余すところ五日ばかり、各地からは年の暮れの風物詩も届く。
振り返れば、お正月の松が取れた中旬から三回、年初の釜をかけて新年を寿ぎ、2月からお仲間の皆さんと通常通りの稽古を始めた。
今年は、東日本大震災に続く福島原発の大事故、季節の変わり目にごとに襲ってきた豪雨禍など、多くの方が辛い目に遭われた年でもあった。
そんな厳しい世情だったけれど、茶事、裏千家や茶会訪問、飛鳥茶会や公民館主催の文化祭の呈茶、陽明文庫見学など、課外稽古も楽しみながら学ぶことができた。
その稽古も、クリスマスイブで、無事納めることができた。
それも、お仲間の皆さんの支えあってのことと感謝している。
翌日曜、降誕祭の主日(日曜礼拝)のミサをお休みして墓参を済ませた。
ところでペトロ、墓参の帰途、恒例の<寄り道>ともなりつつある、「温泉に浸かって、一年の疲れを流して帰ろう」と、誘ってくれた。
昔からあったのかどうか知らないが、温泉旅館などが宿泊しなくとも入湯を楽しめるプランを売り出しているし、小奇麗な公共の入湯施設もある。
それで 「何処かいいところはないかな?」と探していたようだが、墓参後のこととて時間も限られ、結局は何時ものとおり、帰り道にある有馬の湯に浸かり炭酸煎餅を齧って帰るコースを楽しんできた。
稽古中の留守を快く守ってくれたし、稽古を終えて少しでも疲れが取れればと気を遣ってくれるペトロに感謝のほかない。
ただ、自分の健康もさりながら、連れ合いに長患いをされるとお稽古どころではなくなるのも現実。
帰りの道すがら 「ありがとう、疲れが取れたよ!」の言葉を添えて、「来年も元気に過ごしてね」と言うと、こちらの気持ちなどとっくにお見通しのよう、「・・・・」苦笑いを浮かべ乍らハンドルを握っていた。
今年一年、稽古の場を和ませてくれた 「花」とともに、重ねて皆さんに感謝。 ()
peter & Catherine’s Travel Tour No.416