らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

トンボの鉢巻き

2017-05-14 | 時事

講談の演目「松川の戦い」の中に、聞き慣れない言葉が出てきました。
「これがカエルの頬被り、トンボの鉢巻き、己の未熟ゆえ周りが見えていなかったのでございます。」
講談師が語るととても調子よく聞こえます。

松川の戦いとは、慶長6年(1601年)4月26日に、現在の福島県福島市の中心部で伊達政宗と上杉景勝麾下の本庄繁長・須田長義が戦った合戦です。
関ヶ原の合戦がたった一日で勝敗がついたあと、東北では伊達政宗が上杉景勝の領土をかすめ取ろうとして上杉領へ侵攻しました。
この時の伊達家と上杉家との攻防が「松川の合戦」です。

講談師が語った「蛙の頬被り、蜻蛉の鉢巻き」とは、先見の明がない事を例えた言い回しをこのように表現しているのです。
カエルの両眼は顔の横に付いているから、ほっかむりしたら塞がってしまい、トンボの大きな目玉は頭全体を覆っているから、ハチマキしたらやはり塞がってしまいます。

このように、この言葉は、自分の視界を閉ざすことや先見の明がない事を比喩して使われます。
結局、この合戦では伊達政宗は、上杉領に侵攻するも、上杉勢の必死の抵抗の前に敗走しているのです。

世界では、トランプ政権の誕生やイギリスのEUからの離脱、中国の景気減速などで経済面の停滞が不安視され、安保面ではシリアの内戦、中国の領海侵犯や軍備拡張、北朝鮮の核開発や弾道ミサイル発射など、いっときも予断を許さない事態となっています。
このような状況下、北朝鮮は今朝5時28分、またもや弾道ミサイルを発射し、日本海に落下したニュースが流れていました。

世界情勢の先が見えないこのような時こそ、日本のリーダーには「トンボの鉢巻き」をすることなく、先見の明が求められます。
国民一人一人もいつまでも平和ボケに浸ることなく、私たち自身の安全と安心について真剣に考えなければなりません。
次回、私たちが政治家を選ぶ時には、「先見の明」がきく人と利かない人をよく見極めて選びたいものです。


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1 コメント

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らいちゃん  へ (iina)
2017-05-14 08:41:51
> 「蛙の頬被り、蜻蛉の鉢巻き」とは、先見の明がない事を例えた言い回し
わけのわからぬ例えでした。  次のような寅さんの売り口上を思いました。
「たいしたもんだよ、蛙のしょんべん。 見上げたもんだよ、屋根屋のふんどし。」 

世界は平和に向かって落ち着くどころか、混沌としてきて「バブルの塔」のような様相を呈してきました。
神が怒り出さない内に、先を見据えた方向に向かうことを祈ります。


> 尻尾をくわえられた前のスズメは「スズメ(進め)めないではないか。 放してくれぇ。」 「待てません。」 と呟いているようです。
まさに、そんな一瞬を 撮ったものでした。

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