<Tour No.1002 Restart> 、漸く始まったと思いきや、<ベルベデーレ>に道草?
一体「何時になれば」と、呆れられているのは承知だが、駈け足にしろ彼のルーヴル美術館を訪ねるならば、まずは地元?の画家から、が礼儀というもの。
で、深まりゆく秋のパリ、ブラブラ歩きを楽しみながら、サン・シュルピス教会へと向かったところから、この小さな旅は始まる。
教会、聖堂と呼ぶ方が相応しい。前のサン・シュルピス広場(左)では噴水(中)が秋の日差しを浴びてあり、階段を登ると鍵を握る<聖ペトロ>(右)と剣を持つ<聖パウロ>が迎えてくれるのが嬉しい。
ところでこのシュルピス教会、主祭壇(左)と向き合う形で、6588本ものパイプを持つ世界最大級のパイプオルガン(右)があることで知られてい、今も壮大で華麗なオルガン・シンフォニーが演奏されると聞く。
もうひとつ知られているのが、フランスはロマン主義の巨匠ジェーヌ・ドラクロワ(1798-1863)のフレスコ画。
色彩の魔術師、と呼ばれたほどに色彩表現に優れたドラクロワ。
激情的な表現手法によって印象派や象徴主義など、後の近代絵画の先駆となった画家ともされ、代表作、「民衆を率いる自由の女神 ‐ 1830年7月28日」(左)は、ルーヴル美術館に架る。
さて、目指すフレスコ画、「神殿を追われるヘリオドロス」(中)と「天使と闘うヤコブ」(右)は、教会へ入って直ぐ、右礼拝堂の壁にあった。
思っていた以上に大作で、強烈な色彩を使い律動的で力強い作品だった。
ただ、油煙のため青を基調とした全体のトーンは暗く、目を凝らせなければよく見えないのが残念と言えば残念(拡大すれば少しはっきりします。)、そんな思いを残し、ルーヴルへ急ぐべくメトロへと向かった。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1012
ルーヴル美術館、ようやく始まりましたね。
しかも、短く、足早く廻られるとのこと、詳しい解説も楽しいのですが、さっと名画を見て歩くのもいいと思いますよ。
楽しみにしています。