ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

火星大接近

2018-08-01 20:43:46 | 報道/ニュース
これを書いているとき、ふたつのバイキング宇宙船が火星の周りを回って地球からの着陸指令を待っている。As I write, two Viking spacecraft are circling our fellow planet Mars, awaiting landfall instructions from the Earth. という書き出しで始まるジェームス・ラブロックさんのGAIA「地球生命圏」は空気と言う透明な容器に包まれた地球をひとつの生命圏(大気圏と同じで生物がいる範囲)と考え、生命圏にいる生物はこの惑星を生命に最もふさわしい快適な環境に保っている、私たちはその一部でありパートナーだ。と地球環境を守る大切さを説いています。
そして火星探査機バイキングの目的も火星に生命が存在するかまたは過去に存在したかを調べるものでした。最近のニュースでは火星の地下に水があるらしいことが分かり、水があるとすれば生命の存在も考えられます。
少し前まで、火星は地球と似ているから火星人がいるかもしれないと大騒ぎになり、タコのような火星人のイラストが立て続けに発表されました。しかし火星まで探査機が行けるようになると火星人の夢はなくなりました。
かぐや姫が月へ帰ったり、月でウサギが餅つきをしている、と言ったのどかな話も、人間が月に降りてしまうとかぐや姫もウサギもいないことが分かりました。
技術の進歩はのどかではありませんが、新しいわくわく感を生み出します。
アメリカの起業家イーロン・マスクさんは、100万人の火星移住計画を発表して話題になりました。その後、何度も使えるロケットブースターの実現や電気自動車、自動運転車、さらには時速700キロで走るハイパーループなどを実現しています。100万人の移住計画も夢ではないかもしれませんね。イーロン・マスクさんになぜそんな膨大な計画を発表するの?と聞くと、「テクノロジーは人々の努力がなくては発展しない、ピラミッドだってローマの水道だってもう作れない。努力しないとどんどん衰退してしまうんだ。人類発展のため地球に替わる惑星を見つけることは人に刺激を与えます。わたしは未来に対して前向きでいたいだけ。」だそうですよ。
人類が月に行って以来、大きなわくわく感がない、このままでは衰退してしまう。そこで火星移住計画で人々をわくわくさせたい。イーロン・マスクさんが言うと実現しそうですね。しかし、ボクはやめときます。やっぱり地球がいいですから。
今年は15年ぶりに火星が地球に大接近。特に2018年7月31日はもっとも近くなる、と言うことで夜空を見上げましたが、残念ながら雲に覆われて火星も他の星も見えませんでした。9月初めまではいつもの5倍ほどに見えるそうですよ。暑い日々が続くので夜涼しくなって空を見上げるのは気持ちが良いものです。花火大会や盆踊りのあとに夜空を見上げるのもいいでしょう。
火星が見えるのは月のすぐとなりです。こうして見るとやっぱり月で餅をついているウサギの方がボクは好きですね。火星移住計画もいいけど、地球を守るジェームス・ラブロックさんに一票入れたい、そんな風景の火星大接近でした。

2018/08/01
※ちなみに、地球から火星までの距離は7,830万Km、宇宙船に乗って10か月かかります。10時間飛行機に乗っているのも大変なのに片道10か月ですよ。さすがにこれは飽きちゃいますね。行くことはないボクが言うのもヘンだけど・・ジャン
※追伸です
8月18日深夜0時30分、天気がよく火星が輝いていたので、あえて倍率を上げずに見た目に近い画像を撮ってみました。倍率5倍のビデオ映像の静止画ですがほぼこのように南西の空に見えました。点のように見えるのが火星です。ここまで大きく見えるとちょっと身近に感じられますね。