ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

ルーヴル余話 ‐ 駆け足ルーヴル(19)

2015年12月14日 |  ∟フランスの美術館

 最近の映画は知らないが、かつて長尺もの、例えばフランシス・コッポラの名作 「ゴッドファーザー」など。の上映では、そろそろ佳境という頃に、画面に “ INTERMISSION ” などの文字とともに場内が明るくなり、その間に飲み物を買ったりお手洗いを済ませたりしたものである。

 ところで、ルーヴルの小さな旅、牛の涎のようにだらだらと締まりなく投稿しているけど、そろそろ帰り支度をしなければならぬ頃。
 と、思い乍らも、その INTERMISSION・休憩を兼ねてパリ美術館事情のさわりをひとくさり、お付き合いを。

 1986年だからミッテラン大統領の時代、パリ万博のため建設された駅舎を利用して美術館が誕生。
 それが、印象派の殿堂<オルセー美術館>、旧シュ・ド・ボーム美術館や旧リュクサンプール美術館の収蔵作品に、ルーヴルからも一部が移管されスタートした。

 やゝ大雑把だが、ゴチック美術から写実主義辺りまでをルーヴル、印象派、象徴主義辺りまでをオルセーと、それぞれの収蔵作品を補い合う関係にある。

 余談だが、ひとつの都市でこのような関係にあるのは、NYのメトロポリタンとモマ・近代美術館、ミュンヘンのアルテとノイエ・ピナコテークの他に、乏しい体験だがその例を知らない。
 が、鑑賞客にとって、それが便利なのか不便なのか、受け止め方は様々だろう。

 本題に戻って、きっちりと作品を区分けできればいいのだろうけど、なかなかそうもいかないようだ。
 写実主義の<コロー>(1796-1875)のように、印象派の直前に活躍した画家なら判らなくもないが、印象派から半世ほども前の画家にあり乍ら、両方の美術館に架る画家もいる。

 そのひとりが、本シリーズの<冒頭に登場>、ロマン主義最大の画家ドラクロワ(1798-1863)。
 また、フランス新古典主義における最後の巨匠とされるアングル(1780-1867)も、その幸運?な画家のひとりだ。

 こんなことを性懲りもなくだらだらと書いたのは他でもない、その大御所アングルを投稿しようとして途中ではて?と思案、この画家、オルセー美術館で取り上げたのでは・・・と。
 そんなことで、詰まらない話に長々とお付き合いをさせたが、そうさせたアングルは次回のお楽しみに??

 詰まらない序に、美術館の写真をとも思ったが、「また?」と眉をしかめられるだろうと、わが西洋長屋の庭に咲く 「秋薔薇」(あきそうび)に、したものの代わり映えしないのはおんなじだよねえ!
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1067

 ※ 「駆け足ルーヴル(18) ‐ ゴヤ」へは、<コチラ>からも入れます。 


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