夜のあわだまを食べさせる時間だった。
まずハニーに食べさせてそのあとポプリを鳥籠から出した。
一口二口食べたあと電気ポットの裏に隠れて遊んでいた。
私は来客と話していて少し目を離してしまった。
ギャーという聞き慣れない鳴き声で私はポプリを見た。
羽がテーブルと壁に挟まって動けないので助けあげた。
そしてポプリはその手の中で静かに息を引き取った。
何が起きたか分からない放心状態の私。
結局理由は分からない。
ついさっきまで捕まらないほど元気に飛び回っていた。
テーブルに挟まった圧死にしては時間が短かすぎる。
電気コードにも破損はない。
空になった鳥籠にまだポプリの温もりがある。
ごめんね、ごめんね。
涙は止まらない…