深夜の奇怪な声・・・

猫の世話に回っていて、戸口に出たら。

裏の方から、奇怪な大声が！！

ぎゃあぁぁぁ～～～！！
ぎゃぅあぅあぁぁ～～～！！！

声は野太くて、かすれたようなだみ声だった。
これは・・・・と、耳を傾けると、最初は裏口辺りと思ったが、どうやら空き地の方から響いてくるようだ。

なんなの？

まるで、犬か猫かが罠にでもかかって、悲鳴を上げているような。
大きな声、何度も何度も。

大昔、鶏小屋にキツネかイタチが出たもんだから、と、トラ挟み（二つに割れるタイプ？の罠らしい）を仕掛けた人があって
それに、たまたま空き地を抜けようとしてた人間が引っかかってしまった、という事故があったのを思い出す。
背筋が、ぞわわっと寒くなる。
いや、今なら、そんなことをすれば犯罪だから、やってる人はいない、はず。
イタチなんかも、もう居ないし。
たぶん。。。。

懐中電灯片手に、声の方向へと足を向けた。
２００ｍくらい歩くと、声が消えた。


真っ暗闇の中、細い道のずっと向こうは共同墓地へ続いている。

しまった。。。。
勢いで出てきたけど、深夜だし、ね＾＾；；
なんとなく、怖いぞ。
何が怖い、って、もし何かあったとしたら、恐怖のあまり、過剰防衛になってしまう危険が、あぶない。←コラ
どうしよう・・・・（＿ ＿）
でも、もし犬か猫が困ってるのなら、助けなきゃ。
だみ声の悲鳴に似た響きは、時々、思い出したように、もっと向こうから聞こえてくる。
足を向けたが、足取りは重かった。

そうしたら。

聞き覚えのある、庭に来るかーちゃん（カラス）の大きな声が、頭の上から響いた。

カァーーー！カァアァーー！！

その声は、凛として、かろやかだった。
かーちゃんの声に呼応するかのように、件のだみ声は、少し遠くから、小さくがぁぁ～～～・・・・と鳴いて、消えた。

カラスだったのか！
でも、かーちゃんの声は、まるで昼日中のような、軽快な鳴き声。
夜中にも、こんな風に鳴くんだ、と、ちょっと驚いたのだが。

なんだか、助けてもらえた、ような気がして、小さな声で「ありがと。」と、声をかけてみた。

「かぁ。」

小さく、まるでうなずいたようなお返事をしてくれたのは、やはり、かーちゃんだったんだね＾＾♪


安心して、家路につきました。
町は霧の中、寝静まっています。


あのだみ声は、もう聞こえません。
なんだったんだろうなぁ、と、少し気になるけど。　気にしないことに、しましょう。

で、記事にしたら、こんな時間ですよ。
さっさと寝なさいよ、って、かーちゃん、言ってたんかもしれんねぇ＾＾；；