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伊豆半島の天城山を縦走

2017-05-28 07:00:12 | トレイル・ランニング

今日は伊豆半島の天城山(天城高原ゴルフ場)から天城峠(トンネル)まで17kmだった。

天城山は近くて遠い!。

前日に決めて、早朝7:00に小田急線に飛び乗ったが、登山口の入り口に11:00だった。

トレイルランニングでもハイキングでも登山でも、ちょい遅いスタートだと思う。

伊豆は前泊がいいと思った。

温泉宿がそこかしこにありますからねー。

伊東駅で天城東急ゴルフ場行のバスです。

ゴルフ場のわきが登山口の入り口。

広い駐車場があって満車でした。

ゴルフ場のお客もいるだろうが、きっとハイカーの人たちじゃないか。

実は天城山という名の山はなく、万三郎、万二郎などを総称して天城山と言っている。

眺望があったのはここだけ!

縦走路全体が樹林の中で極めて日本的なトレッキング・コースです。

高尾山よりはエスケープルートが少ないし里山というには交通の便が悪い。

コース案内はそこかしこにあります。

ルートは尾根が広いこともあって、踏み跡がわからないところもありますが、気を付けていればダイジョーブ。

こんな風景を見たら日本は熱帯雨林地帯だなと思う。

そのわりには雪も深いが、、、。

雨量が多いのでしょう。

森の中でも新緑が芽吹いてきています。

この辺りはコースはわかりやすい。

万二郎、万三郎まではグループが多いけど、その先の八丁池に向かう人は少ない。

万三郎の北側はアマギシャクナゲの自生地で、、、それは、それは見事です。

岩場に自生する伊豆固有のシャクナゲです。

白とピンクがありました。

天城山の頂上はどこも眺望がない。

森林浴です。

八丁池に近くでは倒木が見られた。

大きな木がゴロンゴロン倒れているのを見ると心が痛みます。

もしかして、人工林なのかと思います。

昔の人が欲を出して、杉でも植えて土地に合わない木は風にやられます。

杉の木は山を痛めると言いますから。

根が浅いんですねーーー。

天を突くような木でも、根の幅はあるけどビックリするくらい根が浅い。

もう一つ独特の木がありました。

木肌がつるつるで裸のような木です。

サルスベリ(百日紅)みたいな木肌ですが樹勢が大きい。

何だろう。

ヒメシャラだそうです。

こちらはパンダの木、、、嘘ですよ~~~。

天城峠(トンネル入り口バス停)までは17kmありました。

コースタイムは7時間超ですが、私の足で休憩・食事を含めてほぼ5時間だった。

タイムは最後に書いておきました。

八丁池の手前の案内で関東の山は迷うことはない。

広々とした芝生ではハイカーが大勢休んでいました。

午後3時ころだったので、早い時間帯のほうが混んでいたでしょう。

新緑浴ですね。

おぉぉ天城峠に着いたよーーー。

ここが川端康成の小説「伊豆の踊子」で有名な天城峠だと、、、考え深いものを感じた。

映画では吉永小百合が踊り子を演じられて、私は見ていないのが残念でならない。

映画ではもう一つ松本清張の「天城峠」があって、こちらはサスペンスものだった。

どちらも似たようなストーリーで始まって、内容がほのぼのとした青春ものになったり、作者が変わればどろどろした殺人事件になるのが面白い。

残念ながらどちらも私は見ていない。

そこで考えついたが、松本清張は川端康成のメルヘンの世界をぶち壊したかったんじゃないか。川端康成の「伊豆の踊子」や「雪国」の世界を、松本清張の描く「天城峠」に登場する少年の血まみれの手で、川端康成の顔を張り倒したかったんじゃなかったかなと思いました。「伊豆の踊子」も「天城峠」も少年が主人公と言っていいようで、川端康成が淡い恋心で美しく、松本清張が少年と言っても人を殺した犯罪者のぬけぬけしさで、、、。ひどい違いでしょ、少年を用いて正反対だもの。なんだか松本清張の意地を感じますよねーーー、いい悪いは別ですがーーー。

もしかしたら、松本清張先生の川端康成ノーベル賞作家へのオマージュなんだろうか、意匠返しの、、、。ご両人は日本の誇る大作家ですからーーー。

そう言えば、、、同じ小百合でも石川小百合の演歌「天城越え」なんて言うのもあるから、、、なんだかわからなくなる。聴いたら「天城越え」は御殿場の篭坂峠でも、東京の西はずれの柳沢峠でも、三国峠でもよさそうですがねーーー。大菩薩峠や野麦峠じゃもったいない、天城峠でもさらにもったいない。


実際の天城峠は細くて急峻な峠らしい峠だった。

上高地の徳本峠もこんな感じだったなーーー。

ここを通らなければ里に出れない。

南伊豆から表の沼津や御殿場に出るには、この急峻な峠を越さなきゃ出れない、そんな感じの峠。

背負ったものが重いというか暗ーい!

時間や季節が夏だったら雰囲気が違うのかも。

ここをちょっと下れば旧天城トンネルに出ます。

トンネルは明治34年に完成。

古いですね。

交通の要所なんです。

観光地らしく、トンネルわきに駐車場はちょびあるので車で来られる方もいる。

トンネルわきには立派なトイレがあった。

トンネル中を散歩もいいだろう。

昔ながらの電灯がついているけど暗いので懐中電灯ぐらいは必要です。

新道のトンネルまで下れば、修善寺行と河津行のバス停があります。

私は河津行に乗って帰ったが、もしかして修善寺に出たほうが帰りの足は良かったかもしれない。

河津から小田原は遠かった!

交通の連絡が悪いのだ。

河津は桜の季節はとんでもないくらい混むけど、、、季節が終わるとガランガランだなー。

河津には千人風呂があっていつぞや入浴しに行ったことがある。

伊豆半島でハイキングしたかったら前泊がよろし~~~。

天城山登山口~万二郎     43分     43分

万二郎~万三郎        45分  1時間29分

万三郎~八丁池     1時間47分  3時間16分

八丁池~天城峠     1時間32分  4時間48分

天城峠~バス停        18分   5時間7分

天城山縦走は17kmで、高尾山から陣馬山往復が28km4時間~5時間ですから、何が違ったのかしら。


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