波と風、空と雲 ver.3.0

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そうだよな・・・フレディ

大怪我からのぉ〜大鯵?

2021年06月22日 | 2021年釣行記

今年もそろそろ・・・

と思いつつ、緊急なんたらで気が引けていたり、天気予報が悪かったりで・・・
それでもなんとか、天気予報と休みの折り合いをつけて南房へ
 
以前は、荒れ気味なら内房にカイズを狙って団子投げ、程よく風が吹けばサヨリと、釣行回数が多かった分、あれこれ手を出していたが、近年は南房のカゴ釣りばかりになった。
 
だがしかし! 本編に入る前後=日没までや日の出後のバリエーションを増やそうと、コロナ禍の冬眠中に、サヨサヨ水産アジング部門の重鎮の意見を取り入れて、アジングタックルを発注したが・・・
 
『遠投竿を振り回している凡庸なジジィに、アジングのような繊細なタックルが扱えるのか?』
 
という疑問で会議が紛糾することしばし・・・また、予約したリールがリコール対象になったり、ようやく届いたと思ったら、巻きたいエステルのラインが欠品していたりで、今回は間に合わず、結局カゴ釣りオンリーの釣行となった。
 


現地に着くと、ほぼ毎回ようにお会いする石鯛師さん、この方にお会いできた日は釣果が良いので、
 
<石鯛を抱えた恵比寿様>
 
・・・と、ここではリスペクトを込めて呼ばせていただいている。
 
『もう一人、来てるよ』
 
その指差す方を見ると、カゴウキの端が覗いたバケツ?が・・・
 
『こんにちは、ん? お会いしたことありますよね?』
 
『えーと、・・・ブログ書いてますか?・・・pingさん?』
 
『あっ、Y・中村さんのお友達の人(ボブさん)?』
 
『そうです!』
 
『ごめんなさい、明るいうちはサングラスしてたり、夜は暗くてお顔が見辛かったりで、お顔の印象が掴みにくくて、へへへ・・・』
 
『えへへへへ・・・』
 
やはり、南房でカゴ釣りをする人は同じ事考えているからかな?
これから、高確率でお会いしそうな感じだ。
 
暗くなり始めて、石鯛師さんが終わりモードに入った頃、さらにもう一方来て3人になった。
 
keiさんが都合つかなくて、単独を覚悟してたので、声の届く距離に釣友がいることは心強い。
この後の顛末にもかかわることだが、昼間はなんでもない場所でも、夜になると、特に磯での行動は危険だらけになる。
 
そんなこんなで、17時過ぎからコマセを入れ始めて数投、そろそろアタリが有ってもいい頃・・・と、少し多めのコマセを背負った仕掛けを風上に・・・と、投入動作に入った時
 
バンッッ!
 
頭上で、経験したことのない爆発音!
ビックリしてしまい、目を閉じてタックルから手を離してしまった!
 
事態を悟り目を開くと、トラウマになりそうな残酷な光景が眼下に!
 
3番から真っ二つに折れたプレッサドライ3号が波間に漂っている
 
茫然自失とはこういうときの事か・・・と、どこか俯瞰的に観ている自分がいる・・・
いやいやいや、こうしている場合じゃない!
竿は仕方ないが、リールを救わなくては!
慌てて玉網を伸ばして、リールの付いた元竿側はすぐに回収できたが、竿先側が引っかかるところが無くて四苦八苦していると、ボブさんが危険を顧みず、波の被る低い所まで降り、掴んで救助してくれた!
 
半ば諦めてしまったところだったので、ありがたい、感謝しか無い。
その時は、気が動転してちゃんとお礼を言えてなかった気がする。
この場を借りて、改めまして
 
『ありがとうございました!』
m(_ _)m
 
そんなわけで、まだ何もできていないうちから大怪我!
予備竿の遠投EV3号SIを車に取りに行って、再開した時は、すっかり暗くなっていた。
 
「う~~~~む・・・プレッサドライは気が付かないうちに傷が入っていたのかもしれない・・・」
 
アタリが無い時間が続き、少し冷静に考えられるようになったが、それくらいアタリが無い。
・・・っていうか、本命のアタリが無いだけで、フグの猛襲が続いていた。
 
ワシだけでなく、他のお二人も同様のようで、苦戦している。
この日は風向きが良ない上に強くて、ワシの立ち位置が辛うじてまともに竿が振れる状況だった。
 
そんな中、20時近くなって、ようやく手前の根際から本命のアタリ!

25㎝程のイサキだった。
 
この時間帯から、時々付けエサが残るようになり、カゴ迄のウキ下を上げ下げしてアタリの出やすいタナを探ると・・・
1ヒロ(1.5m)強のところで、LEDをジワリと滲ませるアタリ!
 
ここで本日最大の33㎝のイサキ!
 


『やっと来た!・・・久しぶりだね~』
 
思わず、お魚に声をかける。

始まったかと思えば、またしばらく沈黙・・・最近のこの感じは昨年の同時期も同じだった気がするが、風の強さと向きが違うので安定してポイントに投入できない。

両軸リール使いのボブさんは、向かい風の位置なのでさらに苦戦しているようだったが・・・
 
『お? ちょっと・・・大きいかも・・・』
 
その声に振り返ると、闇夜の中で玉網を伸ばそうとするボブさんの影!
足場が高いところだったので、駆け寄って玉網を受け取り構える!
ヘッドランプの光で足元のサラシの中に浮かび上がったのは、幅の広い魚影!
サラシに揉まれながらも、なんとか玉網係の役目を果たしキャッチしたのは、40㎝強の綺麗なメジナ!
 
『いいメジナだね~』
 
おそらく、ご自身で玉網入れまで完結するスキルは身につけられていたのだと思うけど、プレッサドライをレスキューして下さったお礼というか・・・(でも、ワシの玉網入れがグズグズしていてバラしていたら・・・怖)

まあとにかく、良いメジナからのぉ〜良い笑顔! ってことで、めでたしめでたし
 
しかし、意地悪な風はさらに強くなり、ワシのところでポツリッ・・・と偶にアタリが出る感じ・・・ウキは入るが針がかりしないこともあり、久しぶりであることと、強風の中でのストレスで集中力が奪われていく・・・
 
そんな中、いつもならベールを返して、スプールに指を押しあて、急な引き込みに備える体制で待っているのだが、風の抵抗を嫌い、ベールを戻してぼんやりとLEDを眺めていたのが災いした・・・
 
スパッ!・・・一瞬で消えるLED!
 
グンンッ!・・・ミリリッッ!
 
反射的に竿を起こそうとしたが上がらない・・・
 
『えっ?・・・竿が上がらない・・・』
 
アタリの直後の疾走でドラグを一瞬引き出された!
 
この、一連の動きがほんの一瞬に起きた・・・そして、手応えを失った。
 
<ハリス切れ>
 
大きくは二つの失策、
その1 ドラグ調整がいいかげんだった(きつ過ぎた)
その2 ベールを返していなかった(油断)
 
仕方がないが恥ずかしい・・・、なので・・・ボブさんには話さなかった。
 
フグに咬み跡つけられていたとはいえ、フロロの3号を引きちぎっていく輩とは何者だろう・・・
 
またここに忘れ物を作ってしまった。
 
更に付け加えると、その後アジだと思うが、40cm近い魚体を抜き上げで落としていて、大きなチャンスを二度逸するおマヌケを展開、そんなことがあったなんて、その場では悔しくてとても言えない。
 
そんな器の小さなワシにも、釣りの神様はお土産を用意してくれていた。
 
やはり仕掛けが手前の根の近くまで流れたとき、誘いを入れた直後・・・
 
ストンッ・・・と入るLED、重いけど走らない、足下で海藻帯に入ったがなんとか引きずり出したのは、30cm近いメバル!
 


『メバルだ〜嬉しい〜』
 
アジ・イサキ狙いの他魚待ち・・・が、ワシの釣りのコンセプトなので、外道ではなくて、これも本命という、欲張りな釣り方だ。
 
更にこの後、待望の大鯵!
 
 
この日はアジのタナが分からず、ここまでイサキ中心だったので、また、重いだけであまり走らなかったので、抜き上げるまでアジだと思わなかった。
 
実は、この少し前から、風が弱くなり大分釣りやすくなっていた。
しかし、ボブさんの所はなかなかアタリが出ない上に、風のせいでラインを根に取られたりで、散々だったようなので、夜明けまでの残り時間は僅かだが、釣り座を交代する。
 
すると、立て続けにイサキ、アジと連発!
ハマれば釣る人、さすがだ。
 
ワシはその後、風が更に弱くなってから、30cm近いアジを一尾追加してその後夜明けまでアタリが無くて終了。
 
前回から半年以上感覚の開いた今年の初釣行、すったもんだした割には上々の釣果だった。
大怪我と大きな忘れ物はあったけど 😅
 
翌朝、駐車スペースに戻ると、明らかに釣り人が捨てていったと思われるゴミが視界に入る・・・実は来た時から気になっていたのだが、弁当、ビール空き缶、ペットボトル、オキアミの空箱など・・・分別されずに3袋、3人分ということか。
並んで置いてあるということは確信犯か?
 
コロナ禍の中、リスクも感じたが、車が置けなくなるのは嫌なので、後始末(持ち帰って処理)してきた。
・・・ったく・・・愚かな奴らだ。
この問題を語り出すと長文になるので、また改めて
 
とにかく、久しぶりの釣りはやっぱり楽しかった!
 
『ありがとうございました、またよろしくお願いします!』
 
『こちらこそ、また(楽しく)やりましょう!』
 
気持ちの良い声が、朝の雲に吸い込まれてゆく
 
日時:6月20〜21日
場所:南房某所
釣果:イサキ25〜34cm×6尾、アジ28・36cm各1尾、メバル29cm×1尾
 


翌日の夕飯は、久しぶりの南房刺身祭りでした