パピとママ映画のblog

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るろうに剣心 京都大火編 ★★★★★

2014年08月02日 | アクション映画ーラ行
和月伸宏原作の人気コミックを基にした2012年の前作に続き、原作のクライマックスともいうべき「京都編」を前後編で実写映画化したアクション大作の前編。日本制圧をたくらむ強敵を倒すべく京都へと向かう、人斬り抜刀斎こと緋村剣心の活躍を描く。主演の佐藤健やヒロインの武井咲らが引き続き出演するほか、剣心の宿敵役の藤原竜也や伊勢谷友介らが新たに登場する。監督は、前作と同じくテレビドラマ「龍馬伝」や『ハゲタカ』などの大友啓史。迫力満点のスケールと驚異的なアクションに目を奪われる。
前作の「るろうに剣心」(2012)

<感想>かつて「人斬り抜刀斎」として数多くの人を手にかけたが、今は「不殺の誓い」を立てて、人を斬ることのできない逆刃刀を手に流浪人を続けている緋村剣心。そんな剣心が神谷薫(武井咲)や仲間たちと出会い、帰る場所を見つけるまでの物語だった。

この京都編では、「影の人斬り」として剣心の後継者となった志々雄真実(藤原竜也)が登場する。戊辰戦争のときに同志たちに殺されそうになり、全身を斬られ油をかけられ、火をつけられたにもかかわらず生きていた志々雄が、一大兵団を形成し、京都の暗黒街から復讐戦争を起こそうと画策。剣心が明治政府から志々雄を倒すように要請される、というのが京都編の始まりである。

剣心にとって、志々雄は「憎悪」と「狂気」を増幅させたもう一人の自分。ようやく辿り着いた帰る場所を捨ててでも、その存在と対峙しないことには、剣心という人は、新時代を生きていくことはできない。そのための戦いがこの2部作で映画として描かれてるのである。
クライマックスシーンでは、佐藤健の、いや剣心の極めて高い身体能力を必要とする危険なシーンでも、可能な限りスタントを使わずに、ダイナミックな動きで繰り返される最高のアクションが見られます。

笑顔を絶やさない宗次郎との手合せで、なんと!剣心の逆刃刀が半分に折れてしまうのだ。どうする剣心、刀鍛冶を探してナオしてもらわねば、ヤバイ!
そして、十本刀の1人である刀狩の張、三浦諒介との逆刃刀なしでの一騎打ちでは、剣心も危うしというところを、刀鍛冶の息子が父親から受け継いでいた真剣の逆刃刀が出て来るのだ。

もう一つの見せ場は、京都の御庭番集を束ねる翁役の田中泯が一騎打ちするのは、伊勢谷くんの二刀流に対して仕込み剣なるもので応戦する。いぶし銀のような田中泯のしなやかな武闘を特とご覧あれ!

そして、セットも衣装も役者たちもズブ濡れになる船上シーンでも、究極の見せ所が用意されている。志々雄の軍艦のようなデカい舟にまさか薫が捕まっているとは、助けに剣心が行くも、海に突き落とされ剣心も薫を助けに海へザブン。荒波のなか、薫が見つからず何処か港町に打ち上げられる。その剣心を助ける謎の男に福山雅治が出て来て、もしかして坂本龍馬かもしれませんね。納得いきます。

いやはや、凄かったです。ハリウッド級のスピード感と破壊力も、それによって描かれる日本人の心の深い部分の表現も、肉体的な説得力も、すべてが前作の10倍増しのとんでもない映画となっていた。
アクションと映像がどこまでスケールアップしたのかは、後編まで観ないと語れませんね。
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