5月31日は、ロックバンド「レッド・ツェッペリン」のドラマー、ジョン・ボーナムが生まれた日(1948年)だが、詩人ホイットマンの誕生日でもある。
ウォルター・ホイットマンは、1819年、米国ニューヨーク州のロングアイランドで生まれた。両親はクエーカー思想の信奉者で、ウォルターは9人きょうだいの2番目だった。
貧しい家庭事情により、11歳から弁護士事務所の雑用係として働きはじめたウォルターは、その後、印刷工、新聞記者、学校教師などをへて、19歳のころにはみずから新聞の発行者となった。
一年足らずで自分の新聞を売却し、ふたたび印刷工や教師、編集者などをしながら、詩や文章を書きつづけた。
36歳のとき、代表作となる詩集『草の葉』を自費出版。最初の版では、12編の詩を収めた薄い詩集だったが、この初版に、ホイットマンは生涯をかけて、詩を追加し、改定し、版を重ねて完成させていった。
『草の葉』を読んだ彼の弟は、まったく価値を認めなかったというが、ラルフ・エマーソン、ブロンソン・オルコット、ヘンリー・ソローといった人々が絶賛した。
彼が42歳のときにはじまった南北戦争に際しては、北軍側の陸軍病院で看護士として勤務し、戦争後は、政府の役所に勤めながら、詩作と推敲を続けた。
49歳になる年に、英国でホイットマンの詩集が出版され、英国先行の形で彼の詩人としての評価が高まっていった。
72歳のころ『草の葉』を完成。増補改定が重ねられた完成版は389編の詩が収められた大詩集となっていた。
1892年3月、ニュージャージー州で、肺炎、腎炎により没。72歳だった。
ホイットマンという人は、山や海や川を歌い、田舎を歌い、都会を歌い、原子から宇宙までを歌い、人間については、奴隷や農民から、大工、木こりなどなど、老若男女すべての人々を歌った詩人だった。文豪ヘンリー・ミラーはこう言っている。
「まったく、たぶんこの世に生れて来た人間で、ウォルト・ホイットマンほど沢山のものを好きになり、僅かのものしか嫌わなかった人間はあるまい」(田中西二郎訳「わたし自身の歌」『ヘンリー・ミラー全集(11)わが読書』新潮社)
「ウォルト・ホイットマン、一個の宇宙人、正真正銘のマンハッタン子、
騒ぎ建てることが好きで、肥り肉で、肉感的で、よく食い、よく飲み、よく種づけるもの、
メソメソ屋ではなく、男たちや女たちのうえにはだかるものでもなければ、彼らから超然と離れているものでもない、
不道徳者にくらべて堅造というのでもない。」(ホイットマン著、富田砕花訳『草の葉』グラフ社)
ホイットマンのことばにこういうものがある。
「知りたがりであれ、決めつけるのでなく。(Be curious, not judgmental.)」(Brainy Quote: http://www.brainyquote.com/)
(2015年5月31日)
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ウォルター・ホイットマンは、1819年、米国ニューヨーク州のロングアイランドで生まれた。両親はクエーカー思想の信奉者で、ウォルターは9人きょうだいの2番目だった。
貧しい家庭事情により、11歳から弁護士事務所の雑用係として働きはじめたウォルターは、その後、印刷工、新聞記者、学校教師などをへて、19歳のころにはみずから新聞の発行者となった。
一年足らずで自分の新聞を売却し、ふたたび印刷工や教師、編集者などをしながら、詩や文章を書きつづけた。
36歳のとき、代表作となる詩集『草の葉』を自費出版。最初の版では、12編の詩を収めた薄い詩集だったが、この初版に、ホイットマンは生涯をかけて、詩を追加し、改定し、版を重ねて完成させていった。
『草の葉』を読んだ彼の弟は、まったく価値を認めなかったというが、ラルフ・エマーソン、ブロンソン・オルコット、ヘンリー・ソローといった人々が絶賛した。
彼が42歳のときにはじまった南北戦争に際しては、北軍側の陸軍病院で看護士として勤務し、戦争後は、政府の役所に勤めながら、詩作と推敲を続けた。
49歳になる年に、英国でホイットマンの詩集が出版され、英国先行の形で彼の詩人としての評価が高まっていった。
72歳のころ『草の葉』を完成。増補改定が重ねられた完成版は389編の詩が収められた大詩集となっていた。
1892年3月、ニュージャージー州で、肺炎、腎炎により没。72歳だった。
ホイットマンという人は、山や海や川を歌い、田舎を歌い、都会を歌い、原子から宇宙までを歌い、人間については、奴隷や農民から、大工、木こりなどなど、老若男女すべての人々を歌った詩人だった。文豪ヘンリー・ミラーはこう言っている。
「まったく、たぶんこの世に生れて来た人間で、ウォルト・ホイットマンほど沢山のものを好きになり、僅かのものしか嫌わなかった人間はあるまい」(田中西二郎訳「わたし自身の歌」『ヘンリー・ミラー全集(11)わが読書』新潮社)
「ウォルト・ホイットマン、一個の宇宙人、正真正銘のマンハッタン子、
騒ぎ建てることが好きで、肥り肉で、肉感的で、よく食い、よく飲み、よく種づけるもの、
メソメソ屋ではなく、男たちや女たちのうえにはだかるものでもなければ、彼らから超然と離れているものでもない、
不道徳者にくらべて堅造というのでもない。」(ホイットマン著、富田砕花訳『草の葉』グラフ社)
ホイットマンのことばにこういうものがある。
「知りたがりであれ、決めつけるのでなく。(Be curious, not judgmental.)」(Brainy Quote: http://www.brainyquote.com/)
(2015年5月31日)
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