風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

光と緑の新潟紀行 2-2

2014-08-02 | 中部(甲信越)
2-1からの続きです。

○ 山を越えると日本海

スカイラインを下りていくと、いよいよ海のそば。
日本海が見えます。
緑深い山間部から、海沿いまでやってきたのです。





大きな鳶が翼をひろげて悠々と私たちを先導していきました。

○ シーサイドドライブ

海岸沿いのドライブを楽しみます。うーん、海風が気持ちいい。
海は真夏の日差しに照らされて、キラキラというよりギラギラと反射していました。
獅子が鼻というごつごつしたおもしろい岩場で休憩しました。





私達の前に駐車場に着いた軽トラから中年男性が転がるように降りてきて、あっという間に岩場の影へと向かい、姿が見えなくなりました。
「あの人、大丈夫かな。まさか飛び込むんじゃ?」と心配したら、
「いやー、デートの待ち合わせじゃない?」と彩。
まあ、すごく急いでいたから、そうかも。
かなり2時間サスペンスドラマっぽい場所でしたけどね。



次に向かったのは、弥彦神社の摂社の妻戸神社でしたが、参道には夏草がうっそうとしげっていて、どう頑張ってもたどり着けそうになかったため、断念しました。
せっかく行ったのにー。





誰も人が通った気配がないほど伸び放題です。
神社の人も、時々しか行かないのかもしれません。
狛犬を見ただけでも行ったかいがありましたが、やぶ蚊にたくさん刺されてしまい、しばらく「かゆい~!」と悲鳴を上げていました。

○ 寺泊は宿坊にあらず

それから、寺泊に入りました。
寺泊!よくよく聞く地名ですが、長い間「お寺の宿坊」と勘違いしていた寺泊!
宿坊というのに、刺し身や魚介類がふんだんに出るんだなあと思っていたら!
「停まらなくて大丈夫?」と聞かれました。
魚介類を楽しみたいところですが、山菜うどんとソフトクリームを食べたばかりで、まだおなかいっぱい。
「ああ~」と言いながら、車で通り過ぎました。





近くの十二神社には、狛犬が二対並んでいました。
どちらもそっくりの形です。
先代は石で、新人は陶器。同じ形なので、型取りしたようです。



ここは海沿いだし、雪も降るため、石だと摩耗が激しいでしょう。
それで、摩耗しない材質ものもをと寄進者は考えたのでしょう。
同じポーズが2対、並んでいるのは、仲が良い感じでほのぼのしました。



工事のストッパーはあちこちで見かけますが、トキバージョンを見たのは初めて。
新潟ですねえ。

○ ブルボンと原発の町

柏崎原発前を通りました。
前に、仕事の関係で見学に訪れたことがあります。



今は稼働停止しているんですね。もちろん見学も中止でしょう。
「原発は止めた方がいい」というのは二人の共通意見ですが、以前見学した時に、解説の女性が「ここができて、地元の雇用率が上がって助かっています」と言っていたことを思い出しました。
彩は「それもマニュアルに載っているんじゃない?」とちょっと意地悪な言い方をしていましたが。

ここの地名は刈羽村。
弥彦村とはまた違う意味で、財政的に潤っているので、村のままでいられるんですね・・・。

ブルボン本社の横を通りました。
さすがは全国規模の会社、ルマンドっぽい(?)大きな工場でした。



平屋の学校かなと思ったら、ここは駅でした。何の駅だったかしら?



○ 酒呑童子も神様に

燕市のあたりを通っていたら、酒呑童子神社をみかけました。
「えっ、酒呑童子を祀っているの?」とビックリ。
だって、すご~く悪い鬼だったんですよね。人間の敵!みたいな。
あと、丹波の大江山に住んでいたんじゃなかったかしら?
しかも、金太郎こと坂田金時に退治されたんじゃなかったかしら。
なので、京都か箱根の辺りがゆかりの地かと思っていました。

越後が酒呑童子の故郷のようです。
そして、彼は強すぎて一人では倒せず、金時を初めとした源頼光四天王が束になって、ようやく勝ったようでした。
その強さにあやかりたいと、祀られているのかもしれません。



ふと通りがかって参拝した安田神社にも、いい狛犬がいました。



境内の大きな忠魂碑の下では、ネコが気持ちよさそうにひなたぼっこしていました。



また車に乗ると、彩が「あっ、狛犬』と言います。
「どこどこ?」見回しても、見つけられません。
「鳥居の下にちょこんと一匹。ああ、撮影しておくから、あとで見てね!」



あとで見ると、本当にそれらしい狛犬がいました。



でもなぜそんなところにいるの?

○ 峠の温泉へ

これで今日訪れるところは終了。
う~ん、かなりたくさんのところを案内してもらいました。
とても暑い一日だったので、汗を流そうと、温泉に入りました。



この辺りは温泉がたくさんあるんですね。よりどりみどり。
重なりあうように続く山々を眺めながら、いいお湯につかりました。



人里離れた山奥に現代美術のオブジェを発見。トリエンナーレ作品でした。

○ 和食ではなくイタリアン

出てみると、外はザーザー降りの大雨。
「雨の運転、こわい~」という彩の言葉を聞いて、私も怖くなります。
でも、問題なく町なかについた頃には、雨も小降りになっていました。



少し遅くなりましたが、おしゃれなイタリアンで食事。
新潟といえばお米かお蕎麦という印象ですが、パスタもおいしそう。
でも結局ライスをたのんで、おいしくいただきました。



この日は「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」サポーターの彩が、ボランティア活動をするときの宿に泊まりました。
夜トークもそこそこに、早めに就寝。
前日は、光の館で2時間・2時間という不規則な寝方をしていたため、すぐに眠りにつきました。

3-1へ続きます。

     ◆ 光と緑の新潟紀行 index


最新の画像もっと見る

post a comment