風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

みちのく津軽ひとり旅 3-1 蔦沼

2017-02-17 | 東北
2日目からの続きです。

● 十和田湖フリーきっぷ

この日もいい天気。早めに起きて朝食を取り、駅に向かいました。

「青森・八戸・十和田湖フリーきっぷ2日間」を使って、前日に続きこの日も十和田湖に向かいます。
2日間乗り放題のこのフリーパス。
湖の辺りに一泊して、翌日帰る人が対象なんでしょうけれど、お盆休暇には、十和田湖の宿は予約でいっぱい。

青森駅前に宿をとった私は、2日往復することにしました。
2日通うなんて、物好きですよね。でもこれも、いい機会ですから。
(そう納得できるところが物好きなんですよね~、わかってますよ~、笑)

駅前から7:50に出る十和田湖行きのバス、みずうみ号に乗ります。
始発便なのに待っている人は大勢いて、バスは満席状態に。
お盆休みですからね。私も最後列の席になりました。

昨日さんざんバス酔いしたので、この日はしっかり酔い止め薬を飲んでいきました。
効果満点!まったく気持ち悪くなりません。
というより眠くなって、うつらうつら。
2回目なので、緊張も解けたんでしょう。



やっぱりまだ見慣れない、ピカピカの新青森駅。
白いから、雪が降ったら埋もれてわからなくなりそう。さすがにそれはないかな。

● 茶屋の延命茶

1時間ほどバスに揺られて、この日も萱野茶屋でバスを降りてひと休み。
また、あつあつの麦茶を1杯いただきます。





1杯飲んだことで、さらに寿命が3年追加されました。これで13年長生きしちゃう!
ここは無駄に数を増やさず、3杯飲んだ時の「死ぬまで生きることになる」にしたいところだったんですが、お茶が熱すぎてそんなに飲めませんでした~!



八甲田山ロープウェーのところで、結構な数の人が降りました。
みんな、山の上に行くのね。

この日もまた、雪中行軍の悲しい話がアナウンスされました。もういいのに・・・。
雪中行軍の霊が、この辺りを今でもズンズン隊列行進しているという話を思い出しちゃいましたよ~、ブルブル。



● ヘブンリーな地獄沼

この日の地獄沼です。泉温は98度あるそうですが、見た目的にはやっぱりあんまり地獄っぽくありません。
むしろヘブンリーに見えますよね。
こんなに風光明媚なら、地獄もいいなって思えてきます。



● 蔦温泉の沼巡り

蔦温泉に到着し、私ひとりだけバスを降りました。
温泉周辺には蔦の七沼があり、沼巡りコースが整備されています。
前日は、もう日が高くなって辺りが暑くなっていたので、そのまま先に進みましたが、この日はまだ8時。
涼しい朝の空気が残っています。
次のバスが来るまでの間、少し回ってみることにしました。





ビジターセンターのところから出発。
すぐに林の中の道になります。他にも歩いている人の姿は見かけますが、ほんの数名のみ。



ああ、空気がおいしい。野鳥のピチピチいう声も聞こえてきます。
朝の森林浴って、なんて贅沢なのかしら。



● 緑の蔦沼

すがすがしい林の中を歩いて行くと、そのうちに一番大きな蔦沼に着きました。



よく写真で見たことがあるこの光景。
秋になると、周囲の木々が燃えるようにあかあかと紅葉して、それはそれは美しい景色になります。



今はまだ青々として静かな光景ですが、あと数ヶ月したら、大勢のカメラマンが押し寄せる人気スポットになるのでしょう。

蔦沼から一旦もと来たビジターセンターに戻り、今度は逆側の小路を歩きます。



護ってくれるように枝葉を伸ばした、ブナの木。



● 眠れる湖沼

ほどなくして瓢箪沼がありました。沼というよりは境目の曖昧な湿地帯のようですが、以前は瓢箪の形をしていたそうです。
長い時代を経て、形が変わっていったんですね。

国語の授業で習った、「さまよえる湖」ロプノール湖のことを思い出しました。
リヒトホーフェンとスウェン・ヘディン。わあ、なつかしい響きだなあ。
瓢箪沼は、形が変わるくらいで、移動はしないんでしょうけれど。

更に歩いて行くと、今度は菅沼がありました。
眠っているように動かない水面をのぞくと、大きな白い樹木が沼の中に沈んでいて、とても神秘的でした。



沼というと、底が見えない濁った水面のイメージですが、蔦の七沼はどれも透明できれいです。
蔦の七沼を一周するには、2時間ほど必要ですが、次のバスが来るのは1時間後。
途中まで周って、またビジターセンターに戻ります。
ちょうど今、蔦温泉は断水になってしまっているそうで、茶屋もおやすみでした。

● 十和田市のマンホール



十和田湖に浮かぶ船がデザインされています。
帆を張った北前船のようにも見えますが、湖だから遊覧船でしょう。

やってきた次のバスに乗り、今度は終点まで行きました。
その2に続きます。



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