委員会に態度の悪いのは落としますと言ったら教育委員会がそうしなさいと言うはずがありませんし、入社試験の不合格の理由で態度が悪いからというのもありません。別の理由で落としています。服装はともかく態度の悪いのを落とすのは当たり前の事なのです。いま、日本の県立高校は卒業率を高める指導をされています。たとえば授業料未納の生徒でも学校へ来ていれば卒業させます。学校は卒業率を高めるためどうしようもない生徒をどうしたら卒業させるかを考えています。う~ん、何か間違っていませんか。そもそもどうしようもない高校で処分を受け卒業して何かメリットがありますか。どうしようもない高校が存在して何か社会の役に立ちますか。答えはNOです。どうしようもない人間を良くしようとすれば膨大な時間と費用が必要です。それよりどうしようもない人間をつくらない努力をするしかありません。今回の問題は公立だからではありません。間違ったエリート意識で人を見下し生徒をお客様扱いの私立中高校も同様です。大学もまた同様です。47%が定員割れの私立大学などはまさにディズニーランドがお客を呼ぶように楽しい施設を揃えていらっしゃいとばかりに学生を迎え入れています。これでまともな人間が育ちますか。生徒をお客様扱いしている姿勢がどうしようもない生徒を作っているのです。神田高校の校長先生の理解不能な行動はみんなが理解しなければいけない行動だったのです。