らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「銀行」と「円」の名称の由来について

2011-02-16 | 雑学

”金は天下の回りもの。今は無くてもいつかは回ってくる。” と、今は亡き親父が私の子供の頃よく言っていました。
また、誰かさんが ”お金は淋しがり屋。少ないところには寄らず、多いところに集まるもの” と言っていたのを記憶しています。
経済の”血液”と言われて流通しているお金なので一度は回ってきてもいいものが、生前の親父のところにも、現在までの私のところにも一向に回ってきていません。
矢張り、誰かさんが言っていたように”お金は淋しがり屋”なのでしょうね。

さて、前置きが長くなりましたが、今日はお金には縁の薄い私が、「銀行」の名称と、通貨の単位「円」の由来について調べましたのでご紹介します。

「銀行」の名称の由来
先ず、お金を扱う機関がなぜ名称に「金」を使わずに「銀」を使った「銀行」なのでしょうか?「金行」でも良いはずですよね。
調べてみますと、元々「銀行」という名称は、英語「BANK」の訳語として19世紀の中頃に中国で造られた言葉だそうです。
その由来は、「銀本位制」を採用していた中国では、「銀」を取り扱う場所ということで「銀」とし、「仲介業、仲買商」という意味の語である「行」を用いて、”銀の仲介業”ということから「銀行」という言葉が出来たようです。

日本では明治初期に、英語の「BANK」を「バンク」とそのまま用いたり、「両替屋」「両替問屋」「為替会社」など様々に訳していたようですが、当時の日本は、中国にならって「銀」を通貨の基準とする「銀本位制」を採用していたこともあり、最終的には中国でできた「銀行」の名称を借用したといわれています。
なお、「金行」と言う名称も検討されたようですが、「ぎんこう」の方が発音しやすかったことから採用されなかったようです。

ちなみに、英語の「BANK」は、イタリア語で「腰掛け、カウンター」を意味するバンコ「banco「に由来するようですが、これはお金を勘定をするために使った道具からの命名だそうです。

「円」の名称の由来
次に通貨の単位「円」について調べました。
18世紀頃、中国では銀塊を中国銀貨としていました。
その頃、中国にはメキシコから円形をした銀貨が入ってきており、この銀貨の円形を指して「銀円」と呼んでいたそうです。
その後、中国で銀貨を作るようになると円の正字である「圓(中国語読み:げん)」では画数が多いので、同じ読みの「元」用いて貨幣の総称とすることに決め、「銀元」としました。

日本では、江戸時代の一両小判が楕円形をしており、その形は四角ではなく”まるい”ということから、「一両」を「一円」ということが元々あったようですが、明治政府が新しい貨幣制度のもとで造ることにした硬貨は、西洋諸国にならって円形に統一されたことと、中国に倣ったことで「円」が正式に採用されて通貨の単位「日本円」が誕生したようです。

何のことはありません。一両小判も明治の硬貨も丸いことから「円」が誕生したのですね。すると、親指と人差し指を丸めてお金を表すこともそこから生まれたのでしょうか?

なお、中国の通貨単位である「元」は「円」の正字「圓(中国語読み:げん)」の同音を当てたものであり、韓国・北朝鮮の「ウォン」も「円」の朝鮮語読みだそうで、東アジアでは各国において「円」が通貨の単位として採用されているのだそうです。

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1 コメント

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縁の薄い円 (iina)
2011-02-16 08:41:50
馴染んでいるからか、金行より銀行の方が語呂がいいですね。日本には、銀座と
申しますし、「いぶし銀」と称される栄誉があったほどです。江戸末期には金と
銀の換金率は銀にウエイトを置かれていたため、沢山の金を欧米に吸い上げられ
たようで悔しい限りです。
1ドルが360円であったのも、丸い円は360度だからなんて説もありました。
ちなみに日銀を真上から見ると建物は「円」とかたどっています。

”お金は淋しがり屋。少ないところには寄らず、多いところに集まるもの”
情報は、たしかに資産家に集まる傾向があります。
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