非常用の懐中電灯について考えてみました。
電池の種類 専用充電池式か乾電池式か。
充電池
〇頻繁に使うなら、ランニングコストが安い。
〇定期的に充電すれば、電池がなくなるのを心配しなくても良い。
〇乾電池式より、明るく連続点灯時間も長い。
×災害時(停電時)は基本的に充電ができない。外部電源で充電できたとしても、効率的ではない。
×予備の電池を備蓄するのは、比較的高価。電池交換できない機種もある。
乾電池
〇入手が容易。
×予備電池を幾つも備蓄しないといけない。
このように、一長一短はあるものの、停電時には基本的に充電ができないことを考えると、乾電池式が望ましいと考えます。
電池の大きさ、本数。
乾電池式の懐中電灯は、単三電池又は、単四電池を使用するものが主流です。
これらの懐中電灯を選べは、種類も多く、電池の入手もしやすいと言えます。
本数は、1~3本使うものが多いです。
複数仕様。
〇1本式より、明るいか、連続点灯時間が長い。
×本体が大きく重くなる。
×予備の電池が複数いる。中途半端な本数だと電池が無駄になる。
例えば。電池3本使うものに対して、予備電池が5本でも、1回分の予備でしかなく、2本が無駄になります。
1本仕様。
〇本体が小型軽量。
〇電池交換が容易。
〇電池の予備が無駄にならない。
×複数式より、明るさが暗いか、連続点灯時間が短くなる。
このように、一長一短はあるものの、非常時は、明るさより連続点灯時間が長いものの方が実用的とも言いますし、持って逃げることを考えると小型軽量の方が好ましいので、1本式の方が良いと思います。
複数使うものより連続点灯時間は短くなりますが、電球式と違って、LEDは電池の持ちは良いと言えます。
電池の種類。 アルカリかリチウムか。
単三・単四電池には、リチウム電池も発売されています。
アルカリ電池
〇入手が楽。
〇比較的安価。
×液漏れすることがある。
×低温に弱い。
リチウム電池
〇電気容量が大きい。
〇軽い。
〇低温に強い。
〇自己放電が少なく、長期に保存できる。
×高価
×初期電圧が高く、機種によっては使えないものもある。
このように、リチウム電池は、高価である以外は、ほとんどアルカリ電池より勝っており、非常用としては、最適と思います。
明るさと連続点灯時間。
明るさと連続点灯時間は反比例しますので、明るさを3段階に切り替えられるものが使いやすいです。
例
単三電池仕様(アルカリ電池の場合。)
Low:8lumen 32時間 Mid:30lumen 8時間 High:120lumen 2時間
単四電池仕様(アルカリ電池の場合。)
Low:5lumen 16時間 Mid:20lumen 4時間 High:80lumen 1時間
(リチウム電池を使うと、連続点灯時間がこの倍は持つでしょう。)
20~30lumenあれば、日常に不足はないと思います。暗闇で周りの人に迷惑を掛けずに手元を照らすにはLow、ルートを確認するなど明るさが必要な場合はHighですが、Highは連続点灯時間が短いですし、発熱も考えられますので、一時的な使用と思います。
懐中電灯の形式 ヘッドライトかペンライトか。
非常時には、両出で作業ができるようヘッドライトが良いでしょう。
単三電池1本仕様がお勧めです。
予備に単四電池仕様のペンライトがあると良いと思います。
懐中電灯を複数持つ。
懐中電灯には、定電流回路を内蔵しているものが多く、次の特徴があります。
〇電池が消耗しても、ダラダラと暗くなるのではなく、一定の明るさが持続する。
×電池が消耗すると、急に暗くなるか消えてしまう。
一定の明るさが続くのは気持ちが良いですが、急に暗くなってしまうのは困ることがあります。
例えば、手が離せない作業であるとか、雨中で、すぐには電池交換ができないと言った場合です。
そんな時に備え、予備の懐中電灯を持っていると、助かります。
また、暗がりの中での電池交換の際に、もう1つ明かりが確保できると便利です。
主は単三電池仕様、予備は単四電池仕様で良いでしょう。
まとめ
以上のような観点から、私が備蓄しているのは、
単三電池1本仕様のFenix
HL23と、単四電池1本仕様のUltraTac
A5です。
使い慣れておくため、日常でも使っていますし、不意の停電に備え、UltraTac A5はいつも携帯しています。
因みに、どちらもNichia219 5000k High CRI Ra90で、自然な見え方です。