パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

僕等がいた 後篇    ★★★

2012年05月04日 | は行の映画
『源氏物語 千年の謎』の生田斗真と『婚前特急』『ロボジー』の吉高由里子を主演に迎え、人気漫画を前後編で映画化した純愛物語の後編。今回は舞台を北海道から東京に移し、高校時代に恋に落ちた運命の相手を心から求めつつもなかなか成就しない恋の行方を追い掛ける。前編同様高岡蒼佑や本仮屋ユイカが共演するほか、『猿ロック THE MOVIE』の比嘉愛未が新メンバーとして参加。生涯たった一人の宿命の恋人を思い続けるピュアな愛が胸を打つ。

あらすじ:高校2年生の冬、矢野(生田斗真)は家庭の事情で釧路から東京に転校するが、彼と七美(吉高由里子)は再会を誓い合う。それから数年後、就職活動に明け暮れる七美をそばで支えてくれたのは矢野の親友である竹内(高岡蒼佑)だった。最初は遠距離恋愛を続けていた二人だが、ある日突然矢野はぷっつりと消息を絶ち、音信不通のまま月日だけが流れていった。(作品資料より)

<感想>前編を見てから日にちが経ってないので、後編が待ち遠しいくらいでした。矢野と七美の関係はどうなるんだろう?・・・と、あの別れの駅のホームで泣きながら見送った七美のことを思うと、後編ではこの二人絶対に結ばれて欲しいと願いましたね。
七美のことを大好きな竹内の気持ちも分かるけど、男の人を始めて好きになった七美の初恋を成就させて上げて欲しいと願うばかりです。女性のかた、ハンカチを持って鑑賞して下さい、絶対に泣けますから。
作品の前半は、二人がメールで互いの好きな気持ちを感じとることができましたが、矢野の東京での生活に、とんでもないアクシデントが発生するんですね。母親が仕事を首になり生活費を息子がバイトを掛け持ちして工面するしんどさ。親子喧嘩が始まり、母親が神経的におかしくなり、飛び降り自殺。

それに、突然矢野の目の前に現れる有里(本仮屋ユイカ)。彼女の矢野が好きで独り占めしたいと思い、ストーカーのような強引さに負ける矢野。それに有里の母親が倒れて、矢野の優しさから益々有里から離れなくなり同棲してしまう。矢野にとんでもなく不幸が降りかかってきて、お先真っ暗な表情の生田斗真の演技も良かった。
七美が彼からのメールが途絶え、それでも東京で二人は再会し、矢野が高橋を最期のデートで東京案内をするシーンでは、何となく今後の二人の結末が見えてきて泣けてしまった。

有里と矢野のことを竹内から知らされる。そして竹内からのプロポーズ、その時の竹内の言葉が最高なんです。「高橋が抱えきれない荷物は俺が引き受ける。だから、大丈夫だ」揺れる心の七美だが、彼女には矢野とのあの「約束」を真実のことと受け止め、竹内のポロポーズを断りいつまでも矢野が自分のところへ帰ってくれることを信じます。
普通であれば、こういった遠距離恋愛で連絡がとれなくなり、彼のアパートへ訪ねて行って、そこに女(有里)が居た場合は、裏切られた思いの方が強く心に残り、彼を許すことなく諦めてしまうでしょうね。でも七美は、忘れられないし、信じて待っていることを選んだのですね。

これは見ていて辛かった、特に今回も悪人のような冷たい表情の有里の役、本仮屋ユイカの演技が上手いので、どちらかと言うと天真爛漫な七美役の吉高由里子が、好きな人に裏切られたと思いたくない切ない感情を、押し殺している演技の方に拍手を送りたいですね。
それと、会社の同僚で、偶然矢野の転校先の同級生だった千見寺亜希子に、仕事先で矢野が姓を変えて働いているのを見つけたと、教えられる。この亜希子も実は矢野のことが好きで、付き合ってくれと彼女から言うも、友達でいてくれと言われ、秘かに矢野のことをずっと思い続けていたのですね。
まさか、最後に竹内と結婚することになるとは、想像もしていなかったので、でもこのような展開は良かったですね。それに、ラストで故郷の釧路で、同級生の結婚式に出るため帰った七美が、きっと矢野が来ることを思いながら、あの母校へ行き彼と再会出来たと言う結末。

そこには「私は今でもあなたを愛しています」という七美の矢野に対しての真実のメッセージが込められていて、彼の心に届かないってことはありませんよね。逢えないってことと、逢えなくてもいつか二人は必ず再会して、心の中の想いをぶちまけてしまえば、きっと許し合えるはず。ハッピーエンドの結末に満足です。
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