プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

佐藤道郎

2018-01-19 05:14:54 | 日記
1971年

パの新人王佐藤道郎投手は歳男にふさわしい猪武者。クソ度胸、思いきったピッチングはさっそうたるものがあった。野村監督も絶賛してやまぬ「二位に進出できたのは、佐藤の力がものをいった。あいつの十八勝は、三十勝近い値うちがあった、新生南海、二年目も投手陣は佐藤が中心や」両リーグ一の五五試合に登板一四四2/3を投げて十八勝六敗防御率はパ第一位は2.05。交代終了(リリーフして最後まで投げ切ること)四七試合の日本新記録をつくり、セーブ・ポイント(勝ち試合にリリーフして最後まで投げ切ること)もと、抜群の働きだった。新人王の満票も当然だった。そのうえ、エピソードも猪武者らしかった。「先発、完投したい」と、シーズン中にダダをこねる、野村監督を困らせたこともあった。先発はわずか三試合。もっぱらリリーフの切り札としてマウンドに送り出されたのが不満だったが、それもいまはプロ意識にめざめて不満はない。佐藤投手は、「リリーフか先発かは、監督やコーチが決めることで、自分としては先発しろいえばいってもいいし、リリーフでも投げ切れるように力をつけたい」と、二年目の決意をのべる。佐藤をどういうふうに使うか、野村監督も、はっきりした発言はしていなかったが、いまの投手陣から考えると、やはりリリーフとしての登板が多そうだ。ただ心配なのは、一年目と同じようなピッチングがはたしてできるだろうかという点。これまで数多くの選手が二年目のジンクスに泣かされてきた。「佐藤にとっても、二年目は苦しくなると思う。ピッチングを研究されてきたし、一年目のようにラクには投げられないだろう」(古谷ピッチングコーチ)それは、佐藤も充分かくごしているようだ。「一年目はスライダーと直球だけだった。二年目はシュートを完全にマスターしたい。二十勝ラインに到達できるかどうかはコントロールのよいシュートを自分のものにできるかどうかで決まると思う。新人王の名にはずかしくないピッチングで、打倒ロッテ、優勝ですよ」

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