パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ダーク・プレイス ★★★

2016年09月01日 | アクション映画ータ行

「ゴーン・ガール」の原作者ギリアン・フリンの世界的ベストセラー『冥闇』をシャーリーズ・セロン主演で映画化したミステリー・ドラマ。幼い頃に家族を惨殺され、その犯人として実の兄を名指しした少女が、その28年後に、兄の無実を信じる謎の組織と関わったことから、封印していた過去の記憶と向き合い、事件の意外な真相に迫っていくさまを描く。共演はニコラス・ホルト、クロエ・グレース・モレッツ、クリスティナ・ヘンドリックス。監督は「マルセイユ・ヴァイス」「サラの鍵」のジル・パケ=ブランネール。
あらすじ:85年、米カンザス州の田舎町で母親と2人の姉妹が殺害される凄惨な事件が起こった。8歳の末妹リビーが生き残り、彼女の証言によって、一家の長兄ベンが殺人犯として逮捕された。それから28年後……成長したリビー(シャーリーズ・セロン)のもとに、過去に起きた有名な殺人事件の真相を再検証する「殺人クラブ」から招待状が届く。ベンは本当は無罪なのではないか?と主張するクラブの主宰ライル(ニコラス・ホルト)からの懇願と、協力に対する報酬に心が動いたリビーは、長年疎遠だったベンと刑務所で対面を果たす。「俺は罪をかぶったんだ」という、突然のベンの告白。ベンの再審申し立てに残された日数はあと21日しかないなか、リビーは、恐怖とともに心の闇にしまい込んだ記憶に再び向き合うことを決意するが……。

<感想>最近はやたらとこういう過去と現在が交錯するミステリって多いと思うのですが、観ていてやたらややっこしく見えるだけで、効果的に思えることはまずないようだ。「隠された真実」とは、作り手の都合で観客から隠しておくことが自由自在にできてしまうからだ。

28年前に事件の被害者で、当時8歳だった目撃者であった末妹のリビー・デイに扮しているシャーリーズ・セロンが主人公であり、事件の被害者が寄付金や実録本の売り上げ収益で、その後の人生を生きているというシチュエイションは、フィクションの強みを生かした説得力が非常にあると思う。
シャーリーズ・セロンの心情に添って観て行こうとすると、感情が分断されるが、トラウマを抱えたヒロインは今まで何度も演じているから、今回行動派でアクションも決まっているし、理解できます。

“殺人クラブ”という団体のメンバー、ライルに「マッドマックス怒りのデスロード」(15)など、最近映画に良く出ているニコラス・ホルト。彼からの誘いで事件を解明するという上出来のサスペンス映画である。

謎解きは、兄のベンがリビーの証言で逮捕され、28年後に事件を調べるには難しいだろうと。それが、リビーの家庭の内情は父親が出て行き生活が苦しく、牧場も家も売り払わないと借金が払えないのだ。それで、母親が殺し屋に頼んで自分だけを殺してくれと依頼する。そして残された子供たちに、保険金で暮らしていけるようにと。

そのことは、誰も知らなかった。その殺し屋とは、元農家で破産管理人のカルバン・ディールという男で、自殺請負人として他人の自殺を手伝っており、事故や殺人のようにみせかけて依頼人を殺し、残された家族が保険金を受け取り、自分も殺し屋としての金を受け取るという仕組みだった。

そのころ、兄のベンは悪魔崇拝者となり、近所の少女たちへの暴行が疑われていた。ベンが付き合っていた金持ちの令嬢に、クロエ=グレース・モレッツという凝ったキャスティングなのも物語と密接な関係があるように思われた。最後に明かされる、令嬢ディオンドラとの間に娘が生まれ、母親と一緒に住んでいたのだ。彼女の名前ディオンドラは偽名であり、本名はポリー・パームという。

この金持ち娘が当時はあばずれ娘で、男癖も悪くお腹の子供の父親も誰か分かったもんじゃない。それが、彼女に「ベン、あなたの子よ」と言われ、28年前に夜中にベンの部屋にいて、その後に妹の一人に見つけられて首を絞め殺す。ベンは母親の部屋で殺し屋の殺人を目撃し、そこへ妹が入ってきて殺人鬼は妹をライフルで射殺したのだった。ベンは、お腹の子の父親としての責任感から、令嬢ディオンドラを庇って自分が犯人になったという。

3人の登場人物の視点からと、現在と28年目がせわしなくカットバックで描かれていくという、叙述トリック的な構成は原作に沿ったもので、それがミステリーの雰囲気を盛り上げていて良かった。
確かに事件の真相は意外なものではあるが、展開が偶然に頼りすぎているし、サプライズと言われても仕方がないだろう。原作者が「ゴーン・ガール」と同じであるだけに、情報や時制の処理とかは、原作のブラックな持ち味が薄まっているように見受けられました。
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