その1からの続きです。
● 月と煙突
三池港から内陸に入り「月が出た出た~♪の煙突も見なくちゃね」と、モデルとされる煙突を見に行きました。
盆踊りで流れる歌だという認識しかありませんでしたが、タイトルは「炭坑節」。
三池炭坑のことを歌った民謡だったんですね。
月が出た出た 月が出た(ヨイヨイ)
三池炭坑の 上に出た
あまり煙突が 高いので
さぞやお月さん けむたかろ(サノヨイヨイ)
出だししか歌詞を知りませんでしたが、ちゃんと「三池炭坑」って歌詞にも出てきました。
「高校の文化祭の時にみんなで炭坑節を踊ったじゃない」と同窓のさっちゃん。うーん、覚えてない~。
ここは「宮浦石炭記念公園」として整備された「三池炭鉱宮浦坑跡」。
ここも宮浦鉱という炭鉱だったのです。
遠くからも目立つ高さ31.2mの煙突。明治21年建造の立派な煉瓦作りです。
● 坑内マシン
一見普通の公園のようですが、近づいてみると、見慣れない大きな機械が置かれています。坑内で使われたもののよう。
辺りは無人ですが、外に置きっぱなしでも、いたずらされないんですね。
治安がいいのはいいことです。
斜坑坑口には炭鉱へと続くレールが保存されており、その上に滑車が置かれていました。
斜坑人車というドアなしオープンケーブルカーのような乗り物に、乗ってみましたよ。
私が座ったのは、車掌席です。ピー!出発進行!
「炭坑節」といい、初日の「あんたがたどこさ」といい、熊本に来てから懐かしい歌リバイバル。
「あんたがたどこさって民謡じゃないね」「なんの歌だっけ?」と3人で考えて、手まり歌だと思い出しました。
● 三池炭坑・宮原坑【世界遺産】
万田坑・三池港・石炭産業科学館・宮浦鉱と見てきましたが、まだ三池炭坑巡りは終わりません。どれだけ回るんでしょう。
今度は、最初の万田坑から見えた宮原坑へ行きました。
あれ、今訪れたばかりの煙突の公園は?
あれは宮浦坑。こちらは宮原坑。ちょっと紛らわしいです。
これなんだと思います?
旧炭鉱専用鉄道を模したトイレなんです。一見それとわからないアートな造りがいいですね。
こちらの炭坑は、広々とした万田坑と違い、ふつうの人家の中にありました。
近所の人たちは、そばにある寂れた廃屋が世界遺産に選ばれ、一気に観光客が増えたので、驚いていることでしょう。
まださっちゃんの具合は思わしくなく、今回も車内でお休み。
ヒロポンと私で、またガイドツアーに参加しました。今回はほかにおらず、2人のみ。
ここではガイドを申し込むと、タブレット端末を借してもらい、ガイドの解説を聞きながら、映像を見られるようになっています。かつての写真が360度のパノラマで再現されていたので、目の前の光景がいまのものでも往時の様子がわかります。
汽車の汽笛や滑車の音なども再現されていました。
便利でわかりやすーい。4か国語に対応するそうで、海外からの人にも使えます。
こういったガイド方式が、これから主流になるのかもしれません。
第一竪抗はもうなく、現存するのは第二竪抗のみ。
三井三池炭鉱の遺構の中で、この宮原抗第二竪抗櫓と捲揚機室が、万田抗と共に国指定重要文化財に指定されています。
万田坑は274mの深さがありますが、ここは160m。
ここも万田坑同様に地下水問題があり、当時世界最大の排水力を持っていたデビーポンプで汲み上げたそうです。
第二竪坑の櫓は高さ22m。
横には万田抗跡まで続く炭坑列車、三池鉄道が走っていた廃線の跡がありました。
テントの下にランドセルが固まっておかれていました。
賑やかな声が聞こえ、小学生たちがスケッチに来ているようです。水色ランドセルが人気なのね。
ここは近くの収容所の囚人や中国人捕虜も働かせて「修羅坑」としておそれられたのだそう。よっぽどきつい労働だったのでしょう。
● 炭都アイス
ガイドさんに熱心に教えてもらい、ツアーはとてもためになりましたが、外で解説を聞いていたので、暑さにちょっとフラフラ。
さっちゃんに次いで、具合が悪くなりそう。
血糖値が下がっているかもしれないと、ガイド終了後、日陰で涼みながらアイスを食べることにしました。
売られていたのは炭都アイス。タント?
初めて見る名前に注目していると、売り子のおじさんが「おいしいですよ」と勧めてくれました。
ここオリジナルの「MIIKE COAL MINE」Tシャツがいいですね。
ここだけにあるアイス。多分このチョコが炭がわりね。
なめらか~で、クリーミー。
宮原抗櫓を眺めながら食べる炭都アイスは、格別でした。
アイス売りのおじさんに「どこから来たの?」と聞かれたヒロポン、「うちは熊本だけれど友人は横浜から」と答えると「まあ・・・そんな遠くから・・・!」と、スタッフ一同感激してくれました。
世界遺産に登録されて日が浅いためか、まだ遠くからの観光客は少ないのでしょうか。
そのうち、世界中から人がやって来ますよ~。
小学生たちがスケッチを終えて帰っていき、ランドセルはきれいになくなりました。
この日は平日ということもあり、ほかに観光客はいません。
小学生たちが帰ると途端にがらんと広く感じます。
アイスをなめながら、スタッフの方とお喋りしました。
「世界遺産に認定されたばかりの炭坑が、地震で倒壊しなくてよかった」と話すと、「この辺りはそれほど揺れなかった」との話。
ヒロポンが「自分たちのところは震度6で、かなり大きな被害を受けた」と話すと、「まあ、大変だったのね」とスタッフ一同で同情してくれます。
帰りがけにアイスおじさんが袋をとり出し、「さっき買ったパンだけど、一つどうぞ」と、手作りの大きめ有機パンをひとつ分けてくれました。
「えっ?」と驚きましたが、勧められるがままにありがたくいただいたパン。
「パンもらっちゃったねー」「ビックリだねー」と言いながら、昼食をとらないうちに4時近くになっていたので、車に戻って3等分していただきました。
デニッシュだったので、なにもつけなくてもおいしくいただきました。
優しいわ~。大牟田の人は、みんなこんなに優しいのかしら?
● 大牟田から熊本空港へ
一日つかってあちこち訪れた三池炭鉱巡りもこれで一段落。そろそろ帰途につくことにします。
それにしてもたくさんの世界遺産を訪れました。
途中の神社の石灯籠のてっぺんに狛犬発見。でも車窓からだったので、詳しいことはわからずじまいです。
すっかりおなかが空きました。さっちゃんの具合もようやく快復してきたようです。
私のフライト時間があるため、空港に近づいてから食べることにします。
県境とはいえ隣の福岡から熊本空港までの距離は結構あり、車でも1時間ほどかかります。
そこで、手っ取り早く食べれるラーメン店に入りました。
● 熊本で博多ラーメン
「さすがは地元、熊本ラーメンの店が多いね」と言いながら、入ったのは金龍という博多ラーメンのお店でした。
あれー?まあ私は特にこだわりありませんが。
ここの油そばを勧められたので、頼んでみました。
出された器を見て、びっくり。つゆがなくて、具と麺だけ。
具と麺に醤油ダレを絡めて混ぜるとんこつラーメン。こういうの見るのは初めてです。
今まで食べたことありませんでしたが、食べやすくておいしかったです。
● スコールか狐の嫁入り
お店から空港までは10分ちょっとの距離でしたが、その間にぽつぽつきたかと思ったら、ザーっと大粒の雨が降ってきました。
あっという間のことで、スコールに遭ったみたい。
でも、降っているのは進行方向のみで、両側と後ろの三方向は晴れており、西にはきれいな夕焼けが見えています。
変なの。狐の嫁入りでしょうか。
「虹がでるかなー?」と言っていたら、ゴロゴロピカッ!と雷が鳴り出して、さらに強まる雨足。
道路から雨粒が跳ね返り、車道にもどんどん水たまりができていきます。
もう虹どころではなくなりました。
土砂降りの中、空港に到着。ドライバーのヒロポンとの別れもそこそこに、さっちゃんと建物内に駆け込みます。
車のトランクからバッグを取り出すだけで、かなり雨に濡れました。
さっちゃん、ヒロポン、どうもお世話になりました。
彼女たちは、実はあさって、つまり2日後に、神奈川にお引っ越しをします。
たった2日後ですよ。次の次の日!
そんな土壇場の時に、こうして2人で相手をしてくれたのです。もう頭が上がりません。
数日後には自分たちが大きい荷物を運びこむだろう空港まで、お見送りしてくれました。
今度は近場で会えるね!一人チューチュートレインをして歓迎するわ!
単に屈伸運動しているようにしか見えなそうだけど。
ピカッ!ゴロゴロ!と空では雷が光ったり響いたりしているところで、お礼を言ってお別れしました。
ちょうどぴったりの時間に到着できたわ、と思ったものの、電光板を見ると、私のフライトは、今落ちたばかりの雷の影響で、30分出発が延びるとの表示。
あらま~。でもその分、空港でゆっくりできます。
からしれんこんと太平燕とドーナツ棒をおみやげに買ったあと、自分用にいきなり団子を買いました。
よもぎ味です。
プレーンと紫芋、よもぎ、これで3味コンプリートしたわ。
飛行機は出発が遅れたものの、それ以外はつつがなく東京に戻りました。
雲の上に出てしまえば、天気は関係なくなりますからね。
● epilogue
プライベートで1年ぶり、仕事を含めると2ヶ月ぶりの熊本。
今回の来熊は、大型台風12号とかち合ってしまい、なにも観光できないかもしれないと覚悟していました。
結局台風は熊本に上陸しなかったため、杞憂に終わりましたが。
仲良しの友が住んでいたため、何度も訪れる機会に恵まれた熊本。
美しい自然に囲まれたとてもいい県で、すっかり好きになりました。
だからこそ、5か月前に起きた震災の爪痕が今なお残る現状を見るのは、とてもつらいものがありました。
今回の熊本滞在中にも、なんどか小さな揺れがあり、まだまだ余震が続く、予断を許さない状況でした。
これ以上は揺れに悩まされないよう、祈るばかり。
失われてしまって元に戻らないものはたくさんありますが、たとえ時間がかかっても、元に戻せるものはきちんと復旧してほしいもの。
♪ 幸せは歩いてこない だから歩いてゆくんだね ♪
水前寺公園の名をもらったチータの「365歩のマーチ」。
改めて聴くといい歌。これを口ずさんで勇気を出して、みんなで明日を作っていきたいです。
● 月と煙突
三池港から内陸に入り「月が出た出た~♪の煙突も見なくちゃね」と、モデルとされる煙突を見に行きました。
盆踊りで流れる歌だという認識しかありませんでしたが、タイトルは「炭坑節」。
三池炭坑のことを歌った民謡だったんですね。
月が出た出た 月が出た(ヨイヨイ)
三池炭坑の 上に出た
あまり煙突が 高いので
さぞやお月さん けむたかろ(サノヨイヨイ)
出だししか歌詞を知りませんでしたが、ちゃんと「三池炭坑」って歌詞にも出てきました。
「高校の文化祭の時にみんなで炭坑節を踊ったじゃない」と同窓のさっちゃん。うーん、覚えてない~。
ここは「宮浦石炭記念公園」として整備された「三池炭鉱宮浦坑跡」。
ここも宮浦鉱という炭鉱だったのです。
遠くからも目立つ高さ31.2mの煙突。明治21年建造の立派な煉瓦作りです。
● 坑内マシン
一見普通の公園のようですが、近づいてみると、見慣れない大きな機械が置かれています。坑内で使われたもののよう。
辺りは無人ですが、外に置きっぱなしでも、いたずらされないんですね。
治安がいいのはいいことです。
斜坑坑口には炭鉱へと続くレールが保存されており、その上に滑車が置かれていました。
斜坑人車というドアなしオープンケーブルカーのような乗り物に、乗ってみましたよ。
私が座ったのは、車掌席です。ピー!出発進行!
「炭坑節」といい、初日の「あんたがたどこさ」といい、熊本に来てから懐かしい歌リバイバル。
「あんたがたどこさって民謡じゃないね」「なんの歌だっけ?」と3人で考えて、手まり歌だと思い出しました。
● 三池炭坑・宮原坑【世界遺産】
万田坑・三池港・石炭産業科学館・宮浦鉱と見てきましたが、まだ三池炭坑巡りは終わりません。どれだけ回るんでしょう。
今度は、最初の万田坑から見えた宮原坑へ行きました。
あれ、今訪れたばかりの煙突の公園は?
あれは宮浦坑。こちらは宮原坑。ちょっと紛らわしいです。
これなんだと思います?
旧炭鉱専用鉄道を模したトイレなんです。一見それとわからないアートな造りがいいですね。
こちらの炭坑は、広々とした万田坑と違い、ふつうの人家の中にありました。
近所の人たちは、そばにある寂れた廃屋が世界遺産に選ばれ、一気に観光客が増えたので、驚いていることでしょう。
まださっちゃんの具合は思わしくなく、今回も車内でお休み。
ヒロポンと私で、またガイドツアーに参加しました。今回はほかにおらず、2人のみ。
ここではガイドを申し込むと、タブレット端末を借してもらい、ガイドの解説を聞きながら、映像を見られるようになっています。かつての写真が360度のパノラマで再現されていたので、目の前の光景がいまのものでも往時の様子がわかります。
汽車の汽笛や滑車の音なども再現されていました。
便利でわかりやすーい。4か国語に対応するそうで、海外からの人にも使えます。
こういったガイド方式が、これから主流になるのかもしれません。
第一竪抗はもうなく、現存するのは第二竪抗のみ。
三井三池炭鉱の遺構の中で、この宮原抗第二竪抗櫓と捲揚機室が、万田抗と共に国指定重要文化財に指定されています。
万田坑は274mの深さがありますが、ここは160m。
ここも万田坑同様に地下水問題があり、当時世界最大の排水力を持っていたデビーポンプで汲み上げたそうです。
第二竪坑の櫓は高さ22m。
横には万田抗跡まで続く炭坑列車、三池鉄道が走っていた廃線の跡がありました。
テントの下にランドセルが固まっておかれていました。
賑やかな声が聞こえ、小学生たちがスケッチに来ているようです。水色ランドセルが人気なのね。
ここは近くの収容所の囚人や中国人捕虜も働かせて「修羅坑」としておそれられたのだそう。よっぽどきつい労働だったのでしょう。
● 炭都アイス
ガイドさんに熱心に教えてもらい、ツアーはとてもためになりましたが、外で解説を聞いていたので、暑さにちょっとフラフラ。
さっちゃんに次いで、具合が悪くなりそう。
血糖値が下がっているかもしれないと、ガイド終了後、日陰で涼みながらアイスを食べることにしました。
売られていたのは炭都アイス。タント?
初めて見る名前に注目していると、売り子のおじさんが「おいしいですよ」と勧めてくれました。
ここオリジナルの「MIIKE COAL MINE」Tシャツがいいですね。
ここだけにあるアイス。多分このチョコが炭がわりね。
なめらか~で、クリーミー。
宮原抗櫓を眺めながら食べる炭都アイスは、格別でした。
アイス売りのおじさんに「どこから来たの?」と聞かれたヒロポン、「うちは熊本だけれど友人は横浜から」と答えると「まあ・・・そんな遠くから・・・!」と、スタッフ一同感激してくれました。
世界遺産に登録されて日が浅いためか、まだ遠くからの観光客は少ないのでしょうか。
そのうち、世界中から人がやって来ますよ~。
小学生たちがスケッチを終えて帰っていき、ランドセルはきれいになくなりました。
この日は平日ということもあり、ほかに観光客はいません。
小学生たちが帰ると途端にがらんと広く感じます。
アイスをなめながら、スタッフの方とお喋りしました。
「世界遺産に認定されたばかりの炭坑が、地震で倒壊しなくてよかった」と話すと、「この辺りはそれほど揺れなかった」との話。
ヒロポンが「自分たちのところは震度6で、かなり大きな被害を受けた」と話すと、「まあ、大変だったのね」とスタッフ一同で同情してくれます。
帰りがけにアイスおじさんが袋をとり出し、「さっき買ったパンだけど、一つどうぞ」と、手作りの大きめ有機パンをひとつ分けてくれました。
「えっ?」と驚きましたが、勧められるがままにありがたくいただいたパン。
「パンもらっちゃったねー」「ビックリだねー」と言いながら、昼食をとらないうちに4時近くになっていたので、車に戻って3等分していただきました。
デニッシュだったので、なにもつけなくてもおいしくいただきました。
優しいわ~。大牟田の人は、みんなこんなに優しいのかしら?
● 大牟田から熊本空港へ
一日つかってあちこち訪れた三池炭鉱巡りもこれで一段落。そろそろ帰途につくことにします。
それにしてもたくさんの世界遺産を訪れました。
途中の神社の石灯籠のてっぺんに狛犬発見。でも車窓からだったので、詳しいことはわからずじまいです。
すっかりおなかが空きました。さっちゃんの具合もようやく快復してきたようです。
私のフライト時間があるため、空港に近づいてから食べることにします。
県境とはいえ隣の福岡から熊本空港までの距離は結構あり、車でも1時間ほどかかります。
そこで、手っ取り早く食べれるラーメン店に入りました。
● 熊本で博多ラーメン
「さすがは地元、熊本ラーメンの店が多いね」と言いながら、入ったのは金龍という博多ラーメンのお店でした。
あれー?まあ私は特にこだわりありませんが。
ここの油そばを勧められたので、頼んでみました。
出された器を見て、びっくり。つゆがなくて、具と麺だけ。
具と麺に醤油ダレを絡めて混ぜるとんこつラーメン。こういうの見るのは初めてです。
今まで食べたことありませんでしたが、食べやすくておいしかったです。
● スコールか狐の嫁入り
お店から空港までは10分ちょっとの距離でしたが、その間にぽつぽつきたかと思ったら、ザーっと大粒の雨が降ってきました。
あっという間のことで、スコールに遭ったみたい。
でも、降っているのは進行方向のみで、両側と後ろの三方向は晴れており、西にはきれいな夕焼けが見えています。
変なの。狐の嫁入りでしょうか。
「虹がでるかなー?」と言っていたら、ゴロゴロピカッ!と雷が鳴り出して、さらに強まる雨足。
道路から雨粒が跳ね返り、車道にもどんどん水たまりができていきます。
もう虹どころではなくなりました。
土砂降りの中、空港に到着。ドライバーのヒロポンとの別れもそこそこに、さっちゃんと建物内に駆け込みます。
車のトランクからバッグを取り出すだけで、かなり雨に濡れました。
さっちゃん、ヒロポン、どうもお世話になりました。
彼女たちは、実はあさって、つまり2日後に、神奈川にお引っ越しをします。
たった2日後ですよ。次の次の日!
そんな土壇場の時に、こうして2人で相手をしてくれたのです。もう頭が上がりません。
数日後には自分たちが大きい荷物を運びこむだろう空港まで、お見送りしてくれました。
今度は近場で会えるね!一人チューチュートレインをして歓迎するわ!
単に屈伸運動しているようにしか見えなそうだけど。
ピカッ!ゴロゴロ!と空では雷が光ったり響いたりしているところで、お礼を言ってお別れしました。
ちょうどぴったりの時間に到着できたわ、と思ったものの、電光板を見ると、私のフライトは、今落ちたばかりの雷の影響で、30分出発が延びるとの表示。
あらま~。でもその分、空港でゆっくりできます。
からしれんこんと太平燕とドーナツ棒をおみやげに買ったあと、自分用にいきなり団子を買いました。
よもぎ味です。
プレーンと紫芋、よもぎ、これで3味コンプリートしたわ。
飛行機は出発が遅れたものの、それ以外はつつがなく東京に戻りました。
雲の上に出てしまえば、天気は関係なくなりますからね。
● epilogue
プライベートで1年ぶり、仕事を含めると2ヶ月ぶりの熊本。
今回の来熊は、大型台風12号とかち合ってしまい、なにも観光できないかもしれないと覚悟していました。
結局台風は熊本に上陸しなかったため、杞憂に終わりましたが。
仲良しの友が住んでいたため、何度も訪れる機会に恵まれた熊本。
美しい自然に囲まれたとてもいい県で、すっかり好きになりました。
だからこそ、5か月前に起きた震災の爪痕が今なお残る現状を見るのは、とてもつらいものがありました。
今回の熊本滞在中にも、なんどか小さな揺れがあり、まだまだ余震が続く、予断を許さない状況でした。
これ以上は揺れに悩まされないよう、祈るばかり。
失われてしまって元に戻らないものはたくさんありますが、たとえ時間がかかっても、元に戻せるものはきちんと復旧してほしいもの。
♪ 幸せは歩いてこない だから歩いてゆくんだね ♪
水前寺公園の名をもらったチータの「365歩のマーチ」。
改めて聴くといい歌。これを口ずさんで勇気を出して、みんなで明日を作っていきたいです。
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