「過速スキャンダル」のカン・ヒョンチョル監督によるコメディ。出演は、ユ・ホジョン、「ヘンゼルとグレーテル 」のシム・ウンギョン他。

あらすじ:アラフォー主婦が数十年ぶりに同級生に再会。そこから自分たちが最も輝いていた80年代と女子グループ「サニー」の思い出が次々によみがえる。原色ファッションにポップ音楽、血気盛んな雰囲気など80年代の要素満載の快作コメディ!
あらすじ:夫と高校生の娘と不自由なく暮らす主婦、ナミ。ある日、母親の入院先で高校時代の友人、チュナと再会するが、彼女はガンに冒されていた。ナミに頼まれて彼女は、永遠の友情を誓った高校時代の仲間たち、“サニー”のメンバーを捜すことに。

<感想>本作の中では、“永遠の友情”というものが不変であるように描かれていましたが、しかし、現実には学生の頃の仲間と何十年かぶりに再会した場合に、人生の勝ち負けがはっきりしていて、中々すんなりとは仲良く出来ないんじゃないかという気がしました。
ちょっと前まで、家の稼業を継いでボチボチやっている子とか、会社務めをしている子とか、結婚して子供がいて専業主婦をしている人もいれば、生活が苦しくてパートをしている人だっている。
だから勝ち組って言い切るのはちょっとね、むしろ勝ち組になっている人って少ないのではないかしら。社会的地位もあって、経済的にも余裕のあるように見えても、重い責任を持たされて、それを回避できなくて自殺したりすることさえあるから。
そんな時代だからこそ、この作品の中の“サニー”のメンバーたちの関係が素晴らしく見え、羨ましくさえ思いました。
今は、厳しい格差社会の中で、みんな人生の辛酸をなめている。しかも一番の成功者であるはずのチュナが、ガンを患い、それでも青春時代の輝きを取り戻せたのは、高校時代の友情、その時代が一番自由奔放に過ごせたからなのでは。
仲間を大切にして、悪いことも善いことも共有し、全身全霊で遊びほうけていたからこそ、その仲間たちと、お互いに深く交流をもっていたということがあるからでしょうね。
だから、中には辛い状況で再会することを拒む人も、そんな仲間の立場を思いやって何かしてあげられたら素晴らしい友情が生まれる。でも、みんな自分の生活で勢いっぱいなのだ。私には、小学校からの友達が数人いる。今でも1年に2回ほど会い、昔の話に花が咲く。しかし、思いやりも大切で、相手の心を傷つける話は禁句だ。

この作品の中の“サニー”と敵対するチームの女の子たちは、リーダーが専制君主みたいになってみんなをコントロールしていて、しかも他のメンバーがリーダーを信用していない。これでは長続きしない。
でも“サニー”では、メンバーが落ちこぼれることを許さないチームだった。誰かが大変なことになったら救ってあげる。誰かが行き過ぎていたら、ちょっとやめろよ、って言うようなことも言える仲間なんですね。チームの中にセイフティ・ネットがある。それがとても大事なことで、つまり相互扶助の精神に通じている。
だから、30年経っても関係を復活することができる。主人公がサニーのメンバーの中に、落ちぶれている子に出会っ時も、きっと本人は会いたくないはず。だが、彼女たちは、優しく応援する。
チュナが事業で成功し、ガンに冒され余命幾ばくもなく、その後のことを昔のサニーの仲間たちに、財産を分け与えることには大いに共感した。だが、あまりにも最後が出来すぎたような物語になっているので、サニーのメンバーが集まって踊りながらチュナを送る光景は素敵でしたがね。
2012年DVDレンタル鑑賞作品・・・6
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<感想>本作の中では、“永遠の友情”というものが不変であるように描かれていましたが、しかし、現実には学生の頃の仲間と何十年かぶりに再会した場合に、人生の勝ち負けがはっきりしていて、中々すんなりとは仲良く出来ないんじゃないかという気がしました。
ちょっと前まで、家の稼業を継いでボチボチやっている子とか、会社務めをしている子とか、結婚して子供がいて専業主婦をしている人もいれば、生活が苦しくてパートをしている人だっている。
だから勝ち組って言い切るのはちょっとね、むしろ勝ち組になっている人って少ないのではないかしら。社会的地位もあって、経済的にも余裕のあるように見えても、重い責任を持たされて、それを回避できなくて自殺したりすることさえあるから。
そんな時代だからこそ、この作品の中の“サニー”のメンバーたちの関係が素晴らしく見え、羨ましくさえ思いました。
今は、厳しい格差社会の中で、みんな人生の辛酸をなめている。しかも一番の成功者であるはずのチュナが、ガンを患い、それでも青春時代の輝きを取り戻せたのは、高校時代の友情、その時代が一番自由奔放に過ごせたからなのでは。
仲間を大切にして、悪いことも善いことも共有し、全身全霊で遊びほうけていたからこそ、その仲間たちと、お互いに深く交流をもっていたということがあるからでしょうね。


この作品の中の“サニー”と敵対するチームの女の子たちは、リーダーが専制君主みたいになってみんなをコントロールしていて、しかも他のメンバーがリーダーを信用していない。これでは長続きしない。
でも“サニー”では、メンバーが落ちこぼれることを許さないチームだった。誰かが大変なことになったら救ってあげる。誰かが行き過ぎていたら、ちょっとやめろよ、って言うようなことも言える仲間なんですね。チームの中にセイフティ・ネットがある。それがとても大事なことで、つまり相互扶助の精神に通じている。
だから、30年経っても関係を復活することができる。主人公がサニーのメンバーの中に、落ちぶれている子に出会っ時も、きっと本人は会いたくないはず。だが、彼女たちは、優しく応援する。
チュナが事業で成功し、ガンに冒され余命幾ばくもなく、その後のことを昔のサニーの仲間たちに、財産を分け与えることには大いに共感した。だが、あまりにも最後が出来すぎたような物語になっているので、サニーのメンバーが集まって踊りながらチュナを送る光景は素敵でしたがね。
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