ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

4,700兆ベクレル

2011-04-21 23:56:47 | 報道/ニュース
なんだこりゃ?今日東京電力が発表した今回の原発事故で4月1日から6日までに海に放流した汚染水に含まれる放射線の数量?だそうです。これって大変なの?危険なの?どのぐらい重大なの?・・誰もわかりませんね。発表した東京電力ですら今後汚染の影響を調べると言っています。国の1年間の基準値の2万倍、空中に拡散した放射線量の100分の1という注釈までつけて・・これまた訳がわかりません。それより数値を聞いて「そうですか。分かって良かったですね。」と思う人がいますか?もしかして誰かに調べて欲しいと思って発表したのですか?分からない数値を発表されたってただ憶測を呼ぶだけで解決にはなりませんし、こんな数値を鵜呑みにする人はもはや誰もいませんよ。すべてが隠されて何も分からない事故なのですから。
そもそもシーベルトとベクレル。分からないので調べてみたら、人体に影響のある度合いがシーベルトで放射線量がベクレル。つまりシーベルトは数値が高いほど人体に影響はあるけど、ベクレルはただ放射線量だけで人体への影響とは異なると書いてありました。う~ん・・専門用語で人を惑わすような発表はもういいんじゃないの・・本気でそう思いました。
余計な発表と言えば、最近の世論調査です。総理大臣の支持率から始まって、原発反対かどうかとか、消費税上げたら良いか悪いかとか、いちいち発表するからみんながそう思わなくてはいけなくなってしまいます。ただでさえこの国はいっせいに買いだめするのが好きな人ばかりなのですから。多数派についていないと気持ちが悪いのです。もう発表するのはやめましょう。それに調査して発表していれば仕事をしているというマスコミの考え方も間違っていますよ。調査するのは自由ですが、発表するための調査はこんな付和雷同の国民には合っていません。新聞・テレビは特に気を付けましょう。テレビの世論調査とインターネットの結果がまったく逆になるなんてもう当たり前になってきました。こうなったら意味がありませんね。
4,700兆ベクレルになんだこりゃ、と思っていたらぜんぜん面白くないブログの内容になってしまいました。余計な発表をした東京電力に怒っています。ついでに東電の給料は高すぎます。5%カットとボーナス半額などと言っていましたが、ここまで放射能を撒き散らしてまだボーナスもらうつもりですか?あきれたノーテンキとはこのことでしょう。総理大臣ももうちょっと気の利いたこと言えばいいのに。せっかく被災地まで行って「ご苦労様です。頑張ってください。」それはないでしょう。あんたが頑張らないからこんなことになっちゃったじゃないの?今日のテレビのニュースはどう考えても不愉快でした。もう書くことがありません。おしまい。

東北の人

2011-04-18 18:21:42 | 報道/ニュース
「生きているだけでもまだマシです・・」テレビカメラが始めて被災地に入った時、ガレキの山を片付けながら40代の主婦が言いました。「まわりはみんな亡くなりました。わたしの家も流されました。でもこうして命がある・・亡くなった方に申し訳ないです・・」記者が「大変ですね・・」と言うと「みなさんも大変ですね・・」ボクは驚きました。この状況で人を気遣っているのです。東北の人は「すごい!」素直にそう思いました。
それから毎日ニュースは宮城県・南三陸町や岩手県・宮古市など被災地の惨状を伝えています。新聞の写真はガレキの山、テレビは被災地からの報告、緊急地震速報の出ない日はなく、余震はもう日常のように続いています。地震速報など震度3ではもうニュースにもなりません。一ヶ月以上経ってもまだ被害の全容が分からない大災害、死者の92%が溺死と言う津波被害、そして福島の原発事故は日に日に状況が悪化していきます。被災した町や市の自治体は毎日必至になって復旧に取り組んでいます。にもかかわらず政府は何をしているのでしょう。国の対策が見えてこないのです。
復旧は一刻を争うというのに、専門家を集めて放射能なんとか会議とか復興なんとか会議とか、ただ人を集めて会議の連続です。すでに20を超える会議が新たに作られ毎日ああでもないこうでもないと会議の会議をしているだけで、なにも決まりません。いろんな人が突然集まって一体なにが決まりますか。これでは自己紹介しているうちに終わってしまいます。「事件は会議室で起きているのではない!現場で起きているんだ!」会議で一向に対策が決まらないキャリアに向かって現場のパトカーから青島刑事が怒鳴っています。これは「踊る大捜査線」の一場面ですが、今まさに政府が国民から怒鳴られている場面ではないでしょうか。
産経新聞の記者が総理記者会見で総理大臣に言いました「総理、あなたの存在自体が復興を遅らせているのです。即刻退陣しなさい!」対して総理は「あなたと私は考えが違います。」身分もわきまえない記者の横柄振りに愕然としましたが、この記者は国民の声を代弁して言ったと思えば、ほとんどの国民はそう思っていますね。
翻って東北被災地の人たちは国や政府には頼っていません。自分たちでどんどん復旧しています。町長まで津波で亡くなった岩手県大槌町から東へ3キロ、吉里吉里地区の人たちは震災翌日から自主的に災害対策本部を立ち上げ、食料や医療を各班ごとに報告、救援物資の分配方法まで話し合いました。発電機を使い、医療用電源を確保、重傷者や透析患者を運ぶための臨時ヘリポートを用意、震災5日後に到着した自衛隊員に「ここまで自力で復旧させるとは」と驚かせました。「行政を待っていたら、いつまでたっても復旧しない。」これが本部長の掛け声でした。
有事のときこそ人間の本質が分かります。人任せでなにもやらない政府、自分たちでどんどん進めていく被災地の人たち。毎日、ニュースで東北の人たちを見ていると強い絆を感じました。それに彼らの日本語がきれいです。やっぱり東北の人は「すごい!」

※吉里吉里地区はおよそ780世帯、そのうち約90人が死亡または行方不明になりました。 

レベル7~史上最悪の原発事故~

2011-04-12 18:34:32 | 報道/ニュース
日本列島の半分が被災するというと巨大地震とその直後の大津波、とんでもない地震からようやく岩手や宮城の被災地にも復興の掛け声があがったころ、今日、経済産業省原子力安全・保安院が福島第一原発事故の放射能漏れが最も深刻なレベル“7”になったと発表しました。たちまちニュースは世界をかけめぐりいまや世界中の人が日本の原発事故が最悪であることを知りました。一体いままで何をやっていたのでしょう。事故の原因は地震と津波であり、担当者は必死で回復させようとしました。放射能漏れを止めようとあらゆる手段を使いました。被爆覚悟で現場の作業員はいまも働いています。結果一ヶ月経って原発事故は最悪のものになりました。なぜ“7”になったのか、それとも最初から最悪だったものをあえて“5”などと平静を装っていたのか。ボクは政府や東電上層部の無能ぶりとあたふたぶりに腹が立ってたまりません。
そもそも日本は世界で唯一の被爆国です。ヒロシマ・ナガサキは核廃絶の象徴名詞、日本の核アレルギーが平和ボケを呼んだなどと揶揄されることもありました。核兵器は他の兵器と違って長く後遺症が残り被爆した人の子孫まで影響をおよぼす、これが核兵器反対の根拠でした。その日本で同じ被爆の危険のある原子力発電所が運転中55基、建設中3基、計画中11基とあわせて69基もあるのです。この狭い日本でアメリカの104基についで多いのです。いつのまにこんなに多くの原子力発電が日本にできたのでしょう。そしてあれだけ放射能に敏感だった国民がいつのまにこんなに鈍感になっていたのでしょう。ボクは自分を含めて国民のボケボケぶりにも腹が立ってたまりません。
そもそも保安院って何なの?原子力安全委員会って何をやっているの?こんな素朴な疑問が湧いてきました。毎日記者会見でテレビに出てくる保安院の人はいつも同じ人です。保安院には彼しかいないのでしょうか?事故が起こっても全く機能していない原子力安全委員会。機能しないのなら安全を取ったらいいのに。それよりいまごろ最も深刻などと言うならなぜ最初からレベル“7”の対応を取らなかったのでしょうか?普通に考えても不思議です。もっと理解できないのがなぜ「同じ“7”でもチェルノブイリの10分の1。」などと言うのでしょう。7は7です。この曖昧さが対応を遅らせる原因なのです。キャスター気取りの官房長官にいたっては「チェルノブイリは33名が亡くなった、今回はひとりも犠牲者がいない、だから、チェルノブイリとは違う。」などと言っていました。あきれてモノが言えません。チェルノブイリはその後何千人か何十万人が事故の影響で生命の危機にさらされました。先の事を考えたらこんな比較は到底できないでしょう。原子力発電の事故は放射能もれを起こします。放射能漏れは国家の危機です。なぜ国家の危機に防衛省が出てこないのでしょう。国民の安全を守る仕事を経済産業省ができるでしょうか。だからアメリカやフランスの事故対策支援も断ってしまうのです。電力会社だから経済産業省ではもう済みません。原子力発電は放射能の危険と背中合わせなのですから。
ころころ変わる政治家がこの危機に対応できるなどとは誰も考えてはいません。間の抜けた総理大臣がいまもなにかしゃべっています。見ると腹が立ちます。ノコノコ出てくるなとも思います。またこの事態に東京電力の社長や会長が「申し訳ありません。」と誤ってもこうなったらもう誰も「いいですよ。」とは思わないでしょう。どう考えても人災なのですから。