風に吹かれて旅ごころ

はんなり旅を楽しむはずが、気づけばいつも珍道中。

深谷にネギを食べに行こう

2013-10-15 | 埼玉
○ 瀧宮神社
○ レンタサイクル
○ つばき橋
○ 稲荷神社(深谷)
○ 冨士浅間神社
○ 瑠璃光寺
○ 楡山神社
○ 古櫃神社
○ あけど農産物直売所
○ プレートガーダー橋(福川鉄橋)
○ 大宮エキュート
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寺社めぐりが好きな純と私。
有名どころのほかに、町の小さな鎮守さまを訪れるのも好きです。

○ prologue

寺社めぐりが好きな純が「こんなの見つけたよ」と教えてくれたのが、「さいたま神さまっぷ」
かみさまっぷというネーミングの良さに引かれます。
場所は・・・深谷と高麗川。
ん?深谷といったら、ネギではないですか。

ネギが大好きな私。「深谷ネギの本場でネギが食べれるね♪」と一気に盛り上がります。
深谷ネギは知っていますが、深谷がどこにあるのか、考えたことがありませんでした。
熊谷の先なんですね。うーん、横浜からだと結構遠い距離です。
利根川を渡ると、もう群馬県!わー北関東。
でも、ネギのためには重い腰もあげちゃうのだ~!

○ JR深谷駅

というわけで、JRに延々乗って深谷までやってきました。
ここの駅舎は東京駅そっくりのレンガ調。印象的です。



実際にはレンガ風のタイル張りのため、東京駅より、なんだか新しい感じがします。
レンガの町の名残だそうです。
この日は雲ひとつないいい天気。青空によく映えていました。



○ 瀧宮神社
    
まずは、駅のすぐそばにある瀧宮神社を参拝します。



神橋があり、由緒ある立派な神社といった風情。
お日柄がいいのか、七五三参りの子どもたちが大勢訪れ、境内はにぎやかでした。



全てが古めかしい神社で、これからの寺社めぐりが期待できそうです。

→ 巡礼ブログ ◆ 瀧宮神社

○ レンタサイクル

深谷はレンガで栄えた町。蔵も多く残っており、古く栄えた名残が町のあちこちに見られます。



酒造跡を改築した「中仙道深谷宿本舗」で、レンタサイクルを利用しました。
普通の自転車と電動のと二種類あり、電動を借りてみます。
二人とも電動に乗るのは初めてで、ワクワク。
平地でも、かなり楽だとわかりました。



はじめは(この辺りは平坦な土地だし、さほど電動を使いこなさないんじゃないかな)と思っていましたが、この日はとても風が強い日だったため、普通の足漕ぎならめげてしまっただろうと思います。
乗りやすかったですが、歩道橋などで引いて上がるときには、重さにヒーヒーいいました。

○ つばき橋

JR高崎線に沿った唐沢川にかかる鉄橋を見に行きました。
つばき橋というきれいな名前の、ポーナル型プレートガーダー橋(全長約15m)です。



レンガタイル製で雰囲気があります。イギリス積み。
橋の下には小さな段差による滝がありました。

○ 煮ぼうとうに迷走

深谷に来た以上は、もちろん深谷ねぎ料理を食べなくっちゃ。
ここでは、ご当地グルメとして煮ぼうとうという料理があるとのこと。
じゃあそれが食べられるお店に行こう、と数件チェックしていましたが、遠かったり夜からの開店だったりと、そばで食べられるお店がありません。
何人かの人に聞きましたが、結局なさそうな雰囲気。

ここでネギと関係ない食事にするか、あるいはお店の側に行くまで我慢するか、ということになり、迷わず「我慢する」を選びました。
でも、朝から何も食べていないため、かなりお腹は減ってきています。我慢できるかしら。

○ 稲荷神社(深谷)



地元の鎮守社に近づいてみると、境内には大勢の人がおり、テントが張られていました。
どうやら村祭り(例祭)が行われている様子。
なんと、ここで、「煮ぼうとう研究会」による煮ぼうとうが売られていたんです!
がぜん元気が出た私達は、食券を買い求めてさっそく煮ぼうとうとお餅をゲットしました。



ご飯に巡りあえずにいた時に、なんてグッドタイミング!
しかも探していた煮ぼうとうをたべられるなんて。大喜びです。



先週、山梨でほうとうを食べなかったので、ここで埋め合わせという感じです。
本場の山梨のものと違って、かぼちゃではなくしょうゆ味。
初めて食べましたが、とても口に合いました。ほうとうより好きかも!
つき餅は、大根おろしときなこもち。こちらもつきたてのやわらかさで、おいしかったです。



テキ屋の出店は一切無く、町内の人たちの手で祭りが運営されているところに、好感が持てました。

◆ 稲荷神社(深谷)

○ 冨士浅間神社





「みかんの花咲く丘」誕生地の標柱がありました。
(えっ、ここが?)と驚きます。
だって・・・と口ずさんでみました。

♪ かすかに見える青い海 お船がぼーと浮かんでる~♪

ここは内陸埼玉県。海なんて見えないよ―!
静岡に住んでいた頃から、静岡のみかんの丘の歌だと思って疑わなかったこの歌。
信じられない気持ちでしたが、歌碑に「戦争でこの地に疎開した作詞者の加藤省吾が、静岡県の郷里に思いを馳せてこの歌を作った」と記されていたので、(なるほど、そういうことね)とスッキリしました。



ここの狛犬はとてもいい感じでした。
昔は、ここからも富士山が見えたのでしょうか。

◆ 冨士浅間神社

○ 瑠璃光寺

深谷城の鬼門除けの寺社の一つ。
大きな杉の木が境内にたくさんあり、古刹然としています。



大きなお寺ですが、誰も参拝者がいなかったので、ゆっくりできました。

◆ 瑠璃光寺

○ 楡山神社

今回、純が一番訪れたがっていた神社。
とても古い時代に創建されたもの。



ざっくりした木の建物に覆われている祠があり、風通しのいい感じが私好みでした。
古さと凛とした存在感に圧倒されました。

◆ 楡山神社

○ 古櫃神社

この名前の神社は全国でここだけ。伝来の武器を刀櫃に入れ社の下に納めたことからそう呼ばれるそうです。
おもしろい由来でした。
鳥居を修復中のようで、上部に毛布が巻かれていました。
なんとなく、直す人の暖かさが見えるような気がします。



ここの摂社の祠の中では、狛犬が左右を守っており、天皇家伝統を引く形をとっていました。

◆ 古櫃神社

○ あけど農産物直売所

サイクリングをしている間、広大なネギ畑をあちこちで見かけました。



そして立ち寄ったファーマーズ・マーケット、あけと農産物直売所には、大量の深谷ねぎが売られていました。
(持ち帰れるかな?)と多少迷ったものの、ここで深谷ネギを一袋買いました。
純は「焼いて食べる」とにんにくを書います。
持ってみると、思った、よりも長くて思いネギ。
でも、せっかく深谷まで来たので、買って帰らないとね。



外でちょっと休憩していたら、買い物を終えて駐車場に戻ってきた人達がかなりの確率で深谷ねぎを買っていました。
やっぱり地元の人にも人気なんですね。

途中、農耕敷地に牛舎があり、牛も結構飼われているなと思いました。
平成になってからブランド認定された深谷牛。これからの新しい名産のようです。

○ プレートガーダー橋(福川鉄橋)

さきほどのつばき橋と同じ形式のポーナル型プレートガーダー橋があるということで、訪れました。
現存する日本最古(1895年建設)のポーナル型プレートガーダー橋ですが、保存されているだけで、人はその上をもう歩けないようになっています。
残念だわー。橋は渡ってこそ橋なのに。



歩行者専用のポーナル型プレートガーダー橋が2橋もあるのは、日本で深谷市のみということ。
貴重ですね。広い意味での橋好きとして、チェックしておきました。

それからは、一路帰り道。
あかね通りをまっすぐ通って駅まで戻ります。
これは、駅と日本煉瓦製造(株)があった場所まで続いていたレンガ運搬用道路を遊歩道にしたもの。
全長5km近くもある、長い道です。
かつて、レンガはこの道を通って日本中の建築物に使われ、日本の近代産業を支えていったんですね。

○ 大宮エキュート 食事

電動自転車の充電がそろそろ切れ、ペダルを踏むのが重くなって来た頃、レンタサイクル屋に行って自転車を返しました。
新聞紙でくるんだものの、自転車で運ぶ途中に包装がほどけて中身が見えていたため、私の抱える包みを見て、おかみさんは「あっ、深谷ネギを買いましたね☆」と言いました。
「はい・・・」なぜかもじもじする私。
それから大宮まで出て、食事にしました。





おいしく楽しく食事を済ませましたが、さて気になるのは帰り道。
そのあと、横浜の家までネギを持ち帰るのはなかなか大変です。
長い長ーいネギ束を抱えて東京を越える勇気がなくなってきた私、家の近い純に、おみやげという名目で委ねようとしましたが、純も必死に断ってきました。
すぐそばなんだから、いいじゃなーい。

純に拒否されたため、こうなったら、根性でお持ち帰りしようと決心します。
でないとネギ魔王(ねぎま王?)として名乗れませんからね!(名乗ってないけど)
新聞紙できっちりくるみ直して、周りに悟られないようにこっそり運んでいくことにしました。
そしてなんとか無事に、我が家に持ち帰りました。
ネギ運びの後日談については、日記ブログに書きました。
 → 日記ブログ 「ミッション(ネギ)インポッシブル」



まだ日差しは強いものの、秋晴れのいい天気の一日。
たまには、サイクリングも気持ちよくてヘルシーで、楽しいものです。
のどかな郊外に広がるネギ畑を眺めて、リフレッシュできた一日でした。


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