流れ出た汚水 トイレットペーパー

2019-10-17 09:43:28 | 災害の周辺
標高7.5m 画面中央付近・下向き矢印地点

 友人が一昨日電話をくれた、話題は台風19号関連。 彼は東武東上線・新河岸駅(川越市)に近いエリアで暮らしている。

 ブログで多摩川の増水見物に出かけたりしている僕の事を知っている彼の開口一番の言葉は「タナカ君、 増水した川なんか見に行っちゃあ駄目だよ、 危ないぜ!」だった。 その後、お互いの家の近くで格別の台風被害が無かった事を確認しあったのだが、 彼の住宅近辺では表題にしたように、 下水管からの噴出、 それも「雨水」では無く 便所から流出する「汚水管」から逆流したであろう汚水の噴出も生じたらしく、 排便時に使用されたと想われるトイレットペーパーの残留物が道路に残されて居たとの話だった。

 水が引いた後でその様な残留物については 「自宅脇の道路はすぐに自分で清掃したけどね、 下水管の中味が出て来ちゃうのは汚くて困るよなあ」と言っていた。

 今回の台風19号関連のニュースでは下水管・マンホール部分から多量の水が噴出する”内水氾濫”の様子を画面に流していたのを見ていたが、 その時には友人が言って居たような「下水汚物も混じっての噴出」 の事は意識して居なかった。

 しかし傷付いた脚のまま、 あるいは避難途中で傷がついた身体で、 そんな状態の汚れた水の中に長時間曝していたら、 バイ菌が入って傷口は悪化するだろうな・・・ と想いました。



 電話を終えてから「彼の自宅周辺の下水管はどの方向の下水処理場へ流下する様になっているのだろう?」 そんな普段ならば考えもしない事に興味を持って、 川越市の下水処理場の場所を調べるなんて事で暇つぶししてみました。

 彼の家の地域を流れる新河岸川の流路などを地理院地図やGoogle earthを眺め、 新河岸駅から新河岸川にかけての住宅地の標高って7~8m しか無いことをしりました。 東京湾からみたら荒川支流の新河岸川って 40km もの距離にあるのにです。 しかし古くから栄えた川越の街は新河岸川から見れば高台(標高20m 超)に在ります。

 やっぱり、 「昔からの人が済む住宅地は水害に対しては安全地帯にあるんだなあ」 そんな風に感じました。
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変形した 日野橋 @台風19号

2019-10-15 07:16:08 | 災害の周辺
 甲州街道が多摩川を渡る日野橋が変形した写真を見て

 「何故逆ヘの字に路面が変形したのか?」、

 「現地を見物しよう!」

 そう考えてショボ降る雨の中を車を走らせ、 昨日はふたたび日野橋を訪れた。

 国立から立川、そして八王子へと続く甲州街道は通常片側二車線なのだが、 日野橋交差点部分で日野橋に向かう左折ラインが閉鎖されていて、 福生方向に向かう奥多摩街道に向かう車を含めて、 日野橋交差点直前で1車線状態にされる交通規制がされていたために混雑していました。

 僕は日野橋交差点の道路封鎖地点で立ち番している警備員さんに「(堤防脇の)野球場に行きたい」そう告げて、日野橋方向に左折進入させてもらいました。

 そして日野橋直前の野球場まで行ったものの、 そこの周囲は高校野球の試合開催中で車の駐車スペースが得られなかった。 仕方なく日野橋交差点まで戻り、 交差点脇の商業施設の駐車場に車を入れ、 歩いて日野橋へ向かいました。 橋の手前では黄色いテープや柵が置かれて警備員も配置され橋の上に入り込む事は出来ません。

 なので上流側の堤防から河川敷に降りる道で川岸の護岸まで進み、 撮影したのがTop写真です。 逆への字の原因となった橋脚は立川側から数えて5本目の物でした。 平時の多摩川の流れでは中央付近に建つ橋脚ですね。 しかし写真を見ると気づく事ですが、 沈下した橋脚よりも日野市側に2本先の橋脚の方が沢山のゴミが絡まり着いています。 これはどういう事を意味するのかな?



 橋脚の状態をを違った方向から撮影したいと考えて、 さらに堤防を上流側に(下水処理場の排水樋が設置されている場所)まで歩き、 堤防法面に設置された階段で川岸まで下りました。 そこから撮影した写真では「橋脚の沈下と同時に上部はやや日野市側に傾いているか?」の感がありますね。


下水処理場からの青い排出水と本流の濁り水


大雨に依る地下水位上昇を示す現象


 擁壁の継ぎ目から地下水が三箇所も小さな噴水状に吹き上がっていました。 地下水位が随分上昇してるのでしょうね。
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台風上陸前の多摩川を見物

2019-10-14 06:43:48 | 災害の周辺
 信濃川・荒川・阿武隈川水系等の各地で堤防決壊や越水による浸水被害を発生させた台風19号。 それが上陸する前の12日午後1時過ぎ。 「多摩川支流の浅川が危険水位を越え始めた」そんな情報に接し、 浅川が多摩川に合流する地点付近まで野次馬見物に出かけてみたのです。

 12日は日曜日で仕事の車は少ない日だが、 台風襲来で「不要不急の外出は控える様に・・・」 そんな宣伝が行き渡って居たためか、立川市内の道路は一般車も含めた通行量が極めて少なくなっていました。

 我が家からは羽衣町を抜け日野橋を渡り、 多摩川右岸堤防に沿った道路を日野市の清掃工場先を通り越して右岸堤防のどん詰まりまで車を走らせました。 その時の写真を並べて置きます。

 
南武線踏切(西立川駅・南側)停止中(帰途)
警察車両が三台連なっていた。


甲州街道・日野橋交差点付近から日野橋方向


多摩川右岸堤防上から見た濁流@中央道多摩川橋梁上流側


多摩川右岸堤防終点


河川敷の端まで増水@多摩川右岸堤防終点付近


 降雨が強く、 傘を差して草むらや水たまりの出来た浅川本流が見渡せる地点までおよそ100mの道を歩くのは大変そうなので、 浅川河畔には立ち寄らずに帰途に付きました。


 以上の様にノンビリした多摩川増水野次馬見物でしたが・・・

、台風が通過した13日未明からは、 甲州街道の交通の要所・

日野橋が増水した濁流の影響で「橋梁中央部付近の路面が逆ヘの字」に変形し、 通行止めが発生・継続中。

現場は直接見て居ないのだが、 リンク先の写真の中から、 一枚を借用して貼って置きます。


立川市側からの眺め 日野橋・中央付近が下がっている。
橋の後方には多摩モノレール「甲州街道駅」の建屋の連なりが見えています。


 日野橋の変形は僕が野次馬に出かけた日の翌日ですね。 こんなのに出くわさなくて良かったです。
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