らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

上京型オレオレ詐欺

2015-07-25 | 消費者問題

今年3月の北陸新幹線開通時に、新幹線を利用した上京型オレオレ詐欺が北陸方面で増加するかもしれないと、注意の記事をアップしました。
ところが北陸新幹線ではなく、東海道新幹線を利用した「上京型詐欺」、即ち、電話で高齢者を騙し、現金を東京まで運ばせる詐欺被害が大阪府内で相次いでいるようです。
この背景には、金融機関の窓口などで振り込め詐欺などの「特殊詐欺」対策が強化された事から、詐欺グループが巧妙に手口を変化させていることが考えられると云うことです。

大阪府内における上京型詐欺は、昨年はゼロでしたが、今年は2月~6月に11件、被害総額は5200万円発生しているそうです。
3月に被害にあった府内の70歳代の女性は、息子を装った男らから電話で「会社の金を横領した。身動きが取れないので東京までもってきて欲しい」と言われ、新幹線で品川駅まで行きました。
その後、電話で指定された場所で、会社関係者を名乗る男に1000万円を渡しましたが、後になって本物の息子と連絡が取れ、被害に気付いたと言うことです。

近年は、警察が高齢者らに協力を求め、現金の受け取り役を自宅までおびき出す「騙されたふり作戦」で逮捕される例が多く、警察に待ち伏せされないよう、被害者を移動させている可能性もあるということです。
更に、大阪府警によると、今年1~6月の府内の特殊詐欺の被害件数は617件で、昨年の同期の284件の2倍以上に増加しています。
特に、医療費などの払い戻し名目で騙す「還付金詐欺」が305件発生しており、昨年同期の44件と比し、約7倍になっていることが大きく影響しているということです。

なお、今年の警察白書によれば、昨年、特殊詐欺で摘発した人数の約35%が暴力団の構成員らだったということで、高齢者を狙った特殊詐欺などが、暴力団の新たな資金源になっていると指摘しています。

高齢者の皆さん、息子が不祥事を起こしたと云う電話が入った時には、現金を渡す前に、必ずこちらから本人に確認の電話をしてください。
大事な財産を暴力団や悪人に騙し取られないように、十分注意していただきたいと思います。