らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「メタボリックシンドローム」の経緯と診断基準

2009-12-20 | 雑学

10年ほど前から急に聞かれるようになった言葉に「メタボリックシンドローム」があります。
最近ではすっかり聞き慣れしましたが、この言葉を気にしている方は男女を問わず多いのではないでしょうか?
生活習慣病予防対策として、メタボ診断をしている職場も増加しています。
そこで今日は「メタボリックシンドローム」の経緯と診断基準について調べました。

「メタボリックシンドローム」とは、広辞苑によれば、「メタボリック症候群」として「内臓脂肪型肥満」に加え、高血糖・高血圧・脂質異常症(高脂血症)のうち、二つ以上を合併した状態とあり、「内臓脂肪症候群」とも記されています。

「メタボリックシンドローム」の診断基準に「ウエスト周り」があるために、肥満や内臓脂肪を示す言葉のように思われますが、本来は肥満から起ることが多い、糖尿病や高血圧症などの生活習慣病の病状が重複していて、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクが重なった状態をいいます。

英和辞典で調べると、「タボリック(Metabolic)」とは、「代謝」を意味する「メタボリズム(metabolism)」の形容詞であり、「メタボリックシンドローム」のことは「代謝症候群」と訳されており、肥満が即「メタボ」とイコールではありません。

この「メタボリックシンドローム」という名称は、より早く「リスク重積状態」を把握できるようにと、1998年にWTO(世界保健機関)がその判断基準を発表した時に用いたことによって一般に知られるようになったそうです。
日本では、日本肥満学会によって2005年に独自に診断基準が作られ、その後2008年4月から生活習慣病予防を推進するための施策として「特定検診」の義務化始まりました。

次に「メタボリックシンドローム」の診断基準をご紹介します。
① ウエストまわり(おへその高さ) (内臓脂肪面積100平方㎝に相当)
         男性85cm以上
         女性90㎝以上
  測り方は、立った姿勢で軽く息を吐き、おへその高さで水平に測ります。 

② (A)~(C)のうち2つ以上当てはまること。 ①+②に該当すればメタボリックシンドロームと診断されます。
 (A) 高血糖  空腹時血糖値 110mg/dL以上
 (B) 高血圧  最高血圧     130mmHg以上
            最低血圧     85mmHg以上 のいずれかまたは両方当てはまること
 (C) 脂質異常症(高脂血症)  トリグリセリド値150mg/dL以上
                    HDLコレステロール値40mg/dL未満 のいずれかまたは両方当てはまる




最新の画像もっと見る

コメントを投稿