今日書いたブログを読んだ皆様は、ひょっとすると、私がまともで優秀な社会人と思ってしまうかもしれません。でも、実際は、自己中で、我がままで、いい加減で、やる気のないダメ社員です。ウソを書いたら良くないのですが、読み直して書き直す元気のない私。絶対騙されないで下さい。
今、2度目を読み進めている隠蔽捜査シリーズ。
ストーリーの一つの大きな柱が、
「組織におけるトップ、上司と部下の在り方」と感じています。
警察と言う特殊な組織、かつ、小説と言う特別な舞台ですから、
私の境遇と言うか、人生に重ねても意味はないのですが、
それでも、共感できる部分は多いのです。
私は実際にトップになったことがないので、
語る資格はありませんが、
部下を使い捨ての駒と思っている人。
思っていないかもしれませんが、
結果的にそう言う扱いをしてしまう人。
お客のためと言いながら、会社の利益を優先し、
会社のためと言う大義名分で、
自分の実績、評価を上げることしか考えていない人。
そんな人ばかりではありませんが、多いのは事実です。
人の上に立つ、出世する、役員になる、社長になる。
そういう向上心は大切ではありますが、全てではない。
まあ、そこから逃げている私の「負け犬の遠吠え」ですが。
主人公の竜崎さんは、小説の中で、
しばしば私が全責任を負うと明言し、
別に降格は怖くない。
そうなったら新しく与えられた場所で全力を尽くすだけ。
そう言います。
私もかつて、部下から難しい相談を受け、
規定にないことを判断しなければいけない時に、
「こうしなさい!」と指示したあとに、
誰かに、問題だと言われたら、
「私に相談し許可を得ましたと言いなさい」と、
言ったことは何度もあります。
私の基準のひとつは、間違ったことにより損害が発生したら、
それを自分で払えるかどうか?を基準にし、
手に負えないときは、時間をもらい、しかるべき部署に相談しました。
結果的にその判断が間違っていたことはありませんが、
運が良かっただけだとは思っています。
もし間違いだったり、判断ミスだったら、
左遷とか減俸とか処分はあったでしょうが、
元々出世をしたいと思ったことはないので、
後悔はしなかったと思います。
どこの会社でも、全ての事象を網羅できる規定などあるはずもなく、
どこかで何かしらの判断は必要で、
結果的にそれが間違っていても、悪意がなく、重大な瑕疵がなければ、
何かしらの処分はあるかもしれませんが、
普通はクビにはなりません。
それは判断力の不足であり、
自分の思量不足ですから仕方ないですよね。
処分を受けたあと、それを良い経験として、
頑張るしかないのです。
ただ、会社に致命的損失を与えるような場合は、
一人で決めるべきではなく、時間をいただいて
しかるべき相手に相談すれば良いだけで、
まあ、そんな重大局面に、ぺーぺーの私が遭遇する可能性はありません。
長い割に内容のない文章でご免なさい。
m(_ _)m
明日からはもう少しマシなブログを書きたいものです。
さて、今年の目標である年間読書150冊。
9冊目です(今年13日目)。
「あの日君は何をした」 まさきとしか
勝手に評価10点満点中6点
北関東の前林市で平凡な主婦として幸せに暮らしていた水野いづみの生活は、息子の大樹が連続殺人事件の容疑者に間違われて事故死したことによって、一変する。深夜に家を抜け出し、自転車に乗っていた大樹は、何をしようとしていたのか――。
15年後、新宿区で若い女性が殺害され、重要参考人である不倫相手の百井辰彦が行方不明に。無関心に見える妻の野々子に苛立ちながら、母親の智恵は、必死で辰彦を探し出そうとする。
刑事の三ッ矢と田所が捜査を進めるうちに、無関係に見える二つの事件をつなぐ鍵が明らかになる。
『完璧な母親』で最注目の著者が放つ、慟哭のミステリー。
この本も、同僚から面白かったと紹介されました。
一般論で言えば、面白く読めました。
途中で放棄されたような謎が、
全く関係ない展開から最後に明らかになる。
良くできた小説です。
ただ、個人的には、同じストーリーを、
別の作家のもので読みたかった気がします。
一つは、語られる心理描写が、私には諄く、
しかも私には当てはまらない点。
理解は出来ますが、私にはない感情なので、
その点がむしろ強調され過ぎていると感じました。
多分私の感情がねじ曲がっている証拠かもしれません。