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バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!★★

2013年04月22日 | は行の映画
突然訪れた、高校時代の同級生の結婚というニュースに動揺する独身3人組の暴走を描く、コミカルなガールズムービー。

キルスティン・ダンストのほかに、テレビなどで活躍するリジー・キャプラン、サシャ・バロン・コーエンの妻として知られるアイラ・フィッシャーが、様々な悩みを抱える微妙な年頃の女性をリアルに演じる。
あらすじ:高校時代の同級生ベッキーから結婚が決まったことを聞かされたレーガン(キルステン・ダンスト)は、すぐに親友のジェナ(リジー・キャプラン)とケイティ(アイラ・フィッシャー)にその旨を報告。バチェロレッテ(独身女性)の3人は、お世辞にも美人とは言えないベッキーが自分たちより先に結婚することにショックを受ける。結婚式に出席するため、3人はニューヨークに集結。
結婚前夜パーティではしゃぎすぎて新婦のドレスを破ってしまう。結婚式まであと12時間。ドレスをなんとかするのに奔走する一方、結婚の気配がない彼氏との関係、昔との恋人の再会、行きずりの恋などそれぞれが抱える問題も絡んできて、彼女たちの大暴走はさらに加速する……。(作品資料より)

<感想>ウィル・フェレルとアダム・マッケイの「俺たち」コンビが発掘した劇作家、レスリー・ヘッドランド作のオフ・ブロードウェイ劇を映画化した作品で、監督も映画畑じゃない女流劇作家。それだけに女性版「ハングオーバー!」とまではいかない。セックス、ドラッグ、ゲロと何でもアリのギャグセンスと、軽いノリのウェディング・コメディに仕上がっている。

同窓会もののバリエーションだが、三人の女友達がデブでブサイクな花嫁への嫉妬で、前夜祭の日に花嫁のウェディングドレスを二人で着て破ってしまい、式までに修復可能はどうかという危機的状況に陥っても、女子同士のエゴや見栄で物語が進展しない前半がつまらない。後半では、3人の友達が一夜のトラブル(ドラッグや性行為)を通して自己を見つめ直す作品だと捉えて観たとしても、下品さもおバカぶりも呆れてしまって、お笑い度も印象度もまあまあと言った程度で残念。
それにしても、イケメン青年が出演していないのにはガッカリでした。

それでもそれぞれの女性が個性的で、活き活きとしているので、最後まで楽しく観られる。こいいう結婚式前夜のどんちゃか騒ぎは、日本女性にはないので冷めた目線で観てしまい、アメリカ女性がまだこんなに結婚に憧れを持っていることに驚きます。個人主義で自立好きの国民のはずなのにね。

中でも学園女王のレーガンとジェナ、ケイティを演じているのは、キルステン・ダンストに、リジー・キャプラン、そしてアイラ・フィッシャー。コメディセンス自体は、サシャ・バロン・コーエン夫人であるアイラが一番目立っているようだけど。つまりドラッグ吸い過ぎ中毒でハチャメチャな彼女。むしろ重要なのは他の二人の方。というのもキルステンがかつて学園映画の女王だったし、リジー・キャプランの出世作は、リンジー・ローハンの友人役を演じた学園映画「ミーン・ガールズ」だから。

そうなんです、本作はハッピーな学園映画のヒロインたちの“その夜”を描いたビターなコメディなのですから。キルステンが若くして成功した反動で、鬱病にかかっていた経験をフィードした「メランコリア」に続いて、本作のような暴走演技の汚れっぷりも見れたということは実に感慨深いですね。ちなみに、花嫁のデブ、ベッキーを演じているのは「ブライズメイズ」にも顔を出していたレベル・ウィルソン。彼女の好演にも注目ですよ。
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