1-2からの続きです。
○ 光の館を出て
光の館まで彩が来てくれました。ここからは、彼女にお世話になります。
前の夜に一緒に泊まったほかの2台の車は、これからどこに行くのかしら~と気になりながら、私たちは先に車を走らせました。
まずは、ナビを見て気になった千手観音に連れて行ってもらいました。
この辺りの地名は千手というそうで、やはり観音様から来ているのでしょう。
昔から今に至るまで、ずっと人々に信奉されてきた古刹だとわかります。
古い仁王門の中には赤い仁王様がいました。
境内には無数の如意輪観音像の石碑が奉納されています。
きれいに整備された境内。
拝殿には「秩父三十四観音巡り」のポスターが貼られていて、(え、私まだ関東にいるんだっけ?)と一瞬クラクッとしました。
○ カエルくん
自販機に、アオガエルが何匹かいました。この夏、初めて見るカエルくん。
どうやって入ったのかしら。
参道にもアオガエルがいました。
「この辺りは普通にいるよ」と彩。
小さいのなら結構好きですが、苦手な人は青くなって悲鳴を上げそう。
再び車に乗ります。このあたりは車がないと身動きが取れないと実感します。
この辺りは山岳地帯。車はスノーシェッドがついた道をいくつも通りぬけ、急なカーブをくねくね走っていきます。
夏なので、広がる水田の新緑が目にまぶしいほど。
うさぎ追いし かの山~ 小ぶな釣りし かの川~♪
『ふるさと』の歌の世界のようですが、「カメムシ多発注意」の注意書きをあちこちで見て、悲鳴を上げました。イヤだー!
「えー、カメムシが出るの?」と及び腰の私に「そうだねー」と動じた風もない彩。
山も緑、田んぼも緑、カメムシも緑・・・。
ここはまさに、緑の王国です。
○ 狛犬巡り
三島神社には出雲型の狛犬がいました。
次に行った八幡宮も出雲型。
この辺りは出雲が多いです。北前船の影響でしょうか。
南部社という神社がありました。
石段を登った先には、ここには猫の狛犬がいました。でも一匹だけ。なぜ?
虹色のトカゲが、キラキラ光りながら走っていきます。
狛犬好きなので、よーく見ていたら、目のくぼみに小さなアオガエルが喉を震わせながら休んでいました。
「鬼の目にも涙」ならぬ「狛犬の目にもカエル」!
○ 日本のミケランジェロ
それから三尺房秋葉社へ。
広い公園に隣接した、上杉謙信とゆかりが深いお寺。
秋葉社の奥社は厳重に守られています。
拝殿には、めまいがするほど細緻を極めた木造彫刻が施されていました。
これを手がけたのは、日本のミケランジェロといわれる彫刻家、石川雲蝶。
ちょうど今年が生誕200年だそうです。
園内には謙信の銅像もありました。
この辺りは自然の湧き水があちこちで出ています。
ペットボトルに汲みました。
水の恵みを受けて、美味しいお米ができるのでしょう。
○ 越後一ノ宮 弥彦神社
それから、山越えをし、結構な距離を走って、越後一ノ宮の弥彦神社へ。
行ってみたかった場所なので、期待が高まります。
風格のある大きな鳥居。その奥には鎮守の森が広がり、鬱蒼としています。
境内は神聖な雰囲気に満ちていました。雨が降っていないのに林は湿気が高く、木々の表面はしっとりと水気を帯びています。
いつもそこまで湿気がすごいのか、知らぬ間ににわか雨が降ったのか、どちらなんでしょう。
小川かかった玉ノ橋というすてきな朱塗りの反り橋がありました。
屋根付きです。どうやっても登れない傾斜。まさに神橋です。
狛犬も独特でした。ここの狛犬は有名なので、会えてとても嬉しかったです。
しかしかなりの暑さ。曇りか雨だと思っていたのに、予想外の暑さで、二人ともぐったりへばります。
「りっぱなお宮だねえ」と言うと、「だから、ここだけ合併されずに弥彦村のままなの」と教えてもらいます。
周りはぐるりと市に囲まれている村なんだそうな。
新潟市にも長岡市にも吸収されずにいられるなんて、力がある村なんですね。
○ スカイツリーと弥彦山
それから弥彦山スカイラインを通って、標高634mの弥彦山の上へとどんどん登って行きました。
弥彦山という山があると知りました。
弥彦山頂上駐車場のところには、パノラマタワーとクライミングカーの乗り場があります。
ロープウェイ乗り場の表示はさっき見たけれど、こちらはいったいどんなもの?
とりあえずおなかが空いたので、山菜うどんを食べました。
(やっぱり山だから山菜よね)とまで考えたのは良かったですが、彩はさらに考えて、冷やし山菜うどんにしていました。
わーん。私は湯気が立ったうどんを、冷まし冷ましいただきました。
彩が、一枚のポスターをじーっと見ています。
「弥彦山はスカイツリーと同じ高さなんですって。だからここに登ってスカイツリー気分になろうって書いてる・・・」
おぉ~、意外な共通点。でも一緒なのは高さだけ!景色は全然違う~(笑)!
○ 弥彦山クライミングカー
パノラマタワーは、上までぐるぐる上って、そのまま降りてくるものだそう。
クライミングカーで登った頂上に、弥彦神社の奥宮があるとか。
奥社好きの私としてはかなり気になるので、クライミングカーをチョイス!
かなりの傾斜を上っていくと、そこには 弥彦山頂公園が広がっていました。
日本海が見えます。ずっと山の景色を眺めていましたが、とうとう海沿いにやってきました。
快晴の日には、佐渡ヶ島も見えるそうですが、あいにくこの日は少しガスがかかっていました。
海の反対側には、越後平野がずっと広がっており、雄大な気持ちになれます。
ここから見る夕日は、さぞきれいなことでしょう。
NHKや新大宇宙線観測所がありました。
新大宇宙線・・・なんだかあやしげな響き。
隣の山にあるのは気象台で、奥宮までは、歩いて700m。
ぬかるんだきつい石段をひたすら上って、奥宮へと向かいます。
あ、あづい~。
道すがら、アジサイの花が咲いていることに驚きました。
だって、もう真夏!
「こっちではまだ咲いてたりするよ」と彩。
涼しいんですね。
○ 弥彦神社の奥宮登山
ヒーヒー言いながら、がんばってたどり着いた奥宮には、何人もの参拝客がいました。
神職の方もおり、御朱印をいただきました。
「ここは御祭神と妃神の御廟なんです」と教えてもらいます。
神様のお墓。日本神話では、神様も不死ではないんですねえ。
暑さの中で頂上登山をしたため、全身がヒートアップ。
さきほどうどんを食べたところで、ソフトクリームを注文して、クールダウンしました。
2-2へ続きます。
◆ 光と緑の新潟紀行 index
○ 光の館を出て
光の館まで彩が来てくれました。ここからは、彼女にお世話になります。
前の夜に一緒に泊まったほかの2台の車は、これからどこに行くのかしら~と気になりながら、私たちは先に車を走らせました。
まずは、ナビを見て気になった千手観音に連れて行ってもらいました。
この辺りの地名は千手というそうで、やはり観音様から来ているのでしょう。
昔から今に至るまで、ずっと人々に信奉されてきた古刹だとわかります。
古い仁王門の中には赤い仁王様がいました。
境内には無数の如意輪観音像の石碑が奉納されています。
きれいに整備された境内。
拝殿には「秩父三十四観音巡り」のポスターが貼られていて、(え、私まだ関東にいるんだっけ?)と一瞬クラクッとしました。
○ カエルくん
自販機に、アオガエルが何匹かいました。この夏、初めて見るカエルくん。
どうやって入ったのかしら。
参道にもアオガエルがいました。
「この辺りは普通にいるよ」と彩。
小さいのなら結構好きですが、苦手な人は青くなって悲鳴を上げそう。
再び車に乗ります。このあたりは車がないと身動きが取れないと実感します。
この辺りは山岳地帯。車はスノーシェッドがついた道をいくつも通りぬけ、急なカーブをくねくね走っていきます。
夏なので、広がる水田の新緑が目にまぶしいほど。
うさぎ追いし かの山~ 小ぶな釣りし かの川~♪
『ふるさと』の歌の世界のようですが、「カメムシ多発注意」の注意書きをあちこちで見て、悲鳴を上げました。イヤだー!
「えー、カメムシが出るの?」と及び腰の私に「そうだねー」と動じた風もない彩。
山も緑、田んぼも緑、カメムシも緑・・・。
ここはまさに、緑の王国です。
○ 狛犬巡り
三島神社には出雲型の狛犬がいました。
次に行った八幡宮も出雲型。
この辺りは出雲が多いです。北前船の影響でしょうか。
南部社という神社がありました。
石段を登った先には、ここには猫の狛犬がいました。でも一匹だけ。なぜ?
虹色のトカゲが、キラキラ光りながら走っていきます。
狛犬好きなので、よーく見ていたら、目のくぼみに小さなアオガエルが喉を震わせながら休んでいました。
「鬼の目にも涙」ならぬ「狛犬の目にもカエル」!
○ 日本のミケランジェロ
それから三尺房秋葉社へ。
広い公園に隣接した、上杉謙信とゆかりが深いお寺。
秋葉社の奥社は厳重に守られています。
拝殿には、めまいがするほど細緻を極めた木造彫刻が施されていました。
これを手がけたのは、日本のミケランジェロといわれる彫刻家、石川雲蝶。
ちょうど今年が生誕200年だそうです。
園内には謙信の銅像もありました。
この辺りは自然の湧き水があちこちで出ています。
ペットボトルに汲みました。
水の恵みを受けて、美味しいお米ができるのでしょう。
○ 越後一ノ宮 弥彦神社
それから、山越えをし、結構な距離を走って、越後一ノ宮の弥彦神社へ。
行ってみたかった場所なので、期待が高まります。
風格のある大きな鳥居。その奥には鎮守の森が広がり、鬱蒼としています。
境内は神聖な雰囲気に満ちていました。雨が降っていないのに林は湿気が高く、木々の表面はしっとりと水気を帯びています。
いつもそこまで湿気がすごいのか、知らぬ間ににわか雨が降ったのか、どちらなんでしょう。
小川かかった玉ノ橋というすてきな朱塗りの反り橋がありました。
屋根付きです。どうやっても登れない傾斜。まさに神橋です。
狛犬も独特でした。ここの狛犬は有名なので、会えてとても嬉しかったです。
しかしかなりの暑さ。曇りか雨だと思っていたのに、予想外の暑さで、二人ともぐったりへばります。
「りっぱなお宮だねえ」と言うと、「だから、ここだけ合併されずに弥彦村のままなの」と教えてもらいます。
周りはぐるりと市に囲まれている村なんだそうな。
新潟市にも長岡市にも吸収されずにいられるなんて、力がある村なんですね。
○ スカイツリーと弥彦山
それから弥彦山スカイラインを通って、標高634mの弥彦山の上へとどんどん登って行きました。
弥彦山という山があると知りました。
弥彦山頂上駐車場のところには、パノラマタワーとクライミングカーの乗り場があります。
ロープウェイ乗り場の表示はさっき見たけれど、こちらはいったいどんなもの?
とりあえずおなかが空いたので、山菜うどんを食べました。
(やっぱり山だから山菜よね)とまで考えたのは良かったですが、彩はさらに考えて、冷やし山菜うどんにしていました。
わーん。私は湯気が立ったうどんを、冷まし冷ましいただきました。
彩が、一枚のポスターをじーっと見ています。
「弥彦山はスカイツリーと同じ高さなんですって。だからここに登ってスカイツリー気分になろうって書いてる・・・」
おぉ~、意外な共通点。でも一緒なのは高さだけ!景色は全然違う~(笑)!
○ 弥彦山クライミングカー
パノラマタワーは、上までぐるぐる上って、そのまま降りてくるものだそう。
クライミングカーで登った頂上に、弥彦神社の奥宮があるとか。
奥社好きの私としてはかなり気になるので、クライミングカーをチョイス!
かなりの傾斜を上っていくと、そこには 弥彦山頂公園が広がっていました。
日本海が見えます。ずっと山の景色を眺めていましたが、とうとう海沿いにやってきました。
快晴の日には、佐渡ヶ島も見えるそうですが、あいにくこの日は少しガスがかかっていました。
海の反対側には、越後平野がずっと広がっており、雄大な気持ちになれます。
ここから見る夕日は、さぞきれいなことでしょう。
NHKや新大宇宙線観測所がありました。
新大宇宙線・・・なんだかあやしげな響き。
隣の山にあるのは気象台で、奥宮までは、歩いて700m。
ぬかるんだきつい石段をひたすら上って、奥宮へと向かいます。
あ、あづい~。
道すがら、アジサイの花が咲いていることに驚きました。
だって、もう真夏!
「こっちではまだ咲いてたりするよ」と彩。
涼しいんですね。
○ 弥彦神社の奥宮登山
ヒーヒー言いながら、がんばってたどり着いた奥宮には、何人もの参拝客がいました。
神職の方もおり、御朱印をいただきました。
「ここは御祭神と妃神の御廟なんです」と教えてもらいます。
神様のお墓。日本神話では、神様も不死ではないんですねえ。
暑さの中で頂上登山をしたため、全身がヒートアップ。
さきほどうどんを食べたところで、ソフトクリームを注文して、クールダウンしました。
2-2へ続きます。
◆ 光と緑の新潟紀行 index
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