ディープエコロジー

2014-05-21 18:52:53 | 日記
地球を、自己調節能力を持ったひとつの生命体(有機体)であるとみなす説。イギリスの科学者(生物物理学、医学)であるジェームズ・ラブロック(1919~)によって提唱された概念。
火星や金星など太陽系の他の惑星と異なり、地球上には20数%の酸素を含む大気が、長い歴史を通じて維持されてきた。この間、巨大隕石の墜落や氷河期-間氷河期の甚大な気候変動など、人為的な影響による環境破壊よりもはるかに多大な影響を及ぼす激しい変動に耐え、「生き延びて」きた。その歴史を、地球というひとつの生命体の自己調節システムによるものとみたて、人為的な地球環境への影響に対して科学技術による即物的な対応を図るよりも地球の大きな生命の流れに沿った判断をすべきとの主張。このような全体論的な地球のイメージは、生態系の固有価値を重視するディープエコロジーに大きな影響を与えた。なお「ガイア」は、ギリシャ神話の大地の女神。

環境ホルモン

2014-05-21 18:51:38 | 日記
正式には外因性内分泌攪乱化学物質という。内分泌攪乱物質などと省略することも多い。環境中にある物質が体内に取り込まれ、ホルモン作用を乱す(攪乱する)という意味で、環境ホルモンと通称される。
 シーア・コルボーン他著による「奪われし未来」やデボラ・キャリバリー著による「メス化する自然」により内分泌攪乱化学物質が世界的な関心を集めた。
 研究者や機関によって定義が確定していないが、「環境ホルモン戦略計画SPEED’98」(2000年11月改定)では「動物の生体内に取り込まれた場合に、本来、その生体内で営まれている正常ホルモンの作用に影響を与える外因性の物質」とし、疑われる化学物質として65物質をあげている