
ジェシー・アイゼンバーグ、マーク・ラファロ、ウッディ・ハレルソン、メラニー・ロラン、マイケル・ケイン、モーガン・フリーマンら豪華キャスト共演で、大金を盗み出した4人のマジシャンとFBI捜査官らの攻防を描くクライムエンタテインメント。カリスママジシャンのアトラスをリーダーとする4人組スーパーイリュージョニストグループ「フォー・ホースメン」が、ラスベガスでショーをしながら遠く離れたパリの銀行から金を奪うというマジックを披露し、観客を驚かせる。FBI捜査官のディランとインターポールのアルマは、彼らがさらなる強盗を働く前に阻止しようとするが、フォー・ホースメンのイリュージョンを見抜くことができない。捜査陣はマジックの種を暴くことで有名なサディウスという人物に協力を依頼するが……。監督は「トランスポーター」「タイタンの戦い」のルイ・レテリエ。

<感想>スーパーイリュージョンの真っ最中に、トリックで現金を強奪してしまう型破りな奇術師たちが活躍する新感覚エンターテインメント。天才マジシャンのJ.ダニエルには、ジェシー・アイゼンバーグが。

脱出の女王ヘンリーには、アイラ・フィシャー、そして凄腕の催眠術師メリットには、ウッディ・ハレルソンが。

それに最年少のハスラージャックにデイブ・フランコが、という4人が組んだ「ホースメン」は、ラスベガスでのショーの最中にパリの銀行から札束の山を盗み出す。前代未聞のショーに観客は熱狂し、アリバイを崩せない警察はカンカンに。
続くニューオリンズのショーでは、悪徳実業家トレスラー(マイケル・ケイン)から大金を奪い取り、瞬く間に観客の銀行口座に移し替えたのだ。奇跡を呼ぶ4人は人気爆発、義賊としてもてはやされる。

特別捜査官には、ディラン(マーク・ラファロ)とフランスから来たインターポールのアルマ(メラニー・ロラン)を含めたエリートチーム。だが、いつもホースメンに裏をかかれてばかり。コケにされまくった特捜班は、助っ人のサディアス(トリック破りの名人モーガン・フリーマン)を味方に付ける。
NYでのラストショーを予告した4人の真の目的とは?・・・。犯罪ドラマにありがちな暗い描写がまるでなく、4人のトリックはまさに豪華絢爛。もう、最後の最期まで気持ちよく騙されようではないか。

フォー・ホースメンがパリの銀行から金を奪うシーン。ラスベガスでのショーの最中に、ホースメンが観客の一人を瞬間移動させ、パリの銀行から現金を失敬したのは、これは魔法なのか?・・・。やっぱりね、なるほどというような、最後にトリックの謎解きが映し出されます。

VFXを使わずリアルに仕上げたいということで、ジェシー・アイゼンバーグが実際にマジックの技を身につけるために、デビッド・クォンという世界屈指のマジシャンに数週間指導を受け、指先のテクニックだけで演じるから、身体に無線機を装着してイリュージョンを演出する大掛かりなものまで、複雑なトリックを何種類も教わったそうです。その成果は、路上パフォーマンスの場面や、FBIの取り調べ室でディランらをおちょくるシーン、カメラがステージの上を複雑に動き回るラスベガスのシーンなどで発揮されているとのこと。

一芸に秀でた奇術師たちの期間限定のスーパーユニット。4人が組むのはお金儲けのためではなく、意外な目的があった。不可能と思われる犯罪を重ねる大胆不敵なマジシャン集団と、そして、4人に招集をかけた5人目のホースメンが存在するのです。
その5人目のホースメンの存在が明らかになる時、なるほどこんなに身近にいる人物とは、ネタバレになってもいいのですが、一応是非自分の眼でご覧になって下さい。私は完全に騙されてしまいましたけど。
マジックの歴史に関する神秘的なモチーフを絡めた物語が、派手なショー・シーンやルイ・ルテリエ監督らしい躍動感のあるチェイスを挟みながらテンポよく進み、驚くべき結末=種明かしに至るのです。しかし、カギ開け名人のデイブ・フランコが逃走中に車が横転して死んでしまうとは思ってなかったので、最後に出て来て嬉しかった。
主演のジェシー・アイゼンバーグの早口な台詞回しが語るように、本作はいわば「映画全体がトリック」なんですね。観る側に自然とフォー・ホースメンのマジックを見破ろう、事件の黒幕を見つけさせようとして、そして華麗に裏切るわけ。最後まで面白くて飽きない映画で惹きつけられますから。
2013年劇場鑑賞作品・・・305
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<感想>スーパーイリュージョンの真っ最中に、トリックで現金を強奪してしまう型破りな奇術師たちが活躍する新感覚エンターテインメント。天才マジシャンのJ.ダニエルには、ジェシー・アイゼンバーグが。

脱出の女王ヘンリーには、アイラ・フィシャー、そして凄腕の催眠術師メリットには、ウッディ・ハレルソンが。

それに最年少のハスラージャックにデイブ・フランコが、という4人が組んだ「ホースメン」は、ラスベガスでのショーの最中にパリの銀行から札束の山を盗み出す。前代未聞のショーに観客は熱狂し、アリバイを崩せない警察はカンカンに。
続くニューオリンズのショーでは、悪徳実業家トレスラー(マイケル・ケイン)から大金を奪い取り、瞬く間に観客の銀行口座に移し替えたのだ。奇跡を呼ぶ4人は人気爆発、義賊としてもてはやされる。

特別捜査官には、ディラン(マーク・ラファロ)とフランスから来たインターポールのアルマ(メラニー・ロラン)を含めたエリートチーム。だが、いつもホースメンに裏をかかれてばかり。コケにされまくった特捜班は、助っ人のサディアス(トリック破りの名人モーガン・フリーマン)を味方に付ける。
NYでのラストショーを予告した4人の真の目的とは?・・・。犯罪ドラマにありがちな暗い描写がまるでなく、4人のトリックはまさに豪華絢爛。もう、最後の最期まで気持ちよく騙されようではないか。

フォー・ホースメンがパリの銀行から金を奪うシーン。ラスベガスでのショーの最中に、ホースメンが観客の一人を瞬間移動させ、パリの銀行から現金を失敬したのは、これは魔法なのか?・・・。やっぱりね、なるほどというような、最後にトリックの謎解きが映し出されます。

VFXを使わずリアルに仕上げたいということで、ジェシー・アイゼンバーグが実際にマジックの技を身につけるために、デビッド・クォンという世界屈指のマジシャンに数週間指導を受け、指先のテクニックだけで演じるから、身体に無線機を装着してイリュージョンを演出する大掛かりなものまで、複雑なトリックを何種類も教わったそうです。その成果は、路上パフォーマンスの場面や、FBIの取り調べ室でディランらをおちょくるシーン、カメラがステージの上を複雑に動き回るラスベガスのシーンなどで発揮されているとのこと。

一芸に秀でた奇術師たちの期間限定のスーパーユニット。4人が組むのはお金儲けのためではなく、意外な目的があった。不可能と思われる犯罪を重ねる大胆不敵なマジシャン集団と、そして、4人に招集をかけた5人目のホースメンが存在するのです。
その5人目のホースメンの存在が明らかになる時、なるほどこんなに身近にいる人物とは、ネタバレになってもいいのですが、一応是非自分の眼でご覧になって下さい。私は完全に騙されてしまいましたけど。
マジックの歴史に関する神秘的なモチーフを絡めた物語が、派手なショー・シーンやルイ・ルテリエ監督らしい躍動感のあるチェイスを挟みながらテンポよく進み、驚くべき結末=種明かしに至るのです。しかし、カギ開け名人のデイブ・フランコが逃走中に車が横転して死んでしまうとは思ってなかったので、最後に出て来て嬉しかった。
主演のジェシー・アイゼンバーグの早口な台詞回しが語るように、本作はいわば「映画全体がトリック」なんですね。観る側に自然とフォー・ホースメンのマジックを見破ろう、事件の黒幕を見つけさせようとして、そして華麗に裏切るわけ。最後まで面白くて飽きない映画で惹きつけられますから。
2013年劇場鑑賞作品・・・305
