フッ素

2016-09-16 15:48:27 | 日記
フッ素は淡黄色の気体で、天然にはフッ化物イオン(F-)として広く存在している。地殻中に約625mg/kg、海水中には約1.4mg/L含まれており、主に用途としては、フッ素系樹脂等の製造原料、侵食作用を利用したガラスのつや消し等がある。
人体への影響としては、中枢神経障害が知られている。フッ素は、たとえば、飲料水中0.5~1.0mg/L程度の少量では虫歯予防の効果があるが、それ以上になると、悪影響を及ぼす。
2001年に水質汚濁防止法(1970)が改正され、排水基準に「フッ素及びその化合物」が追加された。基準値はフッ素8mg/L(海域に排出の場合15mg/L)と定められた。1999年「水質汚濁に係る環境基準」の一部が改正され、人の健康に関する環境基準の項目、いわゆる健康項目に追加されている。環境基準値は、0.8mg/L以下と定められている。
また、大気汚染防止法ではフッ素、フッ化水素、フッ化珪素がばい煙として指定されており、施設の種類により1.0~20mg/m3の排出基準値が設定されている。

オイルパーム

2016-09-16 15:41:47 | 日記
植物性油脂の原料となるヤシの一種、アブラヤシ(油椰子)のこと。西アフリカ原産で、19世紀後半から東南アジアのプランテーションで栽培されるようになった。
アブラヤシからとれる植物性油脂のヤシ油(palm oil)は、大豆や菜種など他の植物性油脂よりも生産性が高く、安価であるため、マーガリンや揚げ物用の油など食用にされるほか、石鹸や化粧品など工業用にも多用されている。近年の日本での健康ブームにより、マレーシアやインドネシアなど東南アジアから日本への輸出量も増大している。これに伴うプランテーションの拡大により、熱帯林の伐採や伐採跡地の火入れによる森林火災、煙害などの問題も起きている。

食品トレイ

2016-09-16 15:34:46 | 日記
スーパーなどの店頭で分別収集した使い捨てトレーは、低温で熱溶融のうえ弁当容器などの原反(PSP)材料に再生されるが、一部、油化原料として収集している地域もある。この時、再生利用に支障がないように、色柄をデザインした薄いシートで包んだトレーもある。
 シート状に押し出して発泡させた原反を、もう一度加熱して金型でプレス成形し容器とする。容積が20~30倍の発泡体となり、肉・魚等生鮮食品のディスプレイ用トレイ、その他食品の包装に使われる。
 食品トレイは、鮮度保持や取り扱いやすさの点から、小売店にとっては不可欠な存在となり年間200億枚以上が生産されるが、ごみになると嵩ばる使い捨て製品である。