風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

のんびり京都巡り 1-2

2014-10-27 | 近畿(京都・滋賀)
1-1からの続きです。

○ 光明寺

大原野神社を出てから、光明寺に向かいました。前に、神社から歩いて行ったのと同じルートを取ります。
この辺りは、美しい竹林が多い場所。
森見登美彦の『竹林と美女』の話をマイコにしました。
「タイトルに出てくるのに、結局美女は登場しないの」
「え?」
「たけのこが食べたい人だったの」
「う、うん」
失恋塩焼きの話に続いて、また悩ませてしまいました。



それなりに参拝客もいるかと思いましたが、驚いたことにここも無人。
「そうだ 京都、行こう。」で光明寺が採り上げられた時(2009年秋)、その紅葉の美しさに心奪われて、ここに向かいましたが、同じように胸を熱くした人は日本中にたくさんいたようで、観光バスが駐車場に入りきらずに道路にあふれ出し、人の行列がとぐろを巻いているのに恐れをなして、入るのを断念したことがあります。
そののち、年を改めて行きましたが、やはり紅葉の時は人がいっぱいでした。



紅葉時期でない時は、無料で入れます。
内陣見学はありませんが。
お坊さんと私たちだけのがらんとした内陣で、私は御朱印をいただき、マイコは写経をして奉納しました。
いつも京都には、混雑覚悟で紅葉の時期に訪れる私。
シーズンオフは、こんなに閑散とした静かな場所だったなんて。

○ 乙訓寺

マイコの希望で、乙訓寺へ行きました。地名が気になったそうです。(それだけ?)
木札に入山料が書かれていましたが、やはり紅葉前だからか、ここも無料。そして無人。
観光客で混んでいる京都しか知りませんが、今回はあまりに人の姿が見えません。



「善峯寺の山に登っている間に、戦争でも起こったのかな?」
「核戦争のボタンが押されちゃったのかな?」
私があやしんでブツブツ言っている横で、マイコが
「このくらいすいていたら、京都も悪くないわ」と声を弾ませていました。

○ 長岡天満宮



長岡天満宮は、この辺りではかなり大きな神社ですが、ここも閑散としていました。
平日だから?雨が降っているから?
前は七五三の季節で、子供たちでにぎやかな境内でしたが。
心置きなく、狛犬をチェックできます。
参道横の大きな池をながめてのんびりしました。幹線道路沿いながら、サギやコイや亀がいる、自然いっぱいの場所です。





これで、この辺りの主要寺社は巡りました。
バスと電車を使っていたら、(次はどうしよう)と悩むところですが、車なので簡単です。
淀川を渡って、向こう岸に行けばいいのです。

○ 淀川合流地点

淀川合流地点の辺りは、川を超える電車ルートが無いため、車以外だとめぐるのが大変。
私は以前、てくてく歩いて行きました。
大原野神社からずっと歩き続け、岩清水八幡宮を参拝して、淀駅まで行き、たしか5万歩以上歩いた日でした。
今回は、そんな無茶はしませんよ~。
マイコが京都を嫌いになっちゃいますからね。



せっかくなので、私が好きな京都を、彼女にも好きになってもらいたいなと思う今回の旅行です。



この、桂川や鴨川が淀川に合流する地点は、川がたくさんあって好きな場所。
広々としています。



先ほどチェックした、サントリービール工場の前を通って、八幡市へ向かいました。

○ 走井餅老舗

ここにきたら、やっぱり入るのは、走井餅老舗。





ちょうど小腹が減ってきていたので、うどんと走井餅をいただきました。



見るからにおいしそう!うどんのだしの味わい深さに、2人で声をあげます。
お餅はやわらかくって、おいし~い。
京都っぽいはんなり感。見て満足、食べて満足~!
2人で食べる、うれしさもまたおいしさです。



外は茶釜のある小さな日本庭園。庭を眺めながら、古い日本家屋で江戸時代をしのぶことができるお店です。

○ 男山ケーブルカー

京都の交番のマークが好きです。
紫の馬に乗っている、紫の警官。
白馬に乗った王子様ならぬ、紫の馬に乗ったおまわりさん。
それでもノーブルだわ。



八幡市はエジソンと関係があります。
ここの竹をフィラメントに使って実験をし、彼は白熱電球を実用化したんだとか。
世紀の発明に使われたんですね。



京都は町屋のイメージが強いですが、壁の隙間なくぴったりとつながっている家々がありました。
これ、壁一枚向こうはお隣さん?
マンションと一緒ですね。
避難訓練や消火活動をみっちりやっていることでしょう。



八幡市駅と男山山頂を結ぶケーブルカーに乗りました。



「ここ、年間乗客数の半分が1月に集中しているんですって」とマイコ。
みんな、初詣に行くからなんですね。
社員は1月はてんてこ舞いですね~。



今は10月。というわけで、ケーブルカーは私たちだけの貸し切り。
最前列に乗り込んだ私たちのすぐ横に、運転士が立ってハンドル操作をします。
リアル「電車でGO!」みたい。気分が上がります。



運転士が私たちに向かって解説をしてくれますが、マイコが動画を撮っているので、こちらは無言でうなずくのみでした。



○ 石清水八幡宮

以前訪れた時は、本殿は修繕中で幌をかぶっていましたたが、補修が終わり、きれいになっていました。
檜皮葺の格調高いお社。
マイコは、ここで御朱印を頂きました。



ここは、狛犬はいませんが、そのかわりおびただしい数の灯篭があるところ。
数え切れません。



帰りは石段を延々と下っていきます。
降りたところには、江戸風の私好みの橋が架かっています。
和服で通る方が似合っていますね。時代劇の中に入り込めそう。





夕方になったので、参拝はおしまい。向日駅に戻ります。
長岡京駅付近に、ひときわ目立つガラス張りの高層ビルがありました。
「あれ、何のビルだろうね?」と目を凝らしてロゴを見てみると、村田製作所の本社でした。
あそこなんですねー。
車を返して、阪急で烏丸へ。
それから宿へと向かいました。

○ 天狗ラーメン

今回は、滞在期間中ずっと同じ宿に滞在します。
西陣にあり、駅からは少し距離があるものの、交通の便がよく、観光しやすい場所。
大きなお風呂もあります。

部屋で一息ついてから、夕食に出かけました。
近くでいいよね、と、天狗ラーメンを探していきます。
天狗ラーメンって、名前がいいですね。京都っぽくて。



サイドディッシュに、水餃子を頼みました。



ここはネギ盛りが追加注文できるということで、張り切ってお願いしたら、来ましたよ、青々としたネギが!
気が付くと、ほかのお客さんも、次々とネギを追加しています。
むむ、京都の人はネギ好きなのかしら?九条ネギを食べなれてるから?
ネギ好きとしては気になるところです。



できあがったラーメン。これだけでもおいしそう。



これを、よりおいしく食べるために、豪快にさっきのネギを載せます。



スタンバイOK!いただきまーす!
背脂のだしがきいた塩ラーメン。やわらかいチャーシューもおいしかったです。

「京ラーメン、おいしくって気に入ったわー。細麺が好きなの」とマイコ。
意外なところで京都ラブ(?)になってくれたようで、嬉しくなります。
「だから、京都にいる間、毎日ラーメン食べようよ」
ええっ?そんなにはまったの?ま、毎日…?(汗)

○ 首途八幡宮

天狗ラーメンの斜め向かいには、神社がありました。
「あそこは首途(かどで)八幡宮だわ」と思い出します。
ここは、義経が東北(平泉)に向かう前に、旅の無事を祈った場所。
前に、参拝したことがありました。
ただ、迷いながら行ったため、とっぷりと日が暮れてしまい、この日のように参道が薄暗くなっていて、おっかなびっくり歩いたものです。



今回は、2人なので、前より怖くありません。またお参りすることにします。
八幡宮と行ったら鳩ですね。鎌倉もそうですし。
なぜなんでしょう?
ここの鳩の手水舎がかわいくて気に入っていたので、また見られてうれしかったです。



宿の大浴場に入り、すっかりリラックスして寝じたくをします。
前日まで、二人とも相当寝不足だったため、部屋に戻ったらバタンキュー。
一人で京都に来ると、ついついあれこれ欲張って、急ぎ足で過ごしてしまいますが、今回の旅はゆっくりできて、違う京都が見られそう。

2-1へ続きます。

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