パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

セットアップ ★★★

2015年03月07日 | DVD作品ーさ行
ヒップホップ界のスター、カーティス“50セント”ジャクソンと『ダイ・ハード』シリーズでお馴染みの大御所ブルース・ウィリス、『クラッシュ』『父親たちの星条旗』で演技力を高く評価されたライアン・フィリップ。総合格闘技の元世界チャンピオン『エクスペンダブルズ』のランディ・クートゥアも出演。個性派が勢ぞろい!
元ハリウッド超一流のスタントマンだった監督:マイク・ガンサーだから描けた、リアリティ溢れる壮絶なガン・アクションを織り交ぜた、悪の中でしか生きられない男たちの悲しくも強い“絆”。バイオレンス・アクションの問題作!
あらすじ:サニー(50セント)、ビンス(フィリップ)、デイヴの3人は、500万ドル相当のダイヤ強奪計画を企てていた。実行当日、計画は成功したに見えたが、ビンスは二人を裏切り、ダイヤを持ち逃げしてしまう。
それによってサニーは重傷を負い、デイヴは命を落としてしまう。 まさかの裏切りに復讐心を燃やすサニーはビンスを追うが、二人には危険な魔の手が迫っていた。裏社会を牛耳る顔役、ビグズ(ブルース・ウィリス)もまた、強盗事件以降、執拗に二人の足跡を追っていたのだ。
降りかかる火の粉を払いながら、ビンスに迫るサニー。 彼は、命を落とすことになってしまったデイブと、残された婚約者のためにも事の真相を知る必要があった。そして、友を裏切ってでもビンスが守りたかったものとは―――。

<感想>2012年12月10日公開の作品。ブルースのおっさんの作品は殆どといっていいほど観ているのに、この映画は劇場で見なかった。
音楽界で頂点に登りつめた人気ラッパー、カーティス“50セント”ジャクソンが主人公サニーを演じ、友達のビンスにはライアン・フィリップが、それにブルース・ウィリス共演のクライムアクション。ダイヤ強奪に端を発した、男たちの友情と裏切りの連鎖が描かれている。
ダイヤを独り占めするビンスの機関銃乱射を皮切りに、サニーとデイブを射殺。クライマックスの壮絶な銃撃戦が有るかと思えば、ダイヤを追うビグズが、相手を水槽に沈めながら、賭けをする残忍な拷問を見せるバイオレンスシーンでは、セリフにはかなりブラックなジョークが盛り込まれ、思わず笑ってしまう。
舞台となるデトロイトはどこか薄暗く、寒々とした雰囲気。機関銃の乾いた発射音が響き渡り、死体を処理する精肉店主の不気味さ、ギャングやマフィアの存在など、リアルな空気感が伝わって来る。

冒頭の刑務所内の場面で登場する初老の男。ダイヤ強奪の際、ダイヤを運搬する車を運転する女。紅一点のミアは、ビンスの親戚の女。一見関係ないように思えるが、実は後半で事件を巡る意外な事実が明らかになるわけ。
この初老の男は、ビンスの父親で、刑務所に21年入っており、刑務所の中で居ごこちがいいように監守に金を払っていた息子。その金のためにダイヤを独り占めして、大金を手に入れる。
怒り心頭のサニーが、ビンスのことを許せなく、ギャングのビグズに相談する。それが仕事としてロシア人から200万ドルを強奪、ビグズの子分が薬を欲しいというのでサニーの知り合いへと、そこで銃の暴発事故で死亡。死んだ子分は元格闘家のランディ・クートゥア。その死んだ子分を、精肉やで挽肉の機械にかけてミンチ状態に、これではハンバーグなんて食べられないよ。

ギャングとマフィアの銃撃戦を逃れたビンスを、サニーが追い掛ける。様々な場所を抜け、延々続く逃走劇。通行人も吹っ飛ばされて、追うサニーも追われるビンスも本気度マックス。だが、サニー走るの遅いしで、ビンスを見逃してしまう。
裏社会に生きる男たちの悲しい生きざま。普通のクライムアクションとは違う、タランティーノ作品的な味わいがある。脇役に徹したブルースの存在感、男気あふれるジャクソン、これまでにない悪役ぶりのフィリップ。みずからの欲望のためではなく、様々なしがらみから罪を犯さざるを得なかった、彼らの悲哀が感じられる。役者感の熱き演技合戦が見所です。
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