昨日、八ッ場ダムに関係している1都5県(群馬をはじめ東京・千葉・埼玉・栃木・茨城)の知事会に前原国土交通大臣が参加し意見を聞きました。テレビで一部見ただけですが、6名の知事が集まってダムの必要性を訴えているにしては余りにも説得力がありません。肝心の群馬の知事は10年以上前に起きた限られた地域の洪水の写真パネルを見せこんなに大変だと言い、埼玉の知事にいたっては「洪水がどれだけ多く起こっているのか大臣は知っているのか。」とこれまた地域限定の小規模な大雨被害を訴えていました。他の知事たちはぼそぼそ言っているだけでした。ならば6人の知事に聞きましょう。八ッ場ダムを作ってその被害がなくなるんですか?答えはどう考えてもNOでしょう。地域限定のゲリラ降雨は日本全国どこでも起こっています。それらは堤防を補強したり、排水を良くしたりの問題であり、6000億円も使って造るダムの問題とはおよそかけ離れた話なのです。ダムは上流の川をせき止めるのですよ。その下流の一地域で局地的豪雨が降ったらダムは何の役にも立たないでしょう。それより川をせき止め大量の水を貯めるダムがまわりの山の地盤を緩めてしまう方がよほど危険なのです。すでにコンクリートの亀裂ができたり、地盤が緩んで山崩れが起きているダムが日本中いくらでもありますよ。みんな既得権益しか頭にない、そう思わせるやりとりでした。
この狭い日本にはすでに2902のダムがあり、さらに143ものダム建設計画、そのうち大型ダムは60基が建設中(2005年度)。一体これは何でしょうか。まるで日本中がダムだらけ。川をせきとめダムだらけにして一体誰が得をするのでしょうか。「ダムのおかげで毎年、金が湯水のように落ちてくるんだ。ダムが中止にでもなったらどうやって喰っていくんだ?」「ダムが好きな住民なんていないよ、しかしダム計画なしで町の存続を想像できる住民もほとんどいない。」ニューヨークタイムズが取り上げた八ッ場の住民の声です。
先日、愛知県の設楽町で行なわれた町長選挙は設楽ダム賛成反対が問われる選挙として注目を集めました。予想通り賛成派の候補が当選しました。賛成派を推したのはダム建設を受け入れた前町長です。彼はテレビカメラの前で、「ほんとはダムなんか要らない、でもインフラ整備や生活のことを考えたら、造ってくれたほうがいい。」彼も長年に渡ってダム反対運動をしてきたリーダーでした。その設楽ダム下流ではすでにふたつの川の水を相互に送る飲料水連絡管が37億円もかけて出来ていました。が、完成から7年間一度も使われたことがありません。利水のためのダムはもうとっくに必要ないのです。
山に木をいっぱい植えて緑豊かにすれば、雨は山の木々の根に吸収され土砂洪水を防いでくれます。また、山にしみこんだ雨水はゆっくりろ過され、きれいな湧き水や清水となってやがて清流となり苔が生え魚も元に戻るでしょう。ダムを造りズタズタに川をせき止めるぐらいなら、山々を緑いっぱいにする方がはるかに治水にも利水にも効果的なのです。
♪人はなんてひどい仕打ちをするのだろうか♪川を右左にせきとめてる♪魚たちはここで長い旅終えるのだろうか♪虹マスよ~川をさかのぼり♪ほとばしる命が悔しいだろうね♪~これは30年以上前に吉田拓郎が歌った「虹の魚」です。虹マスが産卵のため必死に川を上っていく様子を青春にたとえたものです。30年以上前ですよ。もう一度良く考えましょう。
この狭い日本にはすでに2902のダムがあり、さらに143ものダム建設計画、そのうち大型ダムは60基が建設中(2005年度)。一体これは何でしょうか。まるで日本中がダムだらけ。川をせきとめダムだらけにして一体誰が得をするのでしょうか。「ダムのおかげで毎年、金が湯水のように落ちてくるんだ。ダムが中止にでもなったらどうやって喰っていくんだ?」「ダムが好きな住民なんていないよ、しかしダム計画なしで町の存続を想像できる住民もほとんどいない。」ニューヨークタイムズが取り上げた八ッ場の住民の声です。
先日、愛知県の設楽町で行なわれた町長選挙は設楽ダム賛成反対が問われる選挙として注目を集めました。予想通り賛成派の候補が当選しました。賛成派を推したのはダム建設を受け入れた前町長です。彼はテレビカメラの前で、「ほんとはダムなんか要らない、でもインフラ整備や生活のことを考えたら、造ってくれたほうがいい。」彼も長年に渡ってダム反対運動をしてきたリーダーでした。その設楽ダム下流ではすでにふたつの川の水を相互に送る飲料水連絡管が37億円もかけて出来ていました。が、完成から7年間一度も使われたことがありません。利水のためのダムはもうとっくに必要ないのです。
山に木をいっぱい植えて緑豊かにすれば、雨は山の木々の根に吸収され土砂洪水を防いでくれます。また、山にしみこんだ雨水はゆっくりろ過され、きれいな湧き水や清水となってやがて清流となり苔が生え魚も元に戻るでしょう。ダムを造りズタズタに川をせき止めるぐらいなら、山々を緑いっぱいにする方がはるかに治水にも利水にも効果的なのです。
♪人はなんてひどい仕打ちをするのだろうか♪川を右左にせきとめてる♪魚たちはここで長い旅終えるのだろうか♪虹マスよ~川をさかのぼり♪ほとばしる命が悔しいだろうね♪~これは30年以上前に吉田拓郎が歌った「虹の魚」です。虹マスが産卵のため必死に川を上っていく様子を青春にたとえたものです。30年以上前ですよ。もう一度良く考えましょう。