このところ毎日、流山の話題が紹介されている東京新聞。今朝は、南流山小学校の授業の様子が掲載されていました。
少し斜めになってしまってスミマセン。
以下、紙面から。
困ったとき助けてくれる大人は必ずいるよ
子ども食堂主宰・金川さん、南流山小で授業
流山市で「南流山子ども食堂」を主宰するピアニストの金川聡美さん(40)が、南流山小学校の6年生4クラスで子ども食堂を紹介する出前授業を行った。地域に根を下ろし、寄り添う支援活動を続ける音楽家は「やりたいことがあったら、まず1歩を踏み出そう」と子どもたちに呼び掛けた。 (牧田幸夫)
出前授業は、今月十一日と十六日、二クラスずつで行われた。金川さんはまず、「子ども食堂」の仕組みを説明。食材は寄付で賄われるから安価で料理を提供できること、スタッフは皆ボランティアで配膳のお手伝いをしている児童もいること、誰でも利用でき地域の交流の場であることを話した。この後、開設した理由を話し始めると、子どもたちも真剣な表情で聞き入った。
二〇一七年十月に子ども食堂を立ち上げた金川さんだが、その原点は幼少期に優しさをもらった地域への感謝だという。母親が入退院を繰り返し困っていた時に、近所のおばさんが「きんぴら」を届けてくれた。心配して様子を見に来てくれたのだ。
母親は一六年に他界したが、金川さんは「闘病中に『元気になったら残りの人生を社会のために使いたいね』と話していた母の遺志を継ぎたいと思った」。また十六歳の時に兄を交通事故で失ったことにも触れ、「命は限りがあることを実感した。毎日を大切に生きたい」と話した。
四十五分間の授業の最後で金川さんは「一歩を踏み出せば、それが二歩、三歩につながる。困った時にあなたを助けてくれる大人は必ずいるよ」と熱く語りかけた。コロナ禍で子ども食堂は現在開かれておらず、食材の無料配布に切り替えて活動している。
金川さんの元には子どもたちから「子ども食堂が再開したらボランティアで参加したい」「中学生になったら一歩を踏み出したい」「聡美先生のように助ける人になりたい」などの感想が寄せられている。