液状化

2015-12-10 15:19:44 | 日記
水で飽和された砂や土などが地震によって強い刺激を受けることにより、砂や石の粒子が水中に漂っている状態になること。固体としての性質から液体としての性質を持つようになる。
この液体のようになった地盤は、建築物を支えることができなくなり、重いビルなどは土の中に沈み込み、軽いものは逆に浮き上がって倒壊してしまったりなどの被害をもたらす。
このような状況を防ぐ方法には、地盤を固める、地層中の水分が排水されやすいようにするなどがある。

宝石サンゴ

2015-12-10 15:17:54 | 日記
 宝石として使われる、樹枝状の群体をつくるサンゴ。石灰質の緻密な骨格をつくる。刺胞動物門花虫綱八方サンゴ亜綱ヤギ目サンゴ科に属するアカサンゴ、シロサンゴ、モモイロサンゴなどがある。
 深海に生息し、褐虫藻と共生せず、サンゴ礁をつくらない。相模湾以南の日本近海ではかつて年20トン採捕されたが、近年は激減して2トン程度。資源量は乱獲により激減したとみられるが、資源量も把握されてはいない。中国・台湾の沖合などでも産するが、これも激減してると推測される。
 中国では国家一級重点保護動物として禁漁にし、ワシントン条約付属書IIIにも載せている。台湾でも厳しい規制がある。
 日本では県ごとに漁業調整規則のもとに採捕のルールを定めているが、国としての規制はない。欧米からはワシントン条約付属書IIに載せるべきだと提起されたが、日本の反対で否決された。
 2014年晩秋には中国からとみられる大量の密漁船が小笠原近海に押し寄せ、密漁対策強化の法改正がなされた。

オイルボール

2015-12-10 15:16:25 | 日記
大雨時に合流式下水道から放流される下水といっしょに排出される、豆粒大から30cm前後の動植物油等を主成分とする白色~灰褐色の固形物を指す。
合流式下水道は、汚水と雨水をいっしょに処理する方式で、トイレの水洗化を進めるのと同時に、都市における雨水浸水を防ぐという2つの効果をもつが、大雨時などには未処理の下水が川や海に放流されるという欠陥を持つ。これは、処理能力を超えた下水が水処理場に流入しないように調節するため、下水管(合流管)の途中に堰(分水堰)を設けて、堰を超える量の下水(排水+雨水)が流入すると川や海に放流する仕組みになっていることによる。こうして放流された未処理の下水を越流水と呼び、その中には家庭や事業所からの排水に含まれる油分や汚物が下水管に付着した固形物が含まれ、これが放流・漂着したのが、オイルボールと考えられている。
対策としては、分水堰の上部にろ過スクリーンを設置して、雨天時下水中のごみや白色固形物などを捕捉し公共用水域への流出を抑制したり、新たに下水道を整備する場合には分流式下水道にするなどがあげられる。