近くにショッピング・センターが相次いでできた。
そのあおりを受け、自宅近くの生協が閉店するという騒ぎもあったが、核店舗に生活雑貨の店を新たに加え、再出発したのが4月ほど前のこと。
その生活雑貨の量販店、開店当初こそ賑わっていたものの、平日は閑散といえば語弊があるかも知れないが、流行っているようにも見えなかったのだが、最近になって親子連れや若い人たちで結構賑わっている。
就職や入学などで親元を離れ、ひとり暮らしをする若者達が、その準備のためこの店を利用するようだ。
カート一杯に生活用品を積んだ若者を見かけると、「頑張れよ!」とエールを送りたくなる。
引越しといえば、我が友R君のこと。
3年間の楽しい時間を修め、先日、無事?卒園したが、「幼稚園は遊ぶところだよ」と言って憚らず、爺ちゃん婆ちゃんは別にして両親をひとしきり嘆かせたようだ。
そのことは、<クリスマス・イブ>の稿でも書いた。
5年前、伊予のM市から伯耆のY市に引越し、春秋は滴る緑と燃えるような紅葉、夏は海、冬はスキー、そして、温泉大好きっ子?として「い~い湯だなあ」?を満喫してきた彼、3年前の春、関西のベッドタウンとして造成された伊賀のN市に移った。
若者の郊外離れ?と少子化で、自宅近くに遊び仲間が殆どいないハンデはあったものの、運動会や学芸会や遠足、そして、苺や葡萄狩りなど田園の日々を楽しんだようだ。
少し遠い幼稚園に入ったこともあり、地元の小学校へは同じ園からふたりだけが入学、その準備も整っていたようだったが、生憎のことにこの春、父親の仕事で転居することになった。
入学前にして三回の引越しを経験する彼、前回と違って前向きに考えているようにも思えるのが救いだ。
という訳で今、ペトロとカタリナ、とてもじゃないが重い引っ越し荷物は持てないので、お邪魔虫のR君と弟I君の子守、というより遊び仲間として、新しい町、お城の桜が早くも満開の土佐のK市にいる。
そんなこんなで、別れの弥生・3月がゆき、新しい出会いが待つ卯月・4月が来る。
“ 人の数だけの別れと出会い ” があるという。
卒業や旅立ちにまつわる思い出など、コメントをお寄せ下さい。
写真の紅梅、蝋梅、沈丁花、春浅き2月、<大谷記念美術館>の庭で撮ったものです。