ボクは雑草です

シフトクリエイティブ社長のブログです。

北朝鮮の快進撃

2018-03-31 03:53:25 | 報道/ニュース
いやまあ、あまりにも進展が早くてブログが追いつきません。それにして北の将軍様はただの刈り上げくんではないようです。南北首脳会談を決めたと思ったらその足で特使がアメリカに行き、史上初米朝首脳会談を決めました。4月中に南北首脳会談をと決めたのが6日。土・日をはさんで8日には5月に米朝首脳会談となりました。ずばり刈り上げくんの作戦通りではないですか。
刈り上げくんはさらに25日から28日まで中国を初訪問、近平さんと仲よく晩餐会をしている風景が28日、中国と北朝鮮で同時に報道されました。
各国の首脳が会うときは入念な準備が必要です。ましてやEUのようにいつも会っている関係でもなく、核問題で国連から制裁を受け、ちびのロケットマンと言われれば老いぼれ狂人とののしりあっていたふたりが会って話をする。当初は世界中がびっくりでした。事実この一報を受けてBBCは“十分な外交的根回しもなく、会談が成功する保証はない。熱しやすい指導者ふたりが世界でもっとも炎上しやすい問題を扱うことになった”と冷ややかな解説をつけて報道しました。しかし中国の近平さんと満面の笑みで並んで歩く将軍様の姿が報道されると世界の見方が一変しました。北の核を止めるため中国も本気で制裁に入っていると言い続けてきた日本の報道も、とつぜん北と中国は朝鮮戦争をともに戦った強固な絆で結ばれていると言ってみたり、二国は血の同盟関係にあると言ってみたり、いまさらという事ばかり並びたてました。日本の解説者や専門家はなにも分かっていない、それとも分かっている人がテレビに出ていないのでは。と思いました。もともと北朝鮮の後ろには国境を接している中国とロシアがいるのです。
北の将軍様キム・ジョンウンは着々と準備していました。トランプがロシア疑惑で次々と側近が辞め、関税かけると言って世界中から非難され、自分の選挙の事しか考えていないことがミエミエになった頃、日本は戦争ごっこの総理大臣が憲法変えたいだけで北の脅威をあおり、アメリカべったりで何の力もないと分かった頃、昨年11月キム・ジョンウンは核武力の完成を宣言しました。そしてピョンチャンオリンピックへの参加です。一気に南北融和が進みました。そして南北首脳会談の提案。それは文大統領の望むことでした。体制が保障されれば核保有の理由がないと言うのも予定通りの言葉です。
もともと文大統領は南北和解が大前提でした。アメリカに会談の話を振れば、目立ちたがり屋のトランプは乗ってくると踏んでいました。案の定トランプはいままでの大統領ができなかったことをオレがするとか言って内容も分からず飛びつきました。穏健派のティラーソンさんを辞任させ強硬派で固めようとしていますがもはやトランプのまわりには誰もいません。これもキム・ジョンウンの思惑通りとすればこの人は只者ではないですね。そして中国は全人代で近平さんが全権掌握するのを待っての訪問でした。プーチンも選挙が終わって万全です。すべてキム・ジョンウンの進行表どおりに進んでいます。
政治家は自分の周りだけでなく世界情勢が分かっていないとできません。それも日々刻々と変わっています。いまこの話をここへ持っていけばこうなる、が分かっていないとできません。まさにキム・ジョンウンはそれが分かって行動を起こしました。東アジアの小さな貧国が世界の大国を動かしています。
(つづく)

2018/03/30
※政治を知らないトランプと政治をしていない安倍さんはいいコンビ。圧力の結果などといまだに言っていたら世界から取り残されるでしょう。

南北首脳会談

2018-03-07 06:17:33 | 報道/ニュース
ちょっとびっくり、こんなに早く進展するとは誰も予想していませんでした。3日6日韓国の特使が北朝鮮にオリンピックに来てくれてありがとうとお礼に行ったら、南北首脳会談を4月末に板門店で行なうと決まりました。あれ?早すぎない?なんでこんなにとんとん拍子で行っちゃうの?
オリンピックの2週間前に突然派遣団を決めてきた北朝鮮は、開会式になんと北朝鮮のナンバー2キム・ヨンナム最高人民会議委員長と刈り上げ将軍の妹キム・ヨジョン姫のツートップが現れました。もちろんキム・ヨジョンさんの顔をテレビで見るのは初めて、しかもアップです。アメリカのペンス副大統領夫妻と列は違いましたが並んでいます。そのシーンは世界中に配信されました。
選手入場ではKOREAの南北統一旗で合同入場。そしてKOREA選手団が入ってくるとIOCのバッハ会長と文大統領夫妻と北朝鮮の2トップが満面の笑顔で握手です。このシーンが世界に配信されるとバッハ会長をノーベル平和賞にという声まで上がりました。
融和ムードはこれだけではありません。なんとキム・ヨジョンさんは南北首脳会談の開催を呼びかける将軍様の親書を携えていました。この人は28才で北朝鮮の将軍様に直接ものが言える唯一の人物とされています。この押せ押せムードはなんなんだ?さすがの文大統領も即答を避けました。
美女軍団と言われる幼稚園のような応援団とオリンピックには似合わない芸術団にはちょっと引きましたが、アイスホッケー女子では即席合同チームを結成。必死で融和を演出しようとする両国の姿を見て、北朝鮮の置かれている状況、韓国の同じ民族に対する気持ち、この双方が伝わって、分断国家となってしまった朝鮮半島にちょっとシンパシーを感じました。
そして閉会式はこれまた韓国軍哨戒艇を攻撃させたキム・ヨンチョル副委員長が登場、まさに北朝鮮は最高幹部をさらけだす、オールスター作戦でした。
そして6日、文大統領の親書を携えた特使を将軍様が出迎えました。これ以上ない演出です。そして答えは
一、南北首脳会談を4月末に行う。その後も続ける。
二、対話中はミサイル、核実験はしない。
三、非核化問題でアメリカと協議の用意
四、例年と同じ規模の米韓合同軍事演習を理解する。
五、軍事的脅威が解消され体制が保障されれば核保有の理由がない。
六、核兵器だけでなく通常兵器でも韓国を攻撃しない。
北の脅威は一気にしぼみました。しかし考えてみたら北朝鮮の脅威なんて最初からありませんでした。北朝鮮は吠えているだけです。ミサイルだの核だのと言ったって実際に撃ってしまったら北朝鮮は自滅します。自分の真上にミサイルを撃つようなことができるはずがないのです。
日本選手の大活躍で盛り上がっていたらピョンチャンオリンピックにはもうひとつの隠れた表彰台がありました。その表彰台にはバッハさん、文大統領、刈り上げくんが上がったようです。北朝鮮がオリンピックの参加を決めたときロシアのプーチンが言いました。「キム・ジョンウンはたぐいまれな優れた政治家だ。」今日の報道を受け中国は「歓迎する。和解と協力のプロセスを推進することを望む」と発表。対して日本は「慎重に見定める必要がある」ともごもご。アメリカのトランプさんはというとツイッターで「様子を見よう」・・・まあこんなものでしょう。ジャン

2018/03/07