2日目からの続きです。
● 台風一過
朝、ゆっくり目に起きたときには、もう青空が見えていました。
天気いーい。台風はどこに行ったのー?
もう九州を抜けたようです。熊本を直撃しなくて、よかったー。
私たちも、一日家の中にいただけで済みました。
もともとスピッツ強化合宿は行われる予定だったので、そんなに大きなプラン変更はなかったかも!
昨日、外に耳を澄ませても、なんの気配もなくシーンとしていましたが、いまは誰かが道を掃除する音が聞こえてきます。
弱っている熊本を台風が襲わなくて、よかった!
まだまだ復興途中のこの辺りには、しばらく嵐は来てほしくないものです。
復興ねぶたが追い払ったのかもしれないし、初日に玄関に停まっていた大きな蛾が守護神となって護ってくれたのかもしれません。
とにかく被害がなくて、ほっとしました。
前日ローソンで見かけた、Kumamoto Projectパン。
熊本限定かと思ったら、目下日本中で売られているようですね。
● あとぜき願い
食事をとってゆっくりすごしてから、出かけます。
マンションの裏口ドアに「あとぜきお願いします」の表示がありました。
すでにさっちゃんに教えてもらっていたものの、やっぱり意味が分からず、一瞬立ち止まってまじまじと見つめます。
ドアの絵がないと、なにをお願いされているのか、わからないわ~。
● 階段だけど県道
JR九州・豊肥本線の駅へ。
光の森駅の改札までの道は、珍しい階段県道になっています。
青森では階段国道、ここ熊本では階段県道を通りました。
これで私も、階段道マニアの仲間入り!?
ホームから、ブルーシートの屋根があちこちに見え、痛々しい気持ちになります。
昨日の台風対策か、シートの上に重石が乗っています。
● 無人の原水駅
降りたのは、周囲に田畑の広がる、いかにもうら寂れた無人駅といった風情の原水駅。
無人駅なのでICカードで乗るのですが、機械は片方のホームにしかなく、わざわざ向こう側まで渡っていって、ピッとします。
ちなみに九州のICカードは、SUGOCA。凄かね~。
目的地には、このなにもなさそうな駅(失礼)から向かうんですねー。
てくてく歩いて行くと、どこからかカントリーなにおいが…。
「ンモモォ~。」
鳴き声が聞こえてきました。畑の向こうに見えてきたのは牛舎。
外で飼われている牛たちもいます。
におい問題があるでしょうから、近所の人たちの理解あってできることですね。
もしくは、この辺り一帯を所有しているオーナーなのかも。
子牛もおり、(かわいい~)と写真を撮ろうとしましたが、不穏な空気を察知してか、すっと母牛の脚の下に隠れてしまいました。
● 緑の鉄砲小路
そのうちに、緑の垣根がずっと先まで続く一本道にさしかかりました。
ここは鉄砲小路といって、江戸時代、有事の際に鉄砲隊として駆けつける人たちが住んでいた地域です。
今でも約4kmにわたって、当時の石垣が残されているのだそう。住民たちの努力で、美しい景観の町並み保存がなされています。
● 蘇古鶴神社
長く続く生け垣沿いに歩いていくと、蘇古鶴神社(そこづるじんじゃ)がありました。
鉄砲小路の守護神として阿蘇神社より勧請された神社。
「鳥居がなくなってる!」とショックを受けるさっちゃん。
「熊本のあちこちの神社の鳥居が、地震で倒れちゃったんだ」
それを聞いて、今度は私がショックを受けます。
東関東大震災の時に、自分が七五三参拝をした茨城の鹿島神宮の大鳥居が倒れた光景は、かなりのショックでトラウマになりました。
阿蘇神社も、楼門が崩れてしまいましたからね。
でもここの鳥居、この月のうちに新たに建て直しされたそうです。氏子たちのパワーだわ。
● ゆるい狛犬、こわい門番
重々しく立派な二層建築の楼門。
「ここに色付きの狛犬がいるんだよ」
狛犬好きの私のためにチョイスしてくれたんですね。
楼門をのぞいてみたら、中にいたー!
色違いのカラフルな二体。
楼門の雰囲気から、もっと崇高なルックスかと思いきや、とても親しみやすい二体です。ユーモラスな表情に、ゆるゆる癒されます。
こんなペットが家にいたら、毎日脱力できますね。
狛犬は350周年記念だそうなので、昔ながらの歴史があるようです。
狛犬さんたちにほっこりしましたが、その隣にいる随神を見て、「キャーッ!」と思わず声を上げました。
目つき!!!こ、こわいいぃぃ~!!
なぜにこんなに怖いお顔?もはや、ホラーの表情です。
その目で殺さないで!その矢で射らないで!
ゆる~い狛犬とのギャップの大きさが、さらに怖さを強調します。
夢に出てきそう。
こちらは「奇岩窓神(くしいわまどのかみ)」、「豊岩窓神(とよいわまどのかみ)」という、門を守る異名同体二神だそう。
子供が見たら、泣き出しそうなレベルです。
バクバクの動悸を押さえながら、楼門をくぐりました。
雰囲気のいい神社。ご祭神は、阿蘇一の宮と二の宮の神さまで、のちに菅原道真神を合祀したそうです。
神殿奥には、砲弾らしきものが奉納されていました。
● すだれがけのトラック
帰り道に見た、復興作業中のトラックの窓には、すだれがかかっていました。
わかります。たしかに暑いし、すだれをかけると違いますからね。
でも、すだれがけのトラックを見るのは初めて。南だなあ。
雄大な阿蘇の山々を見渡せる広々とした場所がありました。
いそいそとカメラを取り出すと、「私も最初来た時、ここで写真を撮ったよ」とさっちゃんが。
気が合うわね!
● 飛んでゆけ、のぼり
それから元来た道を歩いて、ふたたび原水駅へ。
駅前のお宅には、高いポールの先に、幟が立っていました。
(鯉のぼりの幟?それにしても下から見えないくらい、ずいぶん上まで伸ばしているんだなあ)と思ったら、「あれは、風に飛んでいくのを待ってるの。幟には、息子の名前が書いてあって、この辺りの地方では、幟が風に飛ばされたら、その子は丈夫で健やかに育つと言われているんですって」
変わった風習ですね。突風が吹いて、幟をさらっていくのを待ちましたが、見上げている間は穏やかな風が吹くのみでいた。
● カフェランチ
夏草の中をやってきた電車に乗り、新水前寺駅で降りました。
一気に交通量が増えて、都会方面に来た感じ。
そこから市電に乗り換えて2駅の、水前寺公園前で降ります。
降りたところで、雰囲気のいいCAFE LA PAIX(カフェラペ)を発見。
お昼時だったので、入ってランチにしました。
信楽焼の器を使った、野菜たっぷりのおいしいランチセットでした。
● いきなり団子の店だらけ
それから、チータの由来となった水前寺公園へ。
くまモンがおでむかえだモン。
参道には、いきなり団子の発祥の店がありました。
うう、引かれる~。
(おお~)と思っていたら、そのとなりの店は、いきなり団子の無添加の店。
軒を連ねて競っています。
気になりますが、ランチを食べたばっかりなので、さすがに手が伸びることはなく、そのまま通り過ぎました。
● 水前寺成趣園
みんな水前寺公園と言っていますが、本当の名前は「出水神社神苑・水前寺成趣園」というんだそう。
聞き覚えなーい!
台風一過でこの日はすばらしく晴れ上がり、美しい景観を見せてくれました。
日本三名園になれるくらいに、美しい回遊式庭園。回遊式といったら、金沢の兼六園が有名ですが、こちらの方がきれいな気がするなあ。
でも考えてみたら、兼六園に行ったのは冬。季節が違うので、比べられませんね。
漱石の来熊(らいゆう)120年記念ポスター。
29歳で第五高等学校英語教師となった彼は、それから4年3ヶ月、熊本で過ごしました。
「吾輩の原点は、熊本にある」そうです。そうなの…?
● 戻ってきた湧き水
とてもきれいな庭園。
湧き水の豊富な熊本。水前寺公園の池も、湧水(ゆうすい)がこんこんと湧き出ています。
水はとても透き通っていて、魚たちは隠れようがありません。
大きな鯉がたくさん泳いでいるのが、上から見えます。
水量を確認して「ああよかった、水が戻ったみたい」とほっとした声を出すさっちゃん。
地震直後は、阿蘇からの伏流水がなんと9割も減ってしまい、元通りに水がわき出るようになるのかが、熊本県民の大きな心配事だったそうです。
● 武士とくまモン
「くまもと秋のまつり」のポスター。
これを見ても、やはり熊本は武家城下町なんだなと思います。
そしてくまモンの占領下にある町(笑)。
BOSSのCMでも「くまモンだらけだねえ」と紹介されていましたね。
● 出水は泉
園内にある出水神社。出水と書いていずみと読むのは、湧水あってのことでしょう。
もしや「泉」という言葉は、もともと「出水」から来て、読みが残ったのではないかしら?
ここでは細川家の歴代藩主をまつっています。
もちろん、私の好きなガラシャ夫人も。
公園内にあるというイメージですが、「出水神社神苑」という庭園の正式名称を見る限り、まず出水神社ありきで、その神苑として水前寺公園があるわけですね。
境内は大がかりな修復中でした。
神水「長寿の水」があり、飲んでみました。
おいしい水。これがもし「短命の水」でも、私はきっと飲んでいたでしょう。
とにかく熊本の湧き水は美味しいので、チャンスがあれば飲みたいと思っています。
● そこそこ幸せ
「そこそこ幸せでありますように」と書かれた絵馬がかかっており、2人ともツボにはまりました。
「これ、いい!」「まさに、これよね!」
そう、多くは望みません。そこそこ幸せなら、満足です。
私たちも、そこそこ幸せでありますように(-人-)
拝殿にかけられたしめ縄が、デザイン性があって華麗でした。
ペンダントのようで、熨斗袋の水引のよう。
細い鳥居がたくさん並んだ稲荷神社や、京都の長岡京から移築した茅葺き屋根の茶室もありました。
「古今伝授の間」というロマンチックな名前は、天皇の弟君に細川幽斎が「古今和歌集」の奥義を伝授した場所であることから。
どんな奥義だったんでしょうね?
鯉がいて、サギがいて、鳩も雀もいて。
緑豊かな水辺で暮らすたくさんの動物たちを見て、のんびりしました。
その2に続きます。
● 台風一過
朝、ゆっくり目に起きたときには、もう青空が見えていました。
天気いーい。台風はどこに行ったのー?
もう九州を抜けたようです。熊本を直撃しなくて、よかったー。
私たちも、一日家の中にいただけで済みました。
もともとスピッツ強化合宿は行われる予定だったので、そんなに大きなプラン変更はなかったかも!
昨日、外に耳を澄ませても、なんの気配もなくシーンとしていましたが、いまは誰かが道を掃除する音が聞こえてきます。
弱っている熊本を台風が襲わなくて、よかった!
まだまだ復興途中のこの辺りには、しばらく嵐は来てほしくないものです。
復興ねぶたが追い払ったのかもしれないし、初日に玄関に停まっていた大きな蛾が守護神となって護ってくれたのかもしれません。
とにかく被害がなくて、ほっとしました。
前日ローソンで見かけた、Kumamoto Projectパン。
熊本限定かと思ったら、目下日本中で売られているようですね。
● あとぜき願い
食事をとってゆっくりすごしてから、出かけます。
マンションの裏口ドアに「あとぜきお願いします」の表示がありました。
すでにさっちゃんに教えてもらっていたものの、やっぱり意味が分からず、一瞬立ち止まってまじまじと見つめます。
ドアの絵がないと、なにをお願いされているのか、わからないわ~。
● 階段だけど県道
JR九州・豊肥本線の駅へ。
光の森駅の改札までの道は、珍しい階段県道になっています。
青森では階段国道、ここ熊本では階段県道を通りました。
これで私も、階段道マニアの仲間入り!?
ホームから、ブルーシートの屋根があちこちに見え、痛々しい気持ちになります。
昨日の台風対策か、シートの上に重石が乗っています。
● 無人の原水駅
降りたのは、周囲に田畑の広がる、いかにもうら寂れた無人駅といった風情の原水駅。
無人駅なのでICカードで乗るのですが、機械は片方のホームにしかなく、わざわざ向こう側まで渡っていって、ピッとします。
ちなみに九州のICカードは、SUGOCA。凄かね~。
目的地には、このなにもなさそうな駅(失礼)から向かうんですねー。
てくてく歩いて行くと、どこからかカントリーなにおいが…。
「ンモモォ~。」
鳴き声が聞こえてきました。畑の向こうに見えてきたのは牛舎。
外で飼われている牛たちもいます。
におい問題があるでしょうから、近所の人たちの理解あってできることですね。
もしくは、この辺り一帯を所有しているオーナーなのかも。
子牛もおり、(かわいい~)と写真を撮ろうとしましたが、不穏な空気を察知してか、すっと母牛の脚の下に隠れてしまいました。
● 緑の鉄砲小路
そのうちに、緑の垣根がずっと先まで続く一本道にさしかかりました。
ここは鉄砲小路といって、江戸時代、有事の際に鉄砲隊として駆けつける人たちが住んでいた地域です。
今でも約4kmにわたって、当時の石垣が残されているのだそう。住民たちの努力で、美しい景観の町並み保存がなされています。
● 蘇古鶴神社
長く続く生け垣沿いに歩いていくと、蘇古鶴神社(そこづるじんじゃ)がありました。
鉄砲小路の守護神として阿蘇神社より勧請された神社。
「鳥居がなくなってる!」とショックを受けるさっちゃん。
「熊本のあちこちの神社の鳥居が、地震で倒れちゃったんだ」
それを聞いて、今度は私がショックを受けます。
東関東大震災の時に、自分が七五三参拝をした茨城の鹿島神宮の大鳥居が倒れた光景は、かなりのショックでトラウマになりました。
阿蘇神社も、楼門が崩れてしまいましたからね。
でもここの鳥居、この月のうちに新たに建て直しされたそうです。氏子たちのパワーだわ。
● ゆるい狛犬、こわい門番
重々しく立派な二層建築の楼門。
「ここに色付きの狛犬がいるんだよ」
狛犬好きの私のためにチョイスしてくれたんですね。
楼門をのぞいてみたら、中にいたー!
色違いのカラフルな二体。
楼門の雰囲気から、もっと崇高なルックスかと思いきや、とても親しみやすい二体です。ユーモラスな表情に、ゆるゆる癒されます。
こんなペットが家にいたら、毎日脱力できますね。
狛犬は350周年記念だそうなので、昔ながらの歴史があるようです。
狛犬さんたちにほっこりしましたが、その隣にいる随神を見て、「キャーッ!」と思わず声を上げました。
目つき!!!こ、こわいいぃぃ~!!
なぜにこんなに怖いお顔?もはや、ホラーの表情です。
その目で殺さないで!その矢で射らないで!
ゆる~い狛犬とのギャップの大きさが、さらに怖さを強調します。
夢に出てきそう。
こちらは「奇岩窓神(くしいわまどのかみ)」、「豊岩窓神(とよいわまどのかみ)」という、門を守る異名同体二神だそう。
子供が見たら、泣き出しそうなレベルです。
バクバクの動悸を押さえながら、楼門をくぐりました。
雰囲気のいい神社。ご祭神は、阿蘇一の宮と二の宮の神さまで、のちに菅原道真神を合祀したそうです。
神殿奥には、砲弾らしきものが奉納されていました。
● すだれがけのトラック
帰り道に見た、復興作業中のトラックの窓には、すだれがかかっていました。
わかります。たしかに暑いし、すだれをかけると違いますからね。
でも、すだれがけのトラックを見るのは初めて。南だなあ。
雄大な阿蘇の山々を見渡せる広々とした場所がありました。
いそいそとカメラを取り出すと、「私も最初来た時、ここで写真を撮ったよ」とさっちゃんが。
気が合うわね!
● 飛んでゆけ、のぼり
それから元来た道を歩いて、ふたたび原水駅へ。
駅前のお宅には、高いポールの先に、幟が立っていました。
(鯉のぼりの幟?それにしても下から見えないくらい、ずいぶん上まで伸ばしているんだなあ)と思ったら、「あれは、風に飛んでいくのを待ってるの。幟には、息子の名前が書いてあって、この辺りの地方では、幟が風に飛ばされたら、その子は丈夫で健やかに育つと言われているんですって」
変わった風習ですね。突風が吹いて、幟をさらっていくのを待ちましたが、見上げている間は穏やかな風が吹くのみでいた。
● カフェランチ
夏草の中をやってきた電車に乗り、新水前寺駅で降りました。
一気に交通量が増えて、都会方面に来た感じ。
そこから市電に乗り換えて2駅の、水前寺公園前で降ります。
降りたところで、雰囲気のいいCAFE LA PAIX(カフェラペ)を発見。
お昼時だったので、入ってランチにしました。
信楽焼の器を使った、野菜たっぷりのおいしいランチセットでした。
● いきなり団子の店だらけ
それから、チータの由来となった水前寺公園へ。
くまモンがおでむかえだモン。
参道には、いきなり団子の発祥の店がありました。
うう、引かれる~。
(おお~)と思っていたら、そのとなりの店は、いきなり団子の無添加の店。
軒を連ねて競っています。
気になりますが、ランチを食べたばっかりなので、さすがに手が伸びることはなく、そのまま通り過ぎました。
● 水前寺成趣園
みんな水前寺公園と言っていますが、本当の名前は「出水神社神苑・水前寺成趣園」というんだそう。
聞き覚えなーい!
台風一過でこの日はすばらしく晴れ上がり、美しい景観を見せてくれました。
日本三名園になれるくらいに、美しい回遊式庭園。回遊式といったら、金沢の兼六園が有名ですが、こちらの方がきれいな気がするなあ。
でも考えてみたら、兼六園に行ったのは冬。季節が違うので、比べられませんね。
漱石の来熊(らいゆう)120年記念ポスター。
29歳で第五高等学校英語教師となった彼は、それから4年3ヶ月、熊本で過ごしました。
「吾輩の原点は、熊本にある」そうです。そうなの…?
● 戻ってきた湧き水
とてもきれいな庭園。
湧き水の豊富な熊本。水前寺公園の池も、湧水(ゆうすい)がこんこんと湧き出ています。
水はとても透き通っていて、魚たちは隠れようがありません。
大きな鯉がたくさん泳いでいるのが、上から見えます。
水量を確認して「ああよかった、水が戻ったみたい」とほっとした声を出すさっちゃん。
地震直後は、阿蘇からの伏流水がなんと9割も減ってしまい、元通りに水がわき出るようになるのかが、熊本県民の大きな心配事だったそうです。
● 武士とくまモン
「くまもと秋のまつり」のポスター。
これを見ても、やはり熊本は武家城下町なんだなと思います。
そしてくまモンの占領下にある町(笑)。
BOSSのCMでも「くまモンだらけだねえ」と紹介されていましたね。
● 出水は泉
園内にある出水神社。出水と書いていずみと読むのは、湧水あってのことでしょう。
もしや「泉」という言葉は、もともと「出水」から来て、読みが残ったのではないかしら?
ここでは細川家の歴代藩主をまつっています。
もちろん、私の好きなガラシャ夫人も。
公園内にあるというイメージですが、「出水神社神苑」という庭園の正式名称を見る限り、まず出水神社ありきで、その神苑として水前寺公園があるわけですね。
境内は大がかりな修復中でした。
神水「長寿の水」があり、飲んでみました。
おいしい水。これがもし「短命の水」でも、私はきっと飲んでいたでしょう。
とにかく熊本の湧き水は美味しいので、チャンスがあれば飲みたいと思っています。
● そこそこ幸せ
「そこそこ幸せでありますように」と書かれた絵馬がかかっており、2人ともツボにはまりました。
「これ、いい!」「まさに、これよね!」
そう、多くは望みません。そこそこ幸せなら、満足です。
私たちも、そこそこ幸せでありますように(-人-)
拝殿にかけられたしめ縄が、デザイン性があって華麗でした。
ペンダントのようで、熨斗袋の水引のよう。
細い鳥居がたくさん並んだ稲荷神社や、京都の長岡京から移築した茅葺き屋根の茶室もありました。
「古今伝授の間」というロマンチックな名前は、天皇の弟君に細川幽斎が「古今和歌集」の奥義を伝授した場所であることから。
どんな奥義だったんでしょうね?
鯉がいて、サギがいて、鳩も雀もいて。
緑豊かな水辺で暮らすたくさんの動物たちを見て、のんびりしました。
その2に続きます。
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